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Hyper-V Server 2008 R2 の Flash Media Boot について

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Hyper-V Server 2008 R2 で USB 等のフラッシュメディアを使ってブートできる機能が実装されています。
ESXi で USB ブートできる機能と同じイメージでしょうか。

スマートな方法ではないなですが設定の検証ができました。
# 一度ローカルディスクを使っています。

[準備するもの]

  • 4,882 MB 以上の USB メモリ
  • VHD ブートに使用するハードディスク
  • Hyper-V Server 2008 R2 のメディア
  • 64 bit OS が動作する環境

USB メモリは 4,882 MB 以上のものが必要となります。
ブート用の VHD が 4,882 MB より小さいとインストールできません。
# 最近は 8GB のメモリが 2,000 円以下で買えると思います。

USB ブート用の VHD イメージをローカルディスク上に作成してその VHD を USB にコピーしています。
そのため最初の VHD ブートイメージを作成するためにハードディスクを使用しています。

ダイレクトに USB にインストールできればよかったのですがインストールで有効なディスクとして
使用できなかったので一度ローカルに作成しています。

Hyper-V Server 2008 R2 は 64 bit 専用 OS ですので 64 bit OS の実行環境は必須です。

[作業内容]

  1. Hyper-V Server 2008 R2 をローカルディスクに VHD ブートでインストールします。
    手順は Windows 7 の VHD ブートと同じですので省略します。
    Hyper-V Server 2008 R2 が起動したらシャットダウンします。
  2. Hyper-V Server 2008 R2 のメディアで起動します。
  3. [Shift + F10] を押してコマンドプロンプトを開きます。
    まずは USB を初期化してブート可能な USB メモリにします。
    diskpart
    select disk <USB メモリのディスク>
    clean
    create part primary
    format fs=ntfs quick
    active
    exit
    <Hyper-V Server R2 のメディアが挿入されているドライブ>
    bootbootsect.exe /nt60 <USB メモリのドライブ>

    ディスク情報は [list disk] [list vol] コマンドで確認することができます。

  4. ローカルの VHD を USB メモリにコピーします。
    copy <ローカルの VHD ファイルのフルパス> <USB メモリのドライブ>
  5. BCD の設定です。こちらもコマンドプロンプトで実行します。
    USB メモリの中にある BCD ストアを編集します。
    BCD ストアは [bootsect.exe] コマンドを実行することによって USB メモリに作成されています。
    # BCD ストアは隠しディレクトリになっていますので実体を確認したい場合は [dir * ?A:H] で確認してください。
    [locale] の設定はおまけです。

    USB のドライブに関しては [diskpart] コマンドで [list vol] コマンドを実行するか、[mountvol] コマンドで確認して下さい。

    diskpart
    select vdisk file=”<Hyper-V の VHD ブートイメージファイルのフルパス”>
    attach vdisk
    select part 1
    assign letter=z:
    exit
    bcdboot z:windows /s <USB メモリのドライブ> /v
    bcdedit /store <USB のドライブ>BootBCD /set {default} device vhd=[<USB のドライブ>]<VHD ファイルのパス>
    bcdedit /store <USB のドライブ>BootBCD /set {default} osdevice vhd=[<USB のドライブ>]<VHD ファイルのパス>
    bcdedit /store <USB のドライブ>BootBCD /set {default} locale ja-JP
    bcdedit /store <USB のドライブ>BootBCD /set {bootmgr}? locale ja-JP
  6. これで設定は終了です。一度シャットダウンしてハードディスクをはずします。
    シャットダウンは以下のコマンドで実行できます。
    wpeutil shutdown
  7. この状態で USB メモリからブートすると Hyper-V Server 2008 R2 が USB から起動します。

一応この方法で Hyper-V Server 2008 R2 を USB から起動することができました。
最初はインストール時に USB にインストールできるオプションがあるのかと思っていたのですが、
VHD ブートの応用で実現するみたいですね。
BCDEDIT コマンドを使う機会が多くなってきたので BCD ストアの操作方法も理解する必要が出てきそうです。

どこかで BCDEDIT でよく使うコマンドをまとめておくと便利そうですね~。

USB メモリが 2 本と 64 bit 環境が 2 台あれば既存の環境にはあまり影響を与えるくとなく Hyper-V Server 2008 R2の
Live Migration 環境が作れるかも。

Windows Server 2008 R2 の環境整備と併せて Hyper-V Server 2008 R2 の検証もやってみたいです。
自宅の検証環境使って確認したいことがいろいろと増えてきました。

[参考にさせていただいたサイトの URL]

http://www.markwilson.co.uk/blog/2009/07/running-windows-from-a-usb-flash-drive.htm
http://blogs.technet.com/virtualization/archive/2009/07/30/microsoft-hyper-v-server-2008-r2-rtm-more.aspx
http://blogs.technet.com/stephenrose/archive/2009/07/28/a-bootable-usb-utility-to-create-bootable-usb-drives-for-win-7-and-server-2008.aspx
http://www.microsoft.com/oem/sblicense/OPK/default.mspx

# OEM Preinstallation Kit が必須かと思っていたのですが、なくても実現できました。

Written by Masayuki.Ozawa

8月 16th, 2009 at 2:42 pm

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OEM ライセンス認証 3.0 の環境に任意のエディションをインストール

3 comments

最近の PC は Windows 8 搭載モデルが大半だと思います。
Windows 8 が搭載されている PC は購入してもプロダクトキーが同梱されていないかと思います。

OEM ライセンス認証 3.0 (OEM Activation) については HPカスタマー サポート Windows 8 の製品ライセンス認証 がわかりやすいと思います。

他には

ボリューム ライセンス認証の概要

も参考になります。

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Written by Masayuki.Ozawa

7月 8th, 2013 at 12:23 am

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名前付きインスタンスで取得したシステムデータベースのバックアップを既定のインスタンスにリストア

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名前付きインスタンスで取得したシステムデータベースのバックアップを既定のインスタンスにリストアする方法をまとめてみたいと思います。

今回はバックアップの取得先とリストア先で照合順序 / SQL Server のマイナーバージョンまで含めたバージョン情報は同一の状態としています。
# SQL Server のバージョンがマイナーバージョンレベルでも異なっていると、システムデータベースのリストアはできませんので。

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Written by Masayuki.Ozawa

7月 7th, 2014 at 10:13 pm

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カスタムインストールメディアの作成方法について調べてみました

one comment

ブログのアクセス数を見ていたら今週、夏休みの方が多いせいかアクセス数がかなり下がっていました。
あと、修羅イバー という二つ名を持つ方が修羅の国にいらっしゃるそうです。すごいですね!!

土日で、Windows のカスタムインストールメディアの作成について少し調べていたので、一度情報をまとめてみたいと思います。

カスタムインストールメディアですが、8. ステップ 5. クライアントの展開 で公開されている、インストールメディアの install.wim をカスタマイズした WIM に置き換えて展開するためのメディアとなります。
これが作れると WIM でキャプチャーした展開用端末の構成をインストールメディアとして使用できる用になるので結構便利そうなのですよね。

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Written by Masayuki.Ozawa

8月 17th, 2014 at 10:46 pm

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Windows Server 2022 で回復パーティションを前方に作成する

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Windows Server 2022 は UEFI/GPT ベースの推奨パーティション構成で OS のインストールドライブが構成されるようになり、Windows Server 2019 とレイアウトが異なる形でインストールがされています。

Windows Server 2019 については、Windows 10 の初期のパーティション構成となるため、先頭に回復 / EFI / MSR のパーティションが構成されています。

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Windwos Server 2022 については、Windows 10 の後期バージョン / Windows 11 のレイアウトとなっており、回復パーティションが後方に配置されるようになっています。

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パーティションサイズを頻繁に変更しないような環境であれば、このレイアウトで問題ないのですが、仮想マシンとして作成している検証環境等で、C ドライブのディスクのサイズを変更することがあるような環境では、最後に回復パーティションが含まれていると、メインで使用しているパーティションの拡張時に、回復パーティションを削除する必要が出てくるので、検証用途のパーティションとしては効率が悪いケースが出てきます。

推奨パーティションの構成に変わったことについては Windows 10のOSイメージ展開の新常識(その1)――推奨パーティション構成 を確認するとよいかと思います。

docs では UEFI/GPT ベースのハード ドライブ パーティション になるかと。

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Written by Masayuki.Ozawa

5月 22nd, 2022 at 7:52 am

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WSFC の状態を取得する PowerShell

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Windows Server 2008 以降は PowerSell で WSFC の情報を取得することができます。
クラスター用のコマンドレットを使用することでフェールオーバークラスターマネージャーで表示されている情報をテキストで取得するといったことが可能です。
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Written by Masayuki.Ozawa

9月 10th, 2012 at 8:06 am

Posted in MSCS/WSFC(MSFC)

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トランザクションログのバックアップからログレコードの内容を確認

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SQL Server では、トランザクションログの内容を確認するための方法として、[DBCC LOG] [sys.fn_dblog] があります。
これらを使うと、トランザクションログファイルのログレコードの内容を以下のように確認することが可能です。

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これらは、現状のログファイル内のログレコードを表示するものになりますので、トランザクションログのバックアップを行い、ログファイル上から切り捨てられたログに関しては内容を見ることができません。

今回はトランザクションログのバックアップに含まれるログレコードの確認方法をまとめてみたいと思います。

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Written by Masayuki.Ozawa

10月 26th, 2011 at 7:49 am

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Windows Server で KB5034439 の適用がエラーとなった場合の対応

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KB5034439 が Windows Server 2022 向けに提供されましたが、私の環境ではエラー (0x80070643: ERROR_INSTALL_FAILURE) となるものがありました。

本 KB の修正については、CVE 2024-20666 が元になる情報となっており、Windows Server OS については Windows Server 2022 が対象となります。

これらの環境のデフォルトの設定では回復パーティションの空き領域が 250MB 未満となるため、エラーが発生するようです。

KB5034439 でエラーが発生した際に実施が必要な作業としては KB 内のリンクに記載がされており、回復パーティションのサイズ変更が必要となります。

 

手元ですぐに確認できる環境が KB5034439 だったため、本投稿では Windows Server 2022 ベースの環境で確認をしていますが、前述のとおり CVE-2024-20666 の対応のため、クライアント OS となる Windows 10 21H2, 22H2 / Windows 11 21H2 も対象となっています。

これらのクライアント OS でも回復パーティションのサイズによっては、KB の適用時にエラーが発生する可能性があるようです。

 

エラーが発生した場合、回復パーティションのサイズ変更 / 再作成が必要となるため、KB5028997: WinRE 更新プログラムをインストールするためにパーティションのサイズを手動で変更する手順 に記載されている に記載されている回復パーティションのサイズ変更の手順を実施する必要があります。

 

現状、適用対象外となる Windows RE が無効な環境でも KB を対象として認識してしまい、これは既知の不具合となっているので、本 KB の適用について、最終的に必要となる対応がどのようになるのかは少し静観となりそうです。

 

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Written by Masayuki.Ozawa

1月 10th, 2024 at 8:50 pm

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DMS の Managed Instance のオンライン移行が Preview 機能として使用できるようになりました

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Ignite 2018 の前後で使えるようになった機能なのですが、Azure SQL Database Managed Instance に対して、Database Migration Services のオンライン移行 (Online Migration) の機能が使用できるようになりました。
MI については、SQL Server からのオンライン移行が可能となっています。
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オンライン移行については「ビジネスクリティカル (Business Critical)」でのみ、使用できる機能となります。
Preview 開始当初は「オンライン移行機能」が使用できるリージョンは限定的なもので、日本ではオンライン移行を使うことができなかったのですが、使用可能なリージョンが拡充されて、今は使えるようになったみたいですね。
投稿を書くにあたり、東日本の DMS で試してみましたが正常に移行することができました。
DMS でオンライン移行が使えないリージョンからデータを移行したい場合は、DMS の仮想ネットワークと移行対象の SQL Server / MI を VPN 接続することで回避できますので、ネットワーク構成によって、移行元 / 移行先は柔軟に対応できるかと。
ドキュメントとしては DMS を使用して、SQL Server を Azure SQL Data で公開されているのですが、この情報では少し足りていない箇所がありますので、検証する際のポイントを補足しておきたいと思います。
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Written by Masayuki.Ozawa

10月 27th, 2018 at 3:40 pm

SQL Server 2022 の model_replicatedmaster / model_msdb について

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SQL Server 2022 では、システムデータベースのディレクトリに、次のデータベース用のファイルが格納されています。

  • model_replicatedmaster
    • model_replicatedmaster.mdf
    • model_replicatedmaster.ldf
  • model_msdb
    • model_msdbdata.mdf
    • model_msdblog.ldf

これらのファイルは、SQL Server 2019 でも存在していたのですが、通常のインスタンスでは使用されていませんでした。

SQL Server 2022 になると、状況が変わり、これらのファイルが使用されているデータベースとして model_replicatedmaster / model_msdb というデータベースが SSMS や DMV では表示されませんが内部的に存在するようになり、基本構成としてファイルが使用されるようになりました。

現状、これらのデータベースの情報が公開されているものはないのですが、2022 で新しく追加されたシステムデータベースとなるため、本投稿で現在調べられていることをまとめておきたいと思います。

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Written by Masayuki.Ozawa

1月 5th, 2023 at 9:54 am