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SQL Server の情報をメインに Microsoft 製品の勉強内容を日々投稿

Archive for the ‘SQL Server 2022’ tag

SQL Server 2022 hidden gems: query_abort を使用したクエリのエラー原因の取得

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SQLBits 2023 の Bob Ward の SQL Server 2022 hidden gems で紹介されていたのですが、SQL Server 2022 で追加された query_abort という拡張イベントが、今後の SQL Server でエラーの原因を取得する際に活用できそうでしたので情報を残しておこうと思います。

この拡張イベントについては SQL Server 2022 Revealed でも触れられています。

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Written by Masayuki.Ozawa

5月 14th, 2023 at 9:57 pm

SQL Server 2022 / Managed Instance のリンクサーバーでの SQLNCLI の利用について

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最近、SQL Server のリンクサーバーのプロバイダーを見ていて気づいたのですが、SQL Server 2022 では、SQLNCLI11 がリンクサーバーのプロバイダーから削除されていました。

左が SQL Server 2022 / 右がそれより前のバージョンの SQL Server のリンクサーバーのプロバイダーとなるのですが、2022 では SQLNCLI11 が削除されていますね。

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最近、次のアナウンスが行われ、Managed Instance でも SQLNCLI (SNAC) に対しての対応が行われたようです。

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Written by Masayuki.Ozawa

5月 6th, 2023 at 9:50 pm

SQL Server 2022 を使用した Parquet / Delta Lake の操作について

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SQL Server 2022 では、Parquet ファイルの取り扱いの柔軟性と Delta Lake サポートが追加されています。

SQLBits 2023 の Bob Ward の 「SQL Server 2022 hidden gems」というセッションの中で、SQL Server 2022 の CETAS を使用してオブジェクトストレージに Parquet ファイルをエクスポートすることでテーブルのアーカイブを行うというシナリオの説明があり、このあたりの動作を一度まとめておきたいと思い、本投稿でまとめてみました。

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Written by Masayuki.Ozawa

4月 26th, 2023 at 10:19 am

Posted in SQL Server 2022

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SQL Server 2022 の PAYG による従量課金の仕組みを把握する

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SQL Server 2022 から従来からのライセンス買い切りによる購入形態だけでなく、PAYG による従量課金によるコアライセンスの活用ができるようになりました。

SQL Server 2022 で使用する場合には、エディション選択時に「Microsoft Azure を通じて従量課金制の課金を使用します」を選択することで、Azure のコストとして PAYG による SQL Server の利用ができるようになります。
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このライセンスの利用形態では、Azure Arc 対応 SQL Server を使用して Azure に接続を行うことで従量課金によるコストが発生します。

コストの発生の条件については、Azure Arc 対応 SQL Server に関するよくあるご質問 に記載されています。

基本的な考え方としては次のようになるかと思います。

  • SQL Server のサービスが起動している時間に応じて課金が発生
  • 課金の粒度は 1 時間単位となっており、1 時間未満の起動でも 1 時間のコストが発生
  • コアライセンスでの利用となるため、最小コアライセンスは 4 コアライセンスとなり、以降は 2 コアパックでの増加
    • Pay-as-you-go  に書かれているのは 1 コアあたりの料金となり、1 コアで動かしていても 4 コア分のライセンスとなります

SQL Server 2022 ではコアライセンスに変更があり、次の情報に記載があります。

これらの情報には次の記載があります。

Beginning with SQL Server 2022, licensing by virtual machine is an option under subscription licenses or licenses with Software Assurance only.

製品条項を 2019 と比較するとわかりやすいのですが、2022 では個別の仮想マシンでコアライセンスを使用する場合の条件が変更されており、「サブスクリプションライセンスまたは、アクティブな SA 付きライセンスでのみ利用可能」が追加されています。

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Enterprise Edition を使用して、ハイパーバイザーの物理コアのライセンスを取得し、それを使用して仮想マシンにライセンスを割り当てる形態は従来通りとなりますが、仮想マシンに直接ライセンスを割り当てる形態については、2019 までと比較して制限が追加されているようです。

これにより、PAYG によるサブスクリプションライセンスを検討しなくてはいけないケースが出てくるかもしれませんね。

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Written by Masayuki.Ozawa

2月 9th, 2023 at 9:37 pm

SQL Server 2022 の model_replicatedmaster / model_msdb について

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SQL Server 2022 では、システムデータベースのディレクトリに、次のデータベース用のファイルが格納されています。

  • model_replicatedmaster
    • model_replicatedmaster.mdf
    • model_replicatedmaster.ldf
  • model_msdb
    • model_msdbdata.mdf
    • model_msdblog.ldf

これらのファイルは、SQL Server 2019 でも存在していたのですが、通常のインスタンスでは使用されていませんでした。

SQL Server 2022 になると、状況が変わり、これらのファイルが使用されているデータベースとして model_replicatedmaster / model_msdb というデータベースが SSMS や DMV では表示されませんが内部的に存在するようになり、基本構成としてファイルが使用されるようになりました。

現状、これらのデータベースの情報が公開されているものはないのですが、2022 で新しく追加されたシステムデータベースとなるため、本投稿で現在調べられていることをまとめておきたいと思います。

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Written by Masayuki.Ozawa

1月 5th, 2023 at 9:54 am

SQL Server 2022 で Non-yielding Scheduler 発生時の出力内容が追加されていました

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SQL Server でスレッドが CPU を解放せずに占有し続けた状態となる Non-yielding Scheduler となった場合、SQL Server のプロセスのダンプが出力されます。

出力されたダンプについては、Non-yielding IOCP Listener, Non-yielding Scheduler and non-yielding resource monitor known issues and fixes で解説されている内容を基に解析を行うことになりますが、SQL Server 2022 では解析のための情報が追加されているようです。

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Written by Masayuki.Ozawa

12月 26th, 2022 at 9:49 am

SQL Server 2022 を従量課金で利用する際の参考情報

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SQL Server 2022 の新機能として、SQL Server の従量課金での利用があります。

「インストール」または「エディションのアップグレード」を実施する際に「Microsoft Azure を通じて従量課金制の課金を使用します」 (AZUREBILLEDEDITION オプション) を選択することで、従来からの永続化ライセンスではなく、SQL Server のデータベースエンジンを従量課金で利用することができます。(SQL Server のソフトウェアライセンスについてとなり、OS のライセンスは別途考慮する必要があります / データベースエンジンの利用に限定されていそうです。)

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この従量課金での利用については、SQL Server 2022 で初めて導入されたインストール形態となり、オンプレミスやそれ以外の環境にインストールした SQL Server 2022 を従量課金で利用することができます。

従量課金での利用は「Azure サブスクリプションへの課金」となるため、Azure サブスクリプションが必要 / SQL Server の利用料金は Azure の利用料金として発生することになりますが、様々な場所で実行している SQL Server 2022 を従量課金で利用することができるようになります。

従量課金での利用については、Azure Arc の SQL Server 用 Azure 拡張機能 により実現されているため、機能の詳細については SQL Server だけでなく Azure Arc の観点でも確認する必要があります。

使用する際に疑問に思う点は よく寄せられる質問 でまとめられているので、こちらも確認するとよいかと。

関連情報する情報を整理していたのですが、一通り情報が出てきたようなのでまとめておきたいと思います。

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Written by Masayuki.Ozawa

12月 4th, 2022 at 5:50 pm

PASS Data Community SUMMIT 2022 で SQL Server 2022 の一般提供開始がアナウンスされました

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本日から PASS Data Community SUMMIT 2022 が開催されています。

1 日目のキーノートは Microsoft の Rohan Kumar 氏 のセッションとなっていました。

この動画も面白かったですw

このキーノートの中で SQL Server 2022 の一般提供開始 (GA: General Availability) がアナウンスされました!!

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CTP 2.0 による Public Preview が開始されたのが、2022/05/20 なので、半年の Public Preview 期間を経て一般提供が開始されましたね。

製品ページ も SQL Server 2022 に対応したものとなり、SQL Server 2022 の製品ページ も GA 版に変わっています。
ライセンス についても情報が公開されています。

 

評価版のダウンロード

評価版については こちら からダウンロードすることができます。SSRS はこちら から。

SQL Server 2022 の評価版ソフトウェアは以下からダウンロードすることができます。

Visual Studio サブスクリプションにも SQL Server 2022 の Developer Edition が追加されており、評価版については、そちらから入手も可能です。

 

ライセンス関連の情報

投稿点では 2019 のドキュメントもありますが、以下のライセンスドキュメントも 2022 に対応され始めています。

SQL Server 2022 の情報となるわけではありませんが、従来まで SA を購入している場合であった特典の、Free DR replica in Azure の構成が、PAYG の Azure VM でも適用されるということが General availability: DR secondary free with SQL Server on Azure Virtual Machines でアナウンスされました。

コンピューティングについてはコストは発生しますが、完全なスタンバイであれば、 SQL Server のライセンスコストを抑えることができるようになりますので、以下のドキュメントも確認しておくとよいかと思います。(投稿時点ではアップデートがされていませんが、今後アップデートされると思います)

 

SQL Server 関連のアナウンス

PASS 開催に合わせて発表された SQL Server Blog のアナウンスはこちら。

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Written by Masayuki.Ozawa

11月 17th, 2022 at 1:37 am

SQL Server 2022 on Azure VM の Azure Active Directory 認証について

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SQL Server 2022 の新機能として Azure Active Directory 認証 があります。

オンプレミスの SQL Server であれば、Azure Arc 対応サーバーをインストールすることで使用できる機能なのですが、Azure VM では、Azure Arc 対応サーバーはサポートされておらず、評価目的でのみ使用することができます。

Azure VM で SQL Server 2022 を実行した場合、SQL Server IaaS Agent 拡張機能 経由で、Azure Arctive Directory 認証をサポートする予定という話は以前から出ていたのですが、当時は具体的な設定方法は公開されていませんでした。

今月 SQL Server 2022 Revealed が出版され読み進めているところなのですが、この書籍の中でも Azure Active Directory 認証について解説が行われています。

最新の状況についてどうなっているのかを Azure Active Directory 認証 で改めて確認してみたところ、ドキュメントが更新されており、「または Windows Azure VM 上の SQL Server 2022) のみがサポートされています。」の記載が追記されていました。

SQL Server 2022 on Azure VM の Azure Active Directory 認証についての情報が Azure AD 認証 (プレビュー) として公開されていたので、実際に試してみました。

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Written by Masayuki.Ozawa

11月 13th, 2022 at 10:44 pm

SQL Server 2022 RC1 + SSMS 19.0 Preview 3 環境で ostress を実行する際の注意点

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Windows Server 2022 + SQL Server 2022 RC1 + SSMS 19.0 Preview 3 の環境で、ローカルの SQL Server に対して ostress.exe を実行した場合に、次のエラーが発生し、負荷をかけることができませんでした。

10/27/22 09:20:01.124 [0x00000D2C] SQLState: 08001, Native Error: 18
[DBNETLIB]SSL セキュリティ エラー

10/27/22 09:20:01.125 [0x00000D2C] SQLState: 01S00, Native Error: 0
接続文字列の属性が正しくありません。

 

今まで見たことがないエラーだったので、なぜ発生しているのかを調べてみました。

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Written by Masayuki.Ozawa

10月 27th, 2022 at 9:39 am