可視化の方法は様々なものが使用できますが、Azure Data Studio (ADS) にはグラフを作成するための機能がありますので、この機能を利用して SQL Server の統計情報のヒストグラムを可視化する方法を紹介したいと思います。
Archive for 4月, 2020
SQL Server エージェント ジョブのプログラム名をジョブ名に変換する
SQL Server で SQL Server エージェントでジョブを実行している場合、sys.dm_exec_sessions の「program_name」に 「SQLAgent – TSQL JobStep (Job 0x66479B4A282C8545BED20F14B618478A : Step 2)」というような形式で表示が行われています。
この際、表示されている program_name ですが、GUID を Binary 表示したものとなっています。
これをジョブ ID と関連付けるためには、次のようなクエリを実行します。
SELECT T.*, j.name, j.description FROM ( SELECT program_name, CAST( CONVERT(varbinary, SUBSTRING( program_name, CHARINDEX('0x', program_name), 34 ),1) AS uniqueidentifier) AS job_id FROM sys.dm_exec_sessions AS es WHERE program_name Like '%JobStep%0x%' ) AS T LEFT JOIN msdb.dbo.sysjobs AS j ON j.job_id = T.job_id
これにより、SQL Server エージェント ジョブの program_name を実際のジョブ名と関連付けることができます。
sys.dm_exec_requests と sys.dm_exec_sessions を組み合わせて、実行中のクエリ情報を取得する際にはプログラム名も取得するのが定石となります。
SQL Server エージェント ジョブについても「実際にはどのジョブなのか?」が確認できた方が分析の効率が良いですので、このような方法で program_name をジョブ名と関連付けるための方法は覚えておくとよいかと。
Azure Data Studio で KQL の実行が可能になりました
The April 2020 release of Azure Data Studio is now available で Azure Data Studio 1.17.0 のリリースがアナウンスされました。
このリリースから Notebook で KQL Magic がサポートされ、KQL の実行が可能になったようです。
Windows Server 2016 以降の Windows Update ログの確認
Windows 10 ならびに Winodws Server 2016 /2019 の Windows Update のログを確認するときのメモを。
以前 直近の Windows Update の実行状態をスクリプトで取得する というブログを書きましたが、上記の OS では、Update Session Orchestration (USO) のログを見ることで新たな洞察を得られることもありますので、情報を追加しておきたいと思います。
sys.dm_exec_requests を活用したクエリの実行状況の取得
SQL Server 2016 以降では、クエリ情報の取得はクエリストアを使用して取得を行うことができるようになり、SQL Server / Azure SQL Database では、この機能 (または、クエリストアを活用した機能) により、クエリ実行情報を取得することが一般的な方法となってきているのではないでしょうか。
SQL Server 2016 より前のバージョンでは、次のような DMV を使用して情報の取得が行われるケースが多かったかと思います。
SQL Server 2016 以降の環境で、クエリストアが有効になっている環境でも、これらの DMV を活用した方が、クエリの実行状態を細かに分析することができるケースがあります。
本投稿では sys.dm_exec_requests を使用したクエリの実行状況の取得について見ていきたいと思います。
Windows Server 2016 以降の WSFC の検疫状態について
久しぶりに Windows で AlwaysOn 可用性グループを組んでいて WSFC のノードを検疫状態にしてしまったので覚書を。
Windows Server 2016 / 2019 の WSFC の新機能については フェールオーバー クラスタリングの新機能 で解説が行われています。
Windows Server 2016 では 仮想マシンの回復性 として、「異常なノードの検疫」という機能が追加されています。
異常なノードの検疫: 異常なノードは検疫され、クラスターへの参加は許可されなくなりました。 これにより、フラッピングノードが他のノードやクラスター全体に悪影響を及ぼすのを防ぐことができます。
この機能により、異常なノードについてはノードのステータスが「検疫」となり、一定時間、クラスターへの参加が許可されない状態となります。
詳細については Virtual Machine Compute Resiliency in Windows Server 2016 で解説が行われています。
sys.sysprocesses を使用しないで「AWAITING COMMAND」となっている接続の情報を取得する
SQL Server の処理の実行状況を取得するためのシステムテーブルとして sys.sysprocesses というシステムビューが存在しています。
このシステムテーブルは下位互換のビューとして含まれているため、このテーブルを利用しているクエリについては、対応した DMV への移行が推奨されています。
sysprocesses については、3 種類の DMV を使用することになるのですが、各 DMV から単純にデータをとるだけでは、sysprocesses で「AWAITING COMMAND」となっているセッションを取得することはできません。
Azure Automation で PowerShell Runbook を作成する際の覚書 (2020/4 版)
Azure 上で、PowerShell を実行する場合、Function App を使用して書いてしまうことが多いのですが、実行時間やスケジュール設定の GUI 視認性 (cron 形式ではないスケジューリングの設定) などで、Azure Automation の PowerShell Runbook を使用してスクリプトを実行するケースもあるかと思います。
どうやって使ったかというのを忘れることがしばしばあるので、この機会にまとめておこうかと。
Teams のメモ
当面、リモートワークをする機会が多くなり、Teams を使用する機会が増えてきました。
私が使っているテナントでも Team は利用できるのですが、設定の変更はあまり実施していませんでしたので、この機会にいろいろと見ていきたいと思いメモを。
使いながらのんびり更新していこうと思います。
Teams は無料版もあり、Microsoft Teams と無料版の Microsoft Teams の相違点 で違いが公開されているようですね。
Teams ではなく Skype で実施できる範囲 (Teams ライブ イベントと Skype 会議ブロードキャスト 参照) があるのであれば、それでも良いかと思います。
Skype については https://www.skype.com/ja/free-conference-call/ から、ワンタイムの会議が行うことができる Meet Now というような機能を使うこともできますので。
拡張イベントでコマンドタイムアウトが発生したクエリを取得する
クエリストアによる、クエリタイムアウトしたクエリの取得 では、クエリストアの機能を使用して、コマンドタイムアウト (クエリタイムアウト) が発生したクエリの浄法を取得しました。
クエリストアが使用できない環境では拡張イベントを使用しても取得することができますので、書いておこうかと。