SR で確認をさせていただいていた内容の回答をいただいたので、Azure Stack HCI 22H2 から 23H2 のインプレースアップグレードの情報を残しておきます。
現時点では机上の確認のみとなっていますので、実機確認できた際には本投稿を更新したいと思います。
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SR で確認をさせていただいていた内容の回答をいただいたので、Azure Stack HCI 22H2 から 23H2 のインプレースアップグレードの情報を残しておきます。
現時点では机上の確認のみとなっていますので、実機確認できた際には本投稿を更新したいと思います。
本ブログでは、Azure Stack HCI 23H2 プレビュー (25398.584) を展開する際のメモ などの検証を行う際には、NUC9VXQNX を使用して物理環境でシングルノードの Azure Stack HCI を構築していました。
以前は問題なく展開できていたのですが、直近で展開しようとすると以前は問題にならなかった箇所で、エラーとなるケースがありましたので、その際の情報をまとめておきたいと思います。
Azure Stack HCI には管理用のコマンドがいくつかありますが、どのようなコマンドを利用することができるかを把握できていなかったため、メモとして関連しそうなコマンドを残しておきたいと思います。
Azure Stack HCI の利点として、VM に Windows Server Azure Edition を使用できるという特典があります。
2024/3/10 時点で提供されているイメージ (20348.2227.240206) を 23H2 上に展開した VM でライセンス認証を行うために必要となる作業をまとめておきたいと思います。
ライセンスについては、BYOL での利用は想定しておらず、Windows Server サブスクリプションでの利用を想定しています。
Azure Stack HCI 23H2 の 2311.3 / 2402.0 がリリースされたようです。
最新は 2402 となりますが、2311.3 → 2402.0 の順で更新を行う必要があるため、2402 への更新をターゲットとした場合も 2311.3 を一度経由する必要があるようです。
This release supports both – new deployments and updates. You must be running version 2311.3 to update to this release.
実際に更新をしてバージョンを取得した情報がこちらになります。
Get-SolutionUpdate | ft ResourceId, Version, MinVersionRequired, InstalledDate, State, UpdateStateProperties, KbLink, PackageSizeInMb
HCI のバージョン表記については、2311.x のバージョン番号の形式ではなく、今後は YYMM.x の形式になるんですかね。
更新内容 / 既知の問題については、次の情報から確認できますので、後程確認しておこうかと。
AVD for Azure Stack HCI の AVD に関する Azure リソース は 通常の AVD と同様のリソース構成 (ホス トプール / アプリケーション グループ / ワークスペース) となっており、使用するセッションホストが Azure VM ではなく、Arc VM 管理で展開された仮想マシンとなっています。
AVD for Azure Stack HCI は、現時点では AVD のすべての機能は提供されておらず 制限事項 に記載されている機能制限があるのですが、この記載にはプライベートエンドポイントについての記載はなかったため、使用することができるかを検証してみました。
AVD のクライアントとして使用している環境は、次の内容となっています。
本検証で使用した、AVD のパブリックアクセスの設定は次のようになっており、プライベートエンドポイント接続を作成した環境となっています。(ホストプールについては「パブリックアクセスを無効にし、プライベートアクセスを使用する」の設定でも動作しました)
本投稿を記載している 2024/2/21 時点の内容となり、今後改善されると思います。
AVD for Azure Stack HCI では Azure Marketplace から提供されているイメージを使用することで、カスタムイメージの作りこみを行わなくても基本環境を容易に展開することができるようになっています。
現時点では次のようなイメージが提供されており、Windows Server 2022 のセッションホストを展開することも可能となっています。
Windows 10 / 11 のイメージを展開した場合は問題ないのですが、現時点では Windows Server のイメージをセッションホストとして展開すると、セッションホストの展開は行われるのですが「接続できません」(使用不可) のセッションホストとして認識された状態となります。
本投稿ではこの状態を解消し、Marketplace のイメージでダウンロードした Windows Server 2022 のセッションホストを展開する方法をまとめておきたいと思います。
本投稿の内容は AVD for Azure Stack HCI の対応となり、AVD for Azure の場合は、本事象は発生しません。
Azure Stack HCI 23H2 で AVD for Azure Stack HCI の一般提供が開始されました。
数か月後にサポート対象外となる 22H2 の HCI で、AVD for Azure Stack HCI を検証していたことがあるのですが、最後に触ってから日が開いてしまいどのようなユーザーでセッションホストにログインすればよいかがわからなくなり、接続時にエラーを発生させてしまっていたので、今後の参考に情報を残しておきたいと思います。
2024/2/14 時点ですが、私の環境では、Windows Server 2022 をベースとしたセッションホストは正常に展開ができていないため、本投稿で使用しているセッションホストは「Windows 11 Enterprise multi-session, version 22H2 (22621.3007.240108)」のイメージを使用したものとなっています。
本ブログでも Azure Stack HCI 23H2 プレビュー (25398.584) を展開する際のメモ で検証をしていたのですが、Azure Stack HCI 23H2 の一般提供 (General Available) されました。23H2 の GA により、AVD for Azure Stack HCI も GA となっています。
23H2 のリリースノートはこちらから。
Azure StackHCI 22H2 から 23H2 へのアップグレードについては、About Azure Stack HCI, version 23H2 deployment に次の記載があり、現時点では、インプレースアップグレードシナリオはサポートされていないようです。
Important
Azure Stack HCI, version 23H2 is the latest GA version, which doesn’t support upgrade from version 22H2. Begin with a new 2311 deployment, update to 2311.2, and strictly follow version 23H2 deployment instructions. Don’t mix steps from version 22H2 and version 23H2.
GA のアナウンスには次の記載がありますので、22H2 からアップデートについては、今後の状況をウォッチしておく必要があるのではないでしょうか。23H2 からは標準で Arc リソースブリッジの展開も行われますので、アップデートが実施できるようになった場合にどのような対応をすればよいのかは気にかかりますね。
Coming soon: update from 22H2 to 23H2
Azure Stack HCI will offer an in-place update from version 22H2 to version 23H2. This is our fourth annual release since launching as a subscription service, and we’re heartened by our customers’ success keeping Azure Stack HCI up to date: over 97% of clusters are running the latest version, 22H2.
This year’s update is the most advanced yet: every cluster will get the Azure Arc infrastructure, the Lifecycle Manager, and more during the update. Our highest priority is to ensure that the update is seamless, so we’re taking some extra time for testing. We expect to start offering the update to a few customers as soon as next month, gradually expanding to everyone over the course of the year. Thank you for your patience as we get this right.
Until the 23H2 update has been offered to everyone, we’ll continue supporting version 22H2.
There is no end date for Azure Stack HCI version 22H2 servicing or support at this time.
Ignite 2023 で Azure Stack HCI 23H2 のプレビューの発表が行われました。
22H2 までは、Azure Stack HCI の展開には、Windows Admin Center (WAC) を使用していましたが、23H2 では展開方法が大きく変わり、Azure Portal (または ARM テンプレート) を使用して展開を行うようになりました。
(Azure Stack HCI の展開時に、にリソースブリッジも同時に展開されるようになり、従来とは展開されるリソースも大きく変わっています)
展開方法については、Azure Stack HCI バージョン 23H2 デプロイの概要 (プレビュー) のドキュメントツリーに記載されていますが、ドキュメントでは把握できないよう / SR で確認できた内容がいくつかありますので、展開時の内容をメモとして残しておきたいと思います。
試行錯誤をしたのですが、単一サーバーの検証環境を展開できるところまでは確認ができました。
私の環境では、展開が完了するまで 2 時間近くかかりました。
23H2 の展開の前提条件については Azure Stack HCI バージョン 23H2 (プレビュー) のデプロイの前提条件を確認する に記載されています。
今回、単一サーバーの 23H2 の検証環境を構築するに際しては、Intel NUC 9 Pro Kit NUC9VXQNX を 1 台用意し、物理ホストに対して シングルノードの Azure Stack HCI クラスターを展開することで検証環境の構築を実施しています。