SE の雑記

SQL Server の情報をメインに Microsoft 製品の勉強内容を日々投稿

SQL Server の Azure 移行時の SKU Recommendation について

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SQL Server を Azure に移行する場合、Azure 移行後にどの程度の性能が必要になるかの検討が必要となります。SQL Server では、Azure への移行後の性能を算出する方法として SKU Recommendation の機能が提供されています。

以前から Database Migration Assitant (DMA) で SKU Recommendation の機能が提供されていたのですが、先月 Public preview: SKU recommendation in Azure SQL Migration extension – Azure Data Studio というアナウンスが行われました。

Preview 機能となりますが、DMA で実行することができていた SKU Recommendation を Azure Data Studio でも実行することができるようになりました。

SKU Recommendation の機能については、DMA で初期に実装されていた機能からも変更が行われていますので、この機会にまとめておきたいと思います。

追記

投稿を書いた数日後に Generally available: Azure SQL Migration extension for Azure Data Studio で ADS の拡張機能の GA のアナウンスがありました。

 

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Written by Masayuki.Ozawa

4月 12th, 2022 at 11:48 pm

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Azure SQL Edge でストリーミングによるデータ取り込みを行う場合の注意点

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SQL Server は Azure IoT Edge 上で容易に展開することができる Azure SQL Edge が提供されています。

この SQL Edge は、x64 だけでなく、ARM64 で動作させることができるため、ARM の CPU が使用されているデバイス上で動作させることができる SQL Server として利用することができます。

私は Raspberry Pi 4 を IoT Edge デバイスとして登録をして、Azure から SQL Edge の展開をしていますが、Azure SQL Edge は コンテナーイメージ として公開が行われていますので、コンテナーが動作する環境であれば、様々な環境に展開することが可能です。

Azure SQL Edge の検証環境としては、

を使用して、温度センサーのデータを SQL Edge にストリーミングで取り込むようなシナリオができる環境を準備しています。

センサーデータをストリーミングで取り込んでいたところ、ある条件に当てはまると、センサーデータを取り込んでいるテーブルが肥大化するという事象が発生しそうでしたので、情報を残しておきたいと思います。

今回は検証用の物理環境を準備していますが、Azure SQL Edge は x64 のイメージも提供されていますので、IoT 向けの物理環境が用意できなくても、Ubuntu 仮想マシン上で Azure IoT Edge を実行する で、基盤となる環境を用意し、IoT Edge Module として、Simulated Temperature Sensor を展開することで、仮想環境上でも動作の確認をすることができます。

クイック スタート:初めての IoT Edge モジュールを Linux 仮想デバイスにデプロイする が参考になり、温度センサーのシミュレーターについては  SimulatedTemperatureSensor で C# のソースコードが公開されています。
Python を使用した場合の温度センサーのシミュレーターについては チュートリアル: Linux コンテナーを使用して Python IoT Edge モジュールを開発してデプロイする から確認することができます。

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Written by Masayuki.Ozawa

4月 10th, 2022 at 4:59 pm

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Azure SQL Database の Premium / Business Critical のゾーン冗長と性能への影響

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Azure SQL Database の Premium / Business Critical では、「ゾーン冗長可用性」(ZR) が GA した機能としてサポートされています。(Business Critical ではプレビュー段階)

Premium / Business Critical のデータベースはローカルの SSD を使用して Always On 可用性グループのテクノロジーを使用して可用性が担保されています。

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Written by Masayuki.Ozawa

4月 5th, 2022 at 9:24 pm

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Windows Server 2008 R2 SP1 に最新の Windows Update を適用する

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検証用に Windows Server 2008 R2 SP1 の素の状態 (初期状態) の OS を準備し、Windows Update を実行しようとしたところ、「0x80072EFE」が発生し、Windows Update を実行することができませんでした。

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Windows Server 2008 R2 SP1 は、サポートライフサイクル終了していますが、Windows Server 拡張セキュリティ更新プログラム (ESU) についても、2 年間の期間は終了しているのですが、Azure 上で動作させる場合は、3 年間の ESU が提供されるため、2023/1/13 までは、セキュリティ更新プログラムが提供されることになります。

今後、Windows Server 2012 / SQL Server 2012 も ESU の対象となりますが、現時点で ESU を確認できるのは 2008 , R2 になり、この辺の動作を確認しておきたくて、ESU の適用前に、Windows Server 2008 R2 SP1 を最新化しておこうと思ったのが今回の調査の始まりです。

今回は Azure VM で ESU を確認することを目的としていますが、Azure Stack HCI の Azure Benefits も、Azure 特典を HCI で有効にするという作業がありますが、考え方としては似ていると思います。(Azure / Azure Stack HCI 以外の環境 (オンプレミス / Azure VMware Solution) は ESU のキーに入れ替える必要があるので、もうひと手間かかります)

 

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Written by Masayuki.Ozawa

3月 31st, 2022 at 10:31 am

SQL Server-based environment updates

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Written by Masayuki.Ozawa

3月 22nd, 2022 at 10:53 am

Intel NUC11TNHv70L で Azure Arc Enabled VMware vSphere の検証環境を構築してみる

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Intel の NUC である NUC11TNHv70L (i7 の vPro 搭載の DUAL NIC モデル) で Azure Arc Enabled VMware vSphere の検証環境を構築した際のメモを遺しておきたいと思います。

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Written by Masayuki.Ozawa

3月 20th, 2022 at 4:46 pm

Azure VMware Solution (AVS) を調査する際に事前に確認しておくとよい情報

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タイトルの件を調べる機会がありましたので、情報としてどの辺を見ればよいのかをまとめておきたいと思います。

VMware の基礎スキルが不足していたため、Azure 以外の公開情報も確認してみると参考になることがありましたので、Azure にこだわらず関連しそうな情報は Azure 以外のクラウドでも確認しておくと良さそうだと感じました。

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Written by Masayuki.Ozawa

3月 20th, 2022 at 10:24 am

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SQL Server の初期設定の照合順序 (Japanese_CI_AS / SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS) で、Unicode 文字を操作する場合に気を付けておきたいとこ

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SQL Server / SQL Database を使用しており設定を初期状態で使用していると、インスタンス / データベースの照合順序は、

  • Japanese_CI_AS : 日本語環境のデフォルト
  • SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS : 英語環境のデフォルト

のいずれかを使用しているケースが多いのではないでしょうか?

これらの照合順序は列レベルの照合順序の初期設定として、引き継がれますので列の比較をする際の挙動にも影響をしてきます。

照合順序については、次のドキュメントの内容を確認することになります。

  • 改行されていないスクリプトを確認したい場合はこちら
  • Collation and Unicode Support
  • SQL Server では Unicode の文字の比較を考慮する際には、照合順序の次のような内容を意識する必要があるのではないでしょうか。

    • サポートされる Unicode のバージョン
    • Unicode コードポイント
    • 比較時の重み

    SQL Server では、nchar / nvarchar / char (UTF-8 サポートあり) / varchar (UTF-8 サポート) を使用することで、Unicode の文字列を格納することができ、どの照合順序を使用していてもこれらのデータ型を使用している場合は、次のようなエンコードで文字を格納することができます。

    • nchar / nvarchar : UCS-2 / UTF-16
    • char (UTF-8 サポートあり) / varchar (UTF-8 サポートあり) : UTF-8

    ただし、格納と文字の比較は別であり、照合順序の設定によって「格納はできても想定した比較結果にならない」ということがあります。

    日本語圏で考えた場合、

    • 新しい Unicode のバージョンで追加された文字
    • サロゲートペア
    • 異体字

    というような設定が関係し、「新しい Unicode のバージョンで追加された文字」については、「基本多言語面 (BMP)」である「000000 – 00FFFF」に追加されることもありますので、BMP の範囲の文字についても、照合順序の設定によっては正しく比較されないことがあります。

    Unicode の情報については、https://home.unicode.org/ から確認することができ、Unicode のバージョンや、文字のコードポイントを確認する場合には、次の情報を使用するとよいのではないでしょうか。

     

    SQL Server は文字の格納については、Unicode をサポートしたデータ型を使用していれば、柔軟にデータを登録することができますが、データの比較 については、照合順序の設定が大きく影響してきます。

    本投稿では、以前のバージョンの照合順序となる BIN / Unicode は使用しない前提で記載していますので、バイナリ照合順序といえば BIN2 となり、Unicode サポートの照合順序といえば、照合順序名に Unicode がついていないものを前提としています。

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    Written by Masayuki.Ozawa

    3月 17th, 2022 at 8:10 pm

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    SQLBits 2022 で Azure SQL のアップデートの発表がありました

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    ロンドンで開催されている SQLBits 2022 というイベントで MS のセッションで Azure SQL のアップデートの発表が行われたようです。

    発表内容については、Azure SQL News Update | Data Exposed Live @SQLBits 2022 で動画が公開されています。

    機能追加としては、SQL Managed Instance の MI Link が Public Preview になったことが大きいかと思います。

    同時期には、次のような記事も公開されていますのでこれらの情報も確認してみるとよいかと思います。

    SQLBits のキーノートとして実施された Level Up with Azure Data については、SQLBits の Youtube に公開されています。

    このセッションの中で、SQL Server 2022 の Public Preview についても触れられ、2022 年の 1Q の終わりまでに、公開が行われる計画となるようです。

    image

    以下のブログの記事もとても参考になりますので、こちらも確認しておくとよいのではないでしょうか。

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    Written by Masayuki.Ozawa

    3月 13th, 2022 at 9:22 pm

    Azure SQL Managed Instance の リンク機能 (MI Link) で SQL Server 2019 とデータ同期を実施してみる

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    SQLBits 2022 でアナウンスがありましたが、SQL Server から Azure SQL Managed Instance (MI) とデータ同期をするための機能となる、Azue Managed Instance のリンク機能 (Link feature for Azure SQL Managed Instance / Managed Instance Link) が Public Preview となりました。

    SQL Server 2022 と同時にこの機能のアナウンスも行われていたのですが、当初は Limited Preview となり限定されたプレビューでの公開となりました。(アナウンス時の情報は、Managed Instance link – connecting SQL Server to Azure reimagined となります)

    今回、Public Preview となり、任意の環境で検証ができるようになりましたので、情報をまとめておきたいと思います。

     

    追記

    Tech Community でもアナウンスが行われました。

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    Written by Masayuki.Ozawa

    3月 12th, 2022 at 10:17 pm