クラスターの障害テストを実施する際に、意図的に障害状態とするために「エラーのシミュレート」を使用してテストをすることがあるかと思います。
連続したテストを実施している場合、「指定した期間内の最大エラー数」と「期間 (時間)」の設定の制限で、フェールオーバーしないことがあるかと思います。
フェールオーバーしなかったときに、上限に達したのでフェールオーバーしなかったかの確認の方法を。
SQL Server の情報をメインに Microsoft 製品の勉強内容を日々投稿
われらが Azure界の抱かれたい男No.1 こと ぶちさんが Windows Server 2016 & System Center 2016 Technical Preview 3 ほか で紹介されていますが、TP3 が提供されました。
クラスター系の大きな更新として、Workgroup and Multi-domain clusters in Windows Server 2016? が TP3 で追加されているようです。
TP3 全体の機能については Windows Server 2016 Technical Preview 3、TP3 で追加された機能については、What’s New in Windows Server 2016 Technical Preview 3、ワークグループ環境での WSFC については、Workgroup and Multi-domain clusters を参照するとよいかと。
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Windows Server 2012 R2 の WSFC で環境を構築していたため、OS 名を記載していますが、2008 以降は基本的に同じになるかと思います。
# イベントビューアーについては異なるはずですが。
先日、Facebook で Windows Server 2012 ではクラスターログの ETL (C:WindowsSystem32winevtlogs に出力される ETL) が出力されていないという話題が出ました。
# 2012 の WSFC のログについては Windows Server 2012 のクラスターの管理 でまとめたことがあったのですがその際には気づきませんでした…。
以前 WSFC のログについて という投稿をしたことがあり、この中で ETL ファイルが出力されていることに触れていました。
# ちなみに書いたことは自分ですっかり忘れていたのですが。
Windows Server 2012 以降ではどのようになっているのかまとめてみたいと思います。
Microsoft のブログの内容となりますが、Windows Server 2008 R2 については、
フェールオーバー クラスターのクラスター ログについて
Understanding the Cluster Debug Log in 2008
Windows Server 2008 R2: フェールオーバー クラスターのトラブルシューティング
Windows Server 2012 については、
How to Troubleshoot Create Cluster failures in Windows Server 2012
に記載されています。
Windows Server 2012 R2 では WSFC (Windows Server Failover Clustering) の機能が強化されています。
What’s New in Failover Clustering in Windows Server 2012 R2
この追加された機能の中に Dynamic witness というものがあります。
MCTの憂鬱 さんの 動的なクォーラム監視に関して 、Windows Server 2012 R2 Preview & System Center 2012 R2 Preview 評価ガイド 、WSFC’s Dynamic Witness in Windows Server 2012 R2 で解説がされていますが、自分のメモとして少しまとめてみたいと思います。
Windows Server 2012 のクラスターをきちんと触ったことがなかったので管理方法を触りがてらまとめてみたいと思います。
Windows Server 2012 は今までのバージョンとエディション構成が異なっており、
の 4 種類のエディション構成となっています。
上記の情報に書かれているように
Standard エディションは、Datacenter と同じエンタープライズ クラスの機能を提供します。これらの 2 つのエディションの違いは仮想化権限だけです。
Standard と Datacenter エディションの違いは仮想化のライセンスになります。
そのため、Windows Server 2008 R2 までのエディションによる機能差はなくなっています。
Windows Server 2008 R2 エディションの違い
以前
Windows Server 8 Beta では 2 ノードでノード マジョリティが組める??
Dynamic Quorum と従来型の Quorum Model の切り替え
という投稿を書きました。
Windows Server 2012 の WSFC では Dynamic Quorum (動的クォーラム) という新機能を使用することができます。
この Dynamic Quorum ですが、クラスターのノードの投票数を動的に調整することで、クラスターを起動するために必要な投票を確保するという仕組みになるようです。
今回の投稿ではこの投票数の調整についてみていきたいと思います。
なお、Dynamic Quorum については Windows Server 2012 Failover Clustering Dynamic Quorum を見て勉強しています。
SQL Server 2012 では共有ストレージを使用しない冗長化構成 (AlwaysOn フェールオーバークラスターインスタンス / AlwaysOn 可用性グループ) をとることができるようになっています。
そのため、クォーラム構成として [ノードおよびファイル共有マジョリティ] を使用することも多くなってくるかと思います。
今回の投稿では、ノードおよびファイル共有マジョリティを使用した場合のサーバー起動順の注意点を見ていきたいと思います。
Windows Server 2008 R2 で試していますので、Windows Server 2012 になるとこの辺の挙動が変わるかもしれません。
# ダイナミッククォーラムがどのように影響するかまだ調べられていないもので…。