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Archive for the ‘Azure Arc’ Category

Azure Arc Enabled SQL Server の基本操作方法について

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Azure Arc Enabled SQL Server (Azure Arc 対応サーバーでの SQL Server) の操作方法について、ドキュメントを見てもわかりづらいところがいくつかあったので、本投稿で操作方法をまとめておきたいと思います。

私の環境では、サブスクリプション単位で、Microsoft Defender for Cloud を有効にせず、Log Analytics ワークスペース単位で有効にしているということもあるので、その辺も操作の複雑性に起因しているかもしれません。

今回の環境は Windows 版の SQL Server を対象としています。

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Written by Masayuki.Ozawa

1月 18th, 2022 at 10:53 pm

Azure Automation を Azure Arc の 拡張機能ベースの Hybrid Runbook Worker で実行する際の注意点 (2021/11 時点の暫定対応)

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Azure Automation の Runbook を任意の環境上で動作させる方法として、Hybrid Runbook Worker があります。

Hybrid Runbook Worker を使用することで、任意の環境上で Automation の Runbook を実行することができるようになりますので、オンプレミスの環境や Azure VM 上で Runbook を実行するということが可能となります。

Hybrid Runbook Worker の導入方法としては、エージェントベースワーカー (v1) と拡張機能ベースワーカー (v2) の 2 種類があります。

エージェントベースについては、Log Analytics ワークスペースへの接続が必要でした。

拡張機能ベースについては、Log Analytics ワークスペースに接続はする必要はなく、オンプレミスの環境であれば、Azure Arc Enabled Server の拡張機能としてインストールをすることができます。(Azure VM の場合は、Arc ではなく、Azure VM エージェントの拡張機能としてインストールできます)

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Azure Arc が導入されている環境を Hybrid Runbook Worker でしようとした場合、現時点ではエラーとなるケースがあるようです。

原因都回避策については、次の Q&A で解説が行われており、現時点では既知の問題となるようです。

 

追記

2022/1/25 時点では、問題が解決され、Automation アカウントのマネージド ID が有効な状態でも、Runbook が実行できるようになりました。

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Written by Masayuki.Ozawa

12月 1st, 2021 at 9:23 pm

Ignite 2021 / PASS Data Community Summit 2021 で発表された SQL Server ベースの環境のアップデート

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2021/11/3~4 に開催されていて Ignite 2021、2021/11/10~12 で開催されていた PASS Data Community Summit 2021 で SQL Server ベースのアップデートが多数発表されました。

これらのイベントで発表されたアップデートについて一通り確認ができ、次の投稿に情報を反映しました。

各投稿の目次が次になりますが、大小合わせると様々なアップデートがのアナウンスが行われていますね。

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Ignite 2021 で Azure Arc Enabled Data Service のアップデートが発表されています

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Ignite 2021 で CONLL104 : Introduction to Azure Arc-enabled Data Services でアナウンスが行われていますが、Azure Arc Enabled Data Services でいくつかのアップデートが行われています。

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Release notes – Azure Arc-enabled data services でも 11 月のアップデートとして、様々な追加機能がアナウンスされています。

私がキャッチアップしているのは、 Arc Enabled SQL Managed Instance の部分となりますが、Enabled MI に関係するアップデートをキャッチアップしておこうと思います。

GA 時には「v1.0.0_2021-07-30」というイメージタグが使用されていたのですが、今回のアップデートでは、「v1.1.0_2021-11-02」が各環境のイメージとして使用されるようになりました。

「az arcdata dc list-upgrades」でイメージを確認することもできるようですね。

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Written by Masayuki.Ozawa

11月 8th, 2021 at 12:02 am

Azure Arc Enabled Server の Windows エージェントを Windows Update でアップデート

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Azure Arc Enabled Server で Windows Server を管理している場合、Azure Connected Machine Agent によって Azure に接続がされるのですが、エージェントのバージョンが古くなると、Azure Arc 上で次のような表示が行われます。

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エージェントのアップグレードについては次のドキュメントに記載されています。

エージェントのアップデート方法については次のような記述となっています。

Windows エージェント

Windows 用 Connected Machine エージェントの更新プログラム パッケージは、以下から取得できます。

 

Azure Arc Enabled Server の Windows エージェントについては、Microsoft Update (Windows Update) 経由でもアップデートができるようになっています。

標準の Windows Update の設定では、検知されないようなので、Windows Update の「詳細オプション」から「Windows の更新時に他の Microsoft 製品の更新プログラムも入手します」を有効化しておきます。

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これで、Windows Update を実行した際に、「AzureConnectedMachineAgent」も更新対象として認識され、Windows Update 経由でエージェントを更新できるようになります。

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Written by Masayuki.Ozawa

9月 23rd, 2021 at 8:20 pm

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AKS on Azure Stack HCI (Windows Server 2019) に対して Azure DevOps でパイプラインを実行するためのメモ

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AKS on Azure Stack HCI (OS は HCI OS ではなく、Windows Server 2019) に対して、Azure DevOps パイプラインを実行しようと思った際の作業した内容のメモを。

最終的には Azure Arc Enabled Kubernetes の GitOps を使用することになるのかなとは思うのですが、今回はそこまでは試せていません。

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Written by Masayuki.Ozawa

9月 6th, 2021 at 10:35 pm

AKS on Azure Stack HCI 検証方法 Tips

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AKS on Azure Stack HCI を Windows Server 2019 の 1 ノード環境ではありますが、1 台起動したままにすることができそうなので、この機会に勉強を兼ねてメモを残しておきたいと思います。

AKS on Azure Stack HCI は、検証用途であれば 1 台の Windows Server 2019 上で動作させることができます。(Azure のサポート内で AKS on Azure Stack HCI のサポートを受ける場合は、OS に Azure Stack HCI OS を使用していたほうがスムーズになりますので、リソースに余裕がある場合は、HCI OS で環境を構築していたほうが良いかと)

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64 GB / 4 Core (HT : 8 Core) の NUC が 1 台あれば、構築することができ、Windows Server 上で Kubernetes を展開することができます。

私のような今まで Windows をメインに触ってきたエンジニアでも Kubernetes の検証環境を容易に作ることができますので、k8s の勉強環境にも活用できるかと。

基本的には、Azure Stack HCI の Azure Kubernetes Service のドキュメント のドキュメントを確認しながら、勉強した内容を適宜更新していきたいと思います。

私の場合は、仕事の領域が「SQL Server のデータベースエンジン」となりますので、AKS on HCI を使用するのは、Azure Arc Enabled SQL Managed Instance を検証することが目的であり、Enabled SQL Managed Instance 観点の情報も記載しています。

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Written by Masayuki.Ozawa

7月 15th, 2021 at 12:13 am

Azure Arc Enabled SQL Managed Instance の高可用性構成 (包含可用性グループ)

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Azure Hybrid and Multicloud Digital Event で Azure Arc Enabled SQL Managed Instance (MI) の一般提供開始 (General Availability : GA) が、 2021/7/30 と発表がありました。

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Arc に関連するサービスとしては、

  • Azure Arc Enabled Windows / Linux
  • Azure Arc Enabled Kubernetes
  • Azure Stack HCI
  • AKS on Azure Stack HCI

が既に GA しており、今回 MI が GA となったことで、Arc 上で動作させることができる SQL Server ベースの RDBMS についても SLA がある状態で利用することができるようになりました。

AKS on Azure Stack HCI と組み合わせることで、Windows 環境をホスト OS として使用した Kubernetes を構築することもできますので、Windows ベースで MI を使用することもできます。(と言っても、Hyper-V 上のゲスト OS として Linux を動かして Kubernetes を構築していますので、実際には Linux 上で構築されているのですが)

料金についても、Azure Arc pricing はまだ更新されていないようですが、イベント内で発表がありました。

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今回 GA として提供されるのは、汎用目的 (General Purpose : GP) となりますが、vCore 単位の課金となるようですね。

7 月に GA となりますが、現在、プレビューとして公開されているすべての機能が GA となるわけではないようで、いくつかの機能については、段階的に GA となるようです。

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Azure Arc Enabled SQL Managed Instance では、現時点のロードマップでは、7 月に Preview / 10 月に GA となる、AlwaysOn 可用性グループで、高可用性構成をとることができるのですが、今まであまり真面目に調べていませんでしたので、今回 GA するということで、関連情報のキャッチアップを含め調べてみました。

今回発表のあった内容は Bring cloud experiences to data workloads anywhere with Azure SQL enabled by Azure Arc から確認できます。

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Written by Masayuki.Ozawa

7月 4th, 2021 at 11:45 pm

Windows Server 2019 で構築する App Service on Azure Arc の検証環境

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Azure Kubernetes Service (AKS) on Azure Stack HCI の一般提供が開始されたことで、Windows Server 上に Kubernetes (k8s) の環境をサポートを受けられる状態で構築することができました。

AKS on Azure Stack HCI を稼働させるホスト環境の要件については、Azure Kubernetes Service ホストの設定 に、次のように記載されています。

Kubernetes クラスターを作成する前に行う必要がある最後の手順が 1 つあります。 Kubernetes クラスターのデプロイ先となるシステム上に、Azure Kubernetes Service ホストを設定する必要があります。 このシステムには、Windows Server 2019 Datacenter クラスター、単一ノードの Windows Server 2019 Datacenter、または 2-4 ノード Azure Stack HCI クラスターを指定できます。

「単一ノードの Windows Server 2019 Datacenter」が利用可能なホストとして記載されており、Windows Server 2019 の環境が 1 台あれば、AKS on Azure Stack HCI を検証することが可能です。

シングルノードの検証環境については、コンピューティングの要件 にも記載されていますね。

  • Azure Kubernetes Service は、技術的には単一ノードの Windows Server 2019 Datacenter で実行できますが、そうすることは推奨されません。 ただし、評価目的のために、単一ノードの Windows Server 2019 Datacenter 上で Azure Kubernetes Service を実行できます。

AKS on Azure Stack HCI は 60 日間、無償で試用することができますので、コストを抑えて検証することができます。

また、クイック スタート:Windows Admin Center を使用して、Azure Stack HCI 上に Azure Kubernetes Service を設定する に手順が記載されており、この手順で簡単に AKS on Azure Stack HCI の構築までは完了するので、本手順では、AKS on Azure Stack HCI の構築については省略していますが、Windows Admin Center に登録したサーバーについては、GUI から、AKS on Azure Stack HCI を簡単に構築することができます。

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構築された k8s は、VHDX を使用したストレージや、ロードバランサーが組み込まれていますので、k8s の基本的な検証にも活用することができるのではないでしょうか。

本投稿では、1 ノードの Windows Server 2019 上に構築された AKS on Azure Stack HCI を使用して、App Service on Arcを動作させる際に必要な作業を見ていきたいと思います。

今回使用している NUC は NUC5I5MYHE で古めの NUC ですが、これに 32GB のメモリを搭載して検証環境としています。(CPU が 4 コア / メモリが 8 GB 以上無いと Azure Kubernetes サービスが追加できません。コントロールプレーンと Linux ノードを追加することを考えると、CPU 4 コア / メモリ 32GB は最低限必要です)

今回紹介していないドキュメントもいくつかありますが、App Service on Azure Arc (Azure application services on kubernetes) の検証時に確認をしておきたいドキュメント で関連するドキュメントをまとめてみましたので、深掘りしたい箇所はこれらのドキュメントから確認すると良いのではないでしょうか。

現状、Azure については、East US, West Europe でのみサポートされていますので、検証時に使用できるリージョンにも制限があります。(今回は East Us に作成しています)

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Written by Masayuki.Ozawa

6月 6th, 2021 at 9:19 pm

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App Service on Azure Arc (Azure application services on kubernetes) の検証時に確認をしておきたいドキュメント

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Build 2021 でアナウンスされた、Build cloud-native applications that run anywhere により、Azure application service を Kubernetes 上で動作させることができるようになりました。

検証をするに際してどのようなドキュメントを確認すればよいのかをまとめておきたいと思います。(備忘録)

Build 2021 の Build consistent hybrid and multicloud applications with Azure Arc も実機でのデモがありますので、どのような機能かについては、こちらの動画も参考になるかと。

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Written by Masayuki.Ozawa

6月 4th, 2021 at 10:44 pm

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