SE の雑記

SQL Server の情報をメインに Microsoft 製品の勉強内容を日々投稿

Archive for the ‘SQL Server 2022’ tag

SQL Server 2022 の model_replicatedmaster / model_msdb について

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SQL Server 2022 では、システムデータベースのディレクトリに、次のデータベース用のファイルが格納されています。

  • model_replicatedmaster
    • model_replicatedmaster.mdf
    • model_replicatedmaster.ldf
  • model_msdb
    • model_msdbdata.mdf
    • model_msdblog.ldf

これらのファイルは、SQL Server 2019 でも存在していたのですが、通常のインスタンスでは使用されていませんでした。

SQL Server 2022 になると、状況が変わり、これらのファイルが使用されているデータベースとして model_replicatedmaster / model_msdb というデータベースが SSMS や DMV では表示されませんが内部的に存在するようになり、基本構成としてファイルが使用されるようになりました。

現状、これらのデータベースの情報が公開されているものはないのですが、2022 で新しく追加されたシステムデータベースとなるため、本投稿で現在調べられていることをまとめておきたいと思います。

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Written by Masayuki.Ozawa

1月 5th, 2023 at 9:54 am

SQL Server 2022 で Non-yielding Scheduler 発生時の出力内容が追加されていました

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SQL Server でスレッドが CPU を解放せずに占有し続けた状態となる Non-yielding Scheduler となった場合、SQL Server のプロセスのダンプが出力されます。

出力されたダンプについては、Non-yielding IOCP Listener, Non-yielding Scheduler and non-yielding resource monitor known issues and fixes で解説されている内容を基に解析を行うことになりますが、SQL Server 2022 では解析のための情報が追加されているようです。

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Written by Masayuki.Ozawa

12月 26th, 2022 at 9:49 am

SQL Server 2022 を従量課金で利用する際の参考情報

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SQL Server 2022 の新機能として、SQL Server の従量課金での利用があります。

「インストール」または「エディションのアップグレード」を実施する際に「Microsoft Azure を通じて従量課金制の課金を使用します」 (AZUREBILLEDEDITION オプション) を選択することで、従来からの永続化ライセンスではなく、SQL Server のデータベースエンジンを従量課金で利用することができます。(SQL Server のソフトウェアライセンスについてとなり、OS のライセンスは別途考慮する必要があります / データベースエンジンの利用に限定されていそうです。)

image

この従量課金での利用については、SQL Server 2022 で初めて導入されたインストール形態となり、オンプレミスやそれ以外の環境にインストールした SQL Server 2022 を従量課金で利用することができます。

従量課金での利用は「Azure サブスクリプションへの課金」となるため、Azure サブスクリプションが必要 / SQL Server の利用料金は Azure の利用料金として発生することになりますが、様々な場所で実行している SQL Server 2022 を従量課金で利用することができるようになります。

従量課金での利用については、Azure Arc の SQL Server 用 Azure 拡張機能 により実現されているため、機能の詳細については SQL Server だけでなく Azure Arc の観点でも確認する必要があります。

使用する際に疑問に思う点は よく寄せられる質問 でまとめられているので、こちらも確認するとよいかと。

関連情報する情報を整理していたのですが、一通り情報が出てきたようなのでまとめておきたいと思います。

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Written by Masayuki.Ozawa

12月 4th, 2022 at 5:50 pm

PASS Data Community SUMMIT 2022 で SQL Server 2022 の一般提供開始がアナウンスされました

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本日から PASS Data Community SUMMIT 2022 が開催されています。

1 日目のキーノートは Microsoft の Rohan Kumar 氏 のセッションとなっていました。

この動画も面白かったですw

このキーノートの中で SQL Server 2022 の一般提供開始 (GA: General Availability) がアナウンスされました!!

image

CTP 2.0 による Public Preview が開始されたのが、2022/05/20 なので、半年の Public Preview 期間を経て一般提供が開始されましたね。

製品ページ も SQL Server 2022 に対応したものとなり、SQL Server 2022 の製品ページ も GA 版に変わっています。
ライセンス についても情報が公開されています。

 

評価版のダウンロード

評価版については こちら からダウンロードすることができます。SSRS はこちら から。

SQL Server 2022 の評価版ソフトウェアは以下からダウンロードすることができます。

Visual Studio サブスクリプションにも SQL Server 2022 の Developer Edition が追加されており、評価版については、そちらから入手も可能です。

 

ライセンス関連の情報

投稿点では 2019 のドキュメントもありますが、以下のライセンスドキュメントも 2022 に対応され始めています。

SQL Server 2022 の情報となるわけではありませんが、従来まで SA を購入している場合であった特典の、Free DR replica in Azure の構成が、PAYG の Azure VM でも適用されるということが General availability: DR secondary free with SQL Server on Azure Virtual Machines でアナウンスされました。

コンピューティングについてはコストは発生しますが、完全なスタンバイであれば、 SQL Server のライセンスコストを抑えることができるようになりますので、以下のドキュメントも確認しておくとよいかと思います。(投稿時点ではアップデートがされていませんが、今後アップデートされると思います)

 

SQL Server 関連のアナウンス

PASS 開催に合わせて発表された SQL Server Blog のアナウンスはこちら。

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Written by Masayuki.Ozawa

11月 17th, 2022 at 1:37 am

SQL Server 2022 on Azure VM の Azure Active Directory 認証について

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SQL Server 2022 の新機能として Azure Active Directory 認証 があります。

オンプレミスの SQL Server であれば、Azure Arc 対応サーバーをインストールすることで使用できる機能なのですが、Azure VM では、Azure Arc 対応サーバーはサポートされておらず、評価目的でのみ使用することができます。

Azure VM で SQL Server 2022 を実行した場合、SQL Server IaaS Agent 拡張機能 経由で、Azure Arctive Directory 認証をサポートする予定という話は以前から出ていたのですが、当時は具体的な設定方法は公開されていませんでした。

今月 SQL Server 2022 Revealed が出版され読み進めているところなのですが、この書籍の中でも Azure Active Directory 認証について解説が行われています。

最新の状況についてどうなっているのかを Azure Active Directory 認証 で改めて確認してみたところ、ドキュメントが更新されており、「または Windows Azure VM 上の SQL Server 2022) のみがサポートされています。」の記載が追記されていました。

SQL Server 2022 on Azure VM の Azure Active Directory 認証についての情報が Azure AD 認証 (プレビュー) として公開されていたので、実際に試してみました。

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Written by Masayuki.Ozawa

11月 13th, 2022 at 10:44 pm

SQL Server 2022 RC1 + SSMS 19.0 Preview 3 環境で ostress を実行する際の注意点

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Windows Server 2022 + SQL Server 2022 RC1 + SSMS 19.0 Preview 3 の環境で、ローカルの SQL Server に対して ostress.exe を実行した場合に、次のエラーが発生し、負荷をかけることができませんでした。

10/27/22 09:20:01.124 [0x00000D2C] SQLState: 08001, Native Error: 18
[DBNETLIB]SSL セキュリティ エラー

10/27/22 09:20:01.125 [0x00000D2C] SQLState: 01S00, Native Error: 0
接続文字列の属性が正しくありません。

 

今まで見たことがないエラーだったので、なぜ発生しているのかを調べてみました。

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Written by Masayuki.Ozawa

10月 27th, 2022 at 9:39 am

SQL Server 2022 New Features: Intel QAT を使用したバックアップの高速化

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SQL Server 2022 RC 1 時点の情報となり、今後の Preview / 一般提供開始時には変更されている可能性もあります。

SQL Server 2022 の新機能として、Intel QAT (Quick Assist Technology) を使用した、バックアップの高速化とバックアップの負荷をハードウェアにオフロードするという機能があります。

Intel QAT を使用する場合、Intel® QuickAssist Adapter Family for Servers のようなハードウェアを使用しなくてはいけないのかと思っていたのですが、この機能はソフトウェアモードでも使用することができ、ハードウェア圧縮が使用できない場合でもソフトウェアで処理ができるようになっていました。

この機能を使用した場合の処理特性についてまとめておきたいと思います。

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Written by Masayuki.Ozawa

10月 10th, 2022 at 9:00 pm

SQL Server 2022 Release Candidate 1 (製品候補版) がリリースされました

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Bob Ward の Twitter で知ったのですが SQL Server 2022 RC1 (16.0.950.9) がリリースされました。現時点では Windows 版がリリースされており、Linux 版の RC1 はこの後の提供となるようです。

What’s new in SQL Server 2022 (16.x) Preview も RC1 の内容に更新されています。

RC0 -> RC1 で新たに記載された内容としては、「RC 1 introduces Hybrid buffer pool with direct write as well as other improvements.」があるようでで、Windows Server 2022 と SQL Server 2022 を使用した場合の PMEM の直接書き込みのサポートが追加されているようです。Intelが撤退を公表、3D XPointはどんな遺産を残す? が発表されている今だとハイブリッド Buffer Pool の利用は悩ましいところがありますが…。

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9月 24th, 2022 at 8:40 pm

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SQL Server 2022 RC0 on Linux で Azure AD 認証が実行できない場合に確認する設定

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先日、SQL Server 2022 Release Candidate 0 is now available on Linux のアナウンスがあり、SQL Server on Linux についても、2022 RC0 の提供が開始されました。

RC0 の Linux 版で使用できる機能として、Azure Active Directory authentication (AAD 認証) があるのですが、現時点ではポータルから設定しただけでは動作しなさそうだったので情報を残しておきたいと思います。

今夏使用している環境は次の環境となり、事象については報告してあるので、今後は追加の設定を実施しなくても動作するようになっているかもしれません。

  • OS: Ubuntu 20.04
  • SQL Server: SQL Server 2022 RC0
  • Azure Arc Agent: 1.21.02043.328

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Written by Masayuki.Ozawa

9月 15th, 2022 at 9:33 am

SQL Server 2022 Release Candidate 0 (製品候補版) がリリースされました

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本日、SQl Server 2022 Release Candidate (RC: 製品候補版) 0 (16.0.900.6) がリリースされました。

RC は、製品候補版となり、RTM に向けての対応が着々と進められていますね。

追加された機能については Release candidate に記載されており、大きな機能追加はないのですが、いくつかの機能改善が追加されています。

RC 0 の改善点については、次のドキュメントを参照。

 

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Written by Masayuki.Ozawa

8月 24th, 2022 at 10:40 am