Archive for the ‘SQL Server 2019’ tag
SQL Server 2019 CU6 でクエリストアの強制 OFF が可能になりました
本日、SQL Server 2019 で Cumulative Update 6 (CU6) がリリースされました。
その中で興味深い改善として次の内容があります。
SQL Server 2019 CU6 から、クエリストアを無効 (OFF) にする際に、同期的なフラッシュを行うことなく、即時にクエリストアを無効化するようにできるようになりました。
構文としては、次のクエリの実行が可能となるようです。
ALTER DATABASE <db 名> SET QUERY_STORE = OFF (FORCED)
追記 :
SQL Server 2016 SP2 CU12 でもこの機能がサポートされたようです。
SQL Server 2019 CU2 で PolyBase の接続性が改善されています
先日、SQL Server 2019 CU2 がリリースされました。
今回の CU では SQL Server 2019 でログ配布を設定した場合に、ログ配布の履歴用のジョブでエラーが発生した問題の解消 などが行われているのですが、それ以外にも PolyBase の外部テーブルの接続性に影響を与える改善が行われています。
Windows Server 2019 を使用した Azure Files による SQL Server のログ配布の構成
先日投稿した、Azure VM で AD を使用しない AlwaysOn 可用性グループを Windows Server 2019 と SQL Server 2019 で構築する で、New high availability and disaster recovery benefits for SQL Server に触れました。
SQL Server 2019 では、SA の特典として、 DR 環境を Azure 上に構築することもサポートされており、これについては 新機能 のマトリクスにも記載されています。
(Failover servers for disaster recovery / Failover servers for disaster recovery in Azure が新しい特典となっていますので、Azure 以外でも DR 用のレプリカは得点を使用して作成できるはずです)
詳細な情報については、次の情報から確認することができます。
DR 環境については、次のように定義されています。
DR レプリカは、非同期レプリカのパッシブレプリカでありマニュアルフェールオーバーにより障害発生時に切り替えを行う環境であるとされています。
Disaster Recovery replica is defined as a passive replica setup as asynchronous replica with manual failover.
詳細については ライセンスガイド に記載されています。
A passive SQL Server replica is one that is not serving SQL Server data to clients or running active SQL Server workloads.
The passive failover instances can run on a separate server.
These may only be used to synchronize with the primary server and perform the following maintenance-related operations for the permitted passive fail-over Instances:
? Database consistency checks
? Log Back-ups
? Full Backups
? Monitoring resource usage data
Customer may also run primary and the corresponding disaster recovery replicas simultaneously for brief periods of disaster recovery testing every 90 days.
クライアントにアクティブなワークロードを提供することはできませんが、一部のメンテナンスに関連する作業については実施できる環境がパッシブレプリカとして定義されています。
DR レプリカを作成する際には、SQL Server の機能を用いて、データの複製を行うことになりますが、SQL Server のビジネス継続性を高めるための機能については ビジネス継続性とデータベースの復旧 – SQL Server で解説されているように、いくつかの機能を用いることが可能です。
同一ゾーン内の冗長構成については、同期レプリカで各レプリカが密結合となりますが、DR 用途のレプリカについては、遠隔地の DR 環境については疎結合で構築をしておいた方が、利便性が高いケースもあるのではないでしょうか。
そこで、今回は ログ配布 の構成を Azure Files を使用して実装したパターンをまとめてみたいと思います。
ログ配布は定期的にプライマリで取得されているバックアップを、セカンダリでリストアするという方式となり、AlwaysOn 可用性グループの同期レプリカと比較して、各環境には独立性があり疎結合なデータ同期環境として構築することができます。
今回の構成については、Windows Server 2019 の機能を使用していますので、使用可能な OS については限定されます。
なお、現時点で最新のバージョンである SQL Server 2019 では CU1 を適用しても、次のエラーが発生します。
- Log Shipping in SQLServer2019 error
- Log Shipping Agent Error Message
- Bug in SQL 2019 – Error writing Log Shipping job history
セカンダリでログ配布のリストアは実施されるのですが、ファイルのコピーやリストア時に、メッセージの記録でエラーになり、次のようなエラーが出力されるという現象が発生します。
(エラーが発生することでメッセージが記録されなくなり、セカンダリ側の過去ファイルの削除が行われないという状況が発生します)
2020-01-26 19:39:15.16 ----- START OF TRANSACTION LOG RESTORE ----- 2020-01-26 19:39:15.23 Starting transaction log restore. Secondary ID: '119eefbf-d7ad-49db-9a9c-894358d89154' 2020-01-26 19:39:15.24 *** Error: Could not log history/error message.(Microsoft.SqlServer.Management.LogShipping) *** 2020-01-26 19:39:15.24 *** Error: パラメーター値を SqlGuid から String に変換できませんでした。(System.Data) *** 2020-01-26 19:39:15.24 *** Error: オブジェクトは IConvertible を実装しなければなりません。(mscorlib) *** 2020-01-26 19:39:15.24 Retrieving restore settings. Secondary ID: '119eefbf-d7ad-49db-9a9c-894358d89154'
設定の妥当性を検証するため、2017 RTM でも試したのですが、2017 RTM では発生しませんでした。
SQL Server 2019 でログ配布を使用する場合は、既知の問題のようですので、以降の CU を待つとよいかと思います。
この問題は SQL Server 2019 CU2 で修正されているようですので、ログ配布を使用する場合は、CU2 の適用をお勧めします。
Azure VM で AD を使用しない AlwaysOn 可用性グループを Windows Server 2019 と SQL Server 2019 で構築する
SQL Server 2019 では SA (ソフトウェア アシュアランス : Software Assurance) の特典として、DR 用のレプリカを Azure 上に構築することがライセンスとして許容されるようになります。
(Failover servers for disaster recovery in Azure ではなく、Failover servers for disaster recovery というオンプレミスに DR を構築するパターンも新しい特典としてあります)
この SA 特典の詳細については、ライセンスガイド に詳細に記載されています。
従来まで、SA の特典として、プライマリのコアライセンスで、HA 用途の Passive Secondary を構築することができましたが、今回からは、新しくプライマリのコアライセンスで、DR 用途の Passive Secondary も構築ができるようになっています。
この特典ですが、「オンプレミスと Azure のどちらにも DR 環境を構築することができる」特典となっているようです。
次の図は、ライセンスガイドの P29 の図を引用したものとなりますが、プライマリのコアライセンスだけで、次のような構成も組むことが可能となるようです。
SQL Server の可用性機能としては AlwaysOn 可用性グループを構築するケースが多いですが、最新の OS (Windows Server 2019) と最新の SQL Server (SQL Server 2019) を使用した場合、どのような構成で SQL Server on Azure VM を構築することができるのか検証した一環の内容が本投稿になります。
Windows Server 2016 と SQL Server 2016 以降でも設定はできると思いますが検証はしていません。
久しぶりに Azure VM で AlwaysOn を組んだのですが、TP3 で Azure 上でワークグループクラスターを構築し、その上に CTP 2.4 のAlwaysOn を構築してみる で検証したときとは、ところどころ変わっているもんですね。
Azure 上で AG を構築する際には次のドキュメントを参照しておくと作業がスムーズに進むかと思います。
SQL Server 2019 が GA しました!!
SQL Server 2019 が RTM (製品出荷版) となり、GA (一般提供開始) されました!!
アナウンス
- SQL Server 2019 is now generally available
- Gain intelligence over data with SQL Server 2019, now generally available
- SQL Server 2019 is now generally available
- Build an intelligent analytics platform with SQL Server 2019 Big Data Clusters
製品ページ
- SQL Server 2019
- 製品のコンセプトとして、「Apply intelligence across all your data with SQL Server 2019」が提示されていますね。
各種ガイド
- Introducing Microsoft SQL Server 2019
- Microsoft SQL Server 2019 Technical white paper
- Microsoft SQL Server 2019 Big Data Clusters Technical white paper
- Relational and Big Data Come Together in SQL Server 2019 for Best-In-Class Intelligence (Infographic)
- SQL Server 2019 editions (Data Sheet)
- ライセンスガイド
動画 / Webinar
- SQL Server webinar series Gain intelligence across all data with SQL Server 2019 (Webinar)
- Data Exposed (Youtube)
機能学習用コンテンツ
- SQL Server 2019
- Big Data Cluster
- Kubernetes
Ignite 2019 関連セッション
-
- BRK2006 : SQL Server from ground to the cloud
- BRK2382 : Deliver better Insights with SQL Server 2019 Big Data Cluster for data edge, core, and cloud
- BRK3020 : Mission critical performance with SQL Server 2019
- BRK3021 : Data virtualization with PolyBase in SQL Server 2019
- BRK3022 : SQL Server 2019 big data clusters: Architecture, deployment, and security
- BRK3023 : Machine learning and AI with SQL Server 2019 big data clusters
- BRK3024 : SQL Server 2019 on containers and Kubernetes
- BRK3049 : SQL Server Machine Learning platform
- BRK3230 : SQL Server on Linux in Azure Virtual Machines: Get started in minutes
- THR2128 : Deploy SQL Server 2019 big data cluster using Azure Data Studio
- THR2148 : What’s new in Azure Data Studio notebooks
- THR2216 : Edge computing meets big data clusters: How data insights boost your business
- THR2375 : Insight into edge to core data management and analytics
- THR3143 : Choices, choices: Using Unicode in SQL Server and Azure SQL Database
SQL Server 2019 のエディション情報
SQL Server 2019 Standard Edition Feature Limitations Are Out で知ったのですが、SQL Server 2019 のエディションについての情報が公開されているようです。
GA 前の公開情報のため、記載内容が変更されるかもしれませんが、各エディションでどのような機能が使用できるようになるのかの目安になるのではないでしょうか。
Editions and supported features of SQL Server 2019 (15.x)
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SQL Server 2019 関連の書籍
SQL Server 2019 も RC1 が提供され、GA (一般提供) に向けて、着々と開発が進められているかと思います。
洋書にはなるのですが、SQL Server 2019 関連のものがいくつかリリース予定となっていますので、備忘録を兼ねて。
洋書はサブスクリプションモデルで閲覧できたり、$10 でセールをしている時があったりしますので、お得な購入方法がいろいろあるかと。
(Safari Books Online のサブスクリプションで見れる書籍の中にも入っていたかと)
Microsoft Press
Apress
- 2019/06/03 : Pro SQL Server 2019 Wait Statistics A Practical Guide to Analyzing Performance in SQL Server
- 2019/10/02 : Query Store for SQL Server 2019 : Identify and Fix Poorly Performing Queries
- 2019/11/03 : Expert T-SQL Window Functions in SQL Server 2019 : The Hidden Secret to Fast Analytic and Reporting Queries
- 2019/11/11 : Pro SQL Server 2019 Administration : A Guide for the Modern DBA
- 2019/12/20 : SQL Server 2019 Revealed : Including Big Data Clusters and Machine Learning
- 2019/12/24 : SQL Server Big Data Clusters : Preview Edition Based on Release Candidate 1
- 2019/12/31 : Expert Performance Indexing in SQL Server 2019 : Toward Faster Results and Lower Maintenance
- 2020/04/08 : PolyBase Revealed : Data Virtualization with SQL Server, Hadoop, Apache Spark, and Beyond
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