UEFI 環境の Windows Server バックアップのリストアについて調べることがあったので、その際のメモを残しておきたいと思います。
.NET Data Provider for SQL Server の ConnectRetryCount をサポートする SQL Server のバージョン
.NET Framework 4.6.1 is now available! でアナウンスされた内容となりますが、現在の System.Data.SqlClient や Microsoft.Data.SqlClient には、ConnectRetryCount というオプションが追加されており、接続文字列で再接続の回数を調整することができるようになっています。
サポートされるバージョンについては、
等に記載されているのですが、SQL Server 2014 以降または、Azure の PaaS の SQL Server ベースの環境でサポートされる機能となります。
リトライについては、ライブラリ側で実装されていると思うのですが、SQL Server のバージョンがどのように ConnectRetryCount に再接続と関係しているか、把握できていなかったので、軽く調べてみました。
Azure Policy の評価タイミングの情報について
Azure Arc を導入することで、Azure Policy をオンプレミスの環境でも使用することができるようになります。
Policy の割り当てや解除をすると、次のようなメッセージが表示され、変更が有効になるまで 30 分程度時間がかかることが表示されます。
評価の間隔にはいくつかの待機時間のパターンがあるようなので、情報を残しておきたいと思います。
ドキュメントレベルで確認をしており、Arc エージェントの実際のログからの確認は行っていません。
SQL Server 2022 Release Candidate 0 (製品候補版) がリリースされました
本日、SQl Server 2022 Release Candidate (RC: 製品候補版) 0 (16.0.900.6) がリリースされました。
RC は、製品候補版となり、RTM に向けての対応が着々と進められていますね。
追加された機能については Release candidate に記載されており、大きな機能追加はないのですが、いくつかの機能改善が追加されています。
RC 0 の改善点については、次のドキュメントを参照。
SQL Server on Azure Arc 対応サーバーを Azure Policy で導入する
SQL Server 2022 では、セットアップ時に SQL Server on Azure Arc 対応サーバーをインストールすることができるようになり、セットアップで Azure Arc ならびに SQL Server 向けの拡張機能をインストールした状態でオンボードすることが可能となりました。
SQL Server 2022 より前のバージョンの SQL Server についても Azure Arc に接続がされていれば、Azure Policy 経由で SQL Server on Azure Arc 対応サーバーを導入することができ、導入の自動化につなげることができますので、本投稿では Azure Policy を使用した Windows サーバーへの SQL Server on Azure Arc 対応サーバーの導入を実施してみたいと思います。
作業内容としては、Azure Policy を使用した大規模な接続 になります。
2022年8月上旬の Azure SQL Database Update と SQL Server Update
情報をキャッチアップすることができていなかったので、SQL Database と SQL Serever の Update をまとめて。
SQL Database 関連のアップデートサマリーは先月分のアナウンスとなっており、目新しいものは見つからず。
本投稿は実質 SQL Server の Update の備忘録です。
Azure Arc 対応サーバー (Windows) のゲスト構成機能のポリシー適用状況を確認するためのログ
Azure Arc 対応サーバーで Windows サーバーに対して ゲスト構成機能 (Azure ポリシー) の適用状況を確認する際のログについてまとめておきたいと思います。
技術情報としては次のドキュメントを確認するとよいかと思います。
- Azure Policy Guest Configuration – Client
- Understand the machine configuration feature of Azure Policy
ポリシーの適用については反映されるまで時間がかかりますが、反映のタイミングについては Validation frequency に記載されており、基本的な感覚は次のようになるようです。
- 5 分間隔: 新規または変更されたゲスト構成のチェック
- 15 分間隔: ゲスト構成の設定状況の確認
Stack Overflow で SQL Server 運用を学ぶ際に見ておきたい情報 (Stack Overflow の SQL Server の歴史)
Stack Overflow (Stack Exchange Network) で使用されている構成については、Performance で公開されています。
SQL Server については、4 台のサーバーで構成されていることが公開されており、上記の情報では次のような構成となっているとされています。
- Stack Overflow
- RAM: 1.5 TB
- DB Size: 2.8 TB
- Stack Exchange / Careers / Meta
- RAM: 768 GB
- DB Size: 3.9 TB
このような環境で平均的な CPU の使用率が 10% 以下になっているということは有名な情報ではないでしょうか。
日本語時の情報としては Publickey のStack Overflowの裏側は、Webサーバ9台、SQL Serverが4台など。月間5億6000万PVをさばくシステムの状況を公開中 が有名かと。この記事は 7 年前のものとなるため、現状とはハードウェアのサイズが変わっていますが、基本的な構成は変えることなくサービスが提供されているかと思います。
構成についてはさらに詳細な情報が公開されており、次の記事から確認できるようになっています。
- Stack Overflow: A Technical Deconstruction
- Which tools and technologies are used to build the Stack Exchange Network?
SQL Server については、Windows Server 2016 + SQL Server 2019 で構成されており、どのようなハードウェアを使用しているかについても公開されています。(SQL Server のハードウェアについては、以前の環境となっているようで、現状使用している 1.5 TB の環境ではなさそうですが参考になります)
先日開催された、EightKB 2022 August で、Stack Overflow で使用されている Always On 可用性グループの SQL Server の運用についてのセッションがありました。
動画が公開 されており、Stack Overflow で使用されている SQL Server の実際の環境や運用について興味深い内容が沢山紹介されていました。
本稿では、先日開催されたイベントのセッション内で公開された情報や、Stack Overflow の環境の歴史を学ぶためにはどのような情報を確認できるかをまとめておきたいと思います。
私も適宜情報を再確認している状態で、本投稿は頻繁に追記を行っていこうと考えています。
Azure Stack HCI 上で SQL Server 2012 を稼働させた場合の ESU の登録方法
SQL Server 2012 は、2022/7/12 にサポートが終了し、現在は、拡張セキュリティ更新プログラム (ESU) でのみ Microsoft からサポートされるソフトウェアとなりました。
SQL Server の ESU については SQL Server 用の延長セキュリティ更新プログラムとは で情報がまとめられており、Azure Stack HCI 上で動作させた場合の特典についても本情報で次のように記載されています。(拡張セキュリティ更新プログラム (ESU) について でも情報がまとめられています)
Azure サービス。 オンプレミス サーバーを次のいずれかの Azure サービスに移行する場合は無料であり、既定で有効になります。
Azure Stack HCI で Azure 特典 を使用している場合、Azure サービスでの動作となり、ESU を特典として利用することができるため、Windows Server / SQL Server の ESU 提供を無償で受けることが可能となります。
当ブログでも、Windows Server 向けの ESU については、次の投稿で検証を実施していました。
- Azure Stack HCI 単一ノードクラスターの評価環境を作成して ESU の検証環境を作成する
- Windows Server 2008 R2 SP1 に最新の Windows Update を適用する
SQL Server 向けについては SQL Server 2012 対応した内容の検証ができていなかったのですが、SR で問い合わせをさせていただきながら情報を把握することができたので、本投稿でまとめておきたいと思います。
ESU では、次の二つの内容が提供されています。
- セキュリティ更新プログラムの提供
- 適切な Microsoft のサポートプランを介した SQL Server 2012 のテクニカルサポートの提供
現状セキュリティ更新プログラムは提供されていないため、本投稿で確認している内容については、セキュリティ更新プログラムの提供を受けるための事前準備までとなります。
Azure Policy のゲスト構成機能の監査状況をポータルから確認する (Windows 環境)
Azure Policy では、ゲスト構成機能 (Guest Configuration: GC) により、環境内のマシンの状態を管理することができます。
ゲスト構成は、次のいずれかの環境に対して使用することができます。
- Azure 仮想マシン
- ゲスト構成拡張機能の概要 で記載されている拡張機能の導入ならびに、マネージド ID の有効化が必要
- Azure Arc エージェントが導入されていれば使用可能
Azure だけでなく、Azure Arc 対応サーバーをインストールしている環境についても Azure Policy のゲスト構成機能を活用することができます。(Azure の仮想マシンについては追加コストは発生しませんが、Azure Arc の環境については追加コストが発生します)
Azure Policy では組み込みポリシー定義が提供されており、Azure 仮想マシンならびに Azure Arc 向けのポリシーが提供されています。
- Compute (Azure 仮想マシン)
- Azure Arc 対応サーバーの Azure Policy 組み込み定義
これらのポリシーの中には、ゲスト構成機能を使用したルールも提供されており、本投稿はゲスト構成機能を使用したルールの監査状況の確認方法をポータルから実施する際の操作を調べたものとなります。
ゲスト構成機能については冒頭に紹介したドキュメントも含めた、次の内容を確認しておくとよさそうです。