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SQL Server の Stretch Database の代替機能が SQL Server 2017 に追加されました

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SQL Server 2022 では Stretch Database の機能が非推奨機能となり、将来のバージョンでは削除されることがアナウンスされました。

SQL Sever 2016 から SQL Server 2019 までで Stretch Database を使用している環境の対応についてですが、本日リリースされた SQL Server 2017 CU31 で代替となる機能が追加されました。

CU31 では次の機能が追加されています。

今までの Stretch Database は、SQL Server Stretch Database という、Azure のリソースを拡張先として使用する機能となっていました。

Stretch Database は、Synapse Analytics の専用 SQL プール相当の環境を使用しているものとなっており、今までの Stretch Database の設定では、機能を有効化した場合には、この Azure のリソースに対してデータの移行が行われるようになっていました。

今回リリースされた CU31 では、Stretch Database の連携先として、Azure SQL Database が使用されるようになります。

標準では、DTU Model Standard S3 が使用され、-T10460 を有効にすることで、Hyperscale を使用して設定が行われるようになります。(通常の SQL Database が使用されているので、構築後にサイズを変更することもできました)

私の環境では SSMS 18.12.1 の GUI 環境ではエラーとなり設定ができなかったのですが、Enable Stretch Database for a database からの一連の作業を SQL を実行することで設定を有効にすることができました。

今回の更新が行われたということは Stretch Database というリソース自体が廃止される可能性もあるのかもしれませんね。

現時点では、SQL Server 2017 でのみ実装された機能となりますが、機能の方向性としては、SQL Server 2016 / SQL Server 2019 の今後の CU で同様の追加が行われそうな気がします。

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Written by Masayuki.Ozawa

9月 21st, 2022 at 4:41 pm

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