SQL Server 2019 CTP 2.5 と SSMS 18.0 が公開されました。
SSMS 18.0 は今回のタイミングで GA となり、正式版です。
Build 2019 で新しい CTP 出るのかなと思っていたのですが、4 月内に新しい Preview 出てきましたね。
Build では新しい発表あるのでしょうか??
公式のアナウンスとしては以下になります。
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SQL Server 2019 CTP 2.5 と SSMS 18.0 GA が公開されました。
SQL Server のログイン / ユーザーの権限を SSMS を使用しながら確認してみる
SQL Server の権限設定ですが、基本的な考え方は プリンシパル (データベース エンジン) に記載されている内容となります。
権限としては、次の二種類に分けられます。
- ログイン : インスタンスレベルでの操作権限
- ユーザー : データベースレベルでの操作権限
「ログイン」と「ユーザー」という複数のプリンシパルに分かれているため、理解しづらい構成になっているのですが、SSMS を使用しながらであればわかりやすいかなと思いましたので軽くまとめてみようかと。
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互換性レベル 130 以降をサポートしている環境のダウンレベルの互換性レベルと統計情報の更新について
SQL Server の統計情報の更新タイミングというと「データ量の 20% が更新された場合」に自動更新の対象となるというのが一般的に知られている内容ではないでしょうか。
これについては 統計 に記載されています。
SQL Server 2014 (12.x) まで、SQL Server は変更された行の割合に基づくしきい値を使用します。 これには、テーブル内の行数は考慮されません。 しきい値は次のようになります。
- 統計情報が評価された時点でテーブルのカーディナリティが 500 以下の場合、500 回変更されるたびに更新されます。
- 統計情報が評価された時点でテーブルのカーディナリティが 500 よりも大きい場合、500 プラス 20% の数の変更があるたびに更新されます。
Managed Instance でパブリックエンドポイントがサポートされました
Managed Instance (MI) は VNET 内にデプロイを行う、PaaS の SQL Server であり、利用するためには VNET が必須となっています。
当初は、VNET にアクセスできる環境のみが MI に接続することができていたのですが、今回パブリックエンドポイントの機能が追加されました。
これにより、MI をデプロイした VNET に接続を行っていない環境からもアクセスが可能となります。
Managed Instance でタイムゾーンの設定が追加されたようです
2019/5/23 追記
GA しました!!
General Availability: Time zone choice for Azure SQL Database Managed Instance
Managed Instance (MI) の今後の機能改善として、タイムゾーンの設定変更がフィードバックとして挙がっていました。
本日、MI をデプロイしようとしたところ、MI の新規作成時にタイムゾーンを追加することができるインタフェースが追加されていました。
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イベントログのサブスクリプションによるログ転送をデフォルトのイベントログ以外に実施する
Windows では、イベントログのサブスクリプション機能により、複数のサーバーのイベントログをプッシュまたは、プルで収集することが可能です。
初期状態では「転送されたイベントログ」(Forwarded Events」に転送が行われるようになっています。
イベントログの転送先は変更することができるため、「転送されたイベントログ」以外を指定することもできるのですが、「New-EventLog」等で作成したイベントログに対しては転送するk十ができず、イベントログのサブスクリプションの「宛先ログ」から選択することはできません。
カスタムイベントログに転送する方法ですが、イベントログを作成する方法に手順があり、「Creating Custom Windows Event Forwarding Logs」という MS のブログで以前は公開されていたのですが、現在は参照できなくなってしまっているようですので、その方法を残しておきたいと思います。
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SQL Server 2019 CTP 2.4 時代のクエリプロファイリング
SQL Server は製品のバージョンアップや更新プログラムによってクエリ情報を取得するための「クエリプロファイリング」の機能が向上しています。
クエリ プロファイリング インフラストラクチャ というドキュメントで、詳細はまとめられているのですが、自分の言葉で書く機会が少なかったのと、SQL Server 2019 CTP 2.4 でも取得できる情報が増えていますので、この機会にまとめておこうと思います。
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SQL Server 2019 CTP 2.4 の PolyBase をインストールする際の注意点
SQL Server 2019 CTP 2.4 の PolyBase (2019 の新機能版) をインストールしようとした際の注意点についてまとめておこうかと。
日本語版の Windows Server 2019 + SQL Server 2019 CTP 2.4 の環境を使用していますが、日本語固有 (英語以外) の問題も一部ありそうです。
環境に依存しているかの細かな確認はできていないのですがフィードバックはしておこうかと思います。
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Managed Instance の機能アップデート状況を確認してみる (2019/3/30 時点)
Managed Instance (MI) の機能アップデートですが、Feedback サイトにいくつか興味深いものが上がっており、私のセミナーの中でも紹介をさせていただいています。
Ignite で発表されたものの状況も少しきなったので、投稿時点の状況を調べてみました。
MI の機能アップデートの状況については、 REST API のプロパティにも先行で追加されているケースがありますので、こちらも併せてみておくとよさそうですね。
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SQL Server 2019 CTP 2.4 がリリースされました
だいたい月次リリースで SQL Server 2019 の CTP がリリースされているのですが、2.4 がリリースされました。
まさか 3 月に 2 回 CTP がリリースされるとは…。
新機能の詳細はこちら。
データベースエンジン回りと、SSAS に機能向上が行われています。
データベースエンジン
Big Data Cluster
詳細は Release notes for big data clusters on SQL Server の CTP 2.4 の情報から。
- Big Data Cluster の GPU サポート
- Spark で TensorFlow を使用して深層学習を実行するための GPU サポートについてのガイダンスが公開されました。
Deploy a big data cluster with GPU support and run TensorFlow - ガイダンスでは AKS を GPU インスタンスを使用して構築し、そのうえで Big Data Cluster の構築を行っています。
- Big Data Cluster を使用する場合に設定するレポジトリが GPU 向けの設定となっているようです
- 外部データソースの手動作成
- CTP 2.3 までは、DataPool / Storage Pool の外部データソースが作成されていたのですが、CTP 2.4 から作成されなくなったため、手動で作成をする必要があります。
External tables - model に事前に設定しておいてあげると、新規 DB 作成時に反映されて楽かもしれませんね。
- Data Pool に対して INSERT INTO SELECT のサポート
- CTP 2.3 までは、T-SQL を使用して Data Pool に対してデータを投入する際には、「sp_data_pool_table_insert_data」というストアドプロシージャを使用していたのですが、CTP 2.4 からは、ストアドプロシージャが廃止され、INSERT INTO SELECT により、Data Pool に対してデータ収集を行う方法となったようです。
Tutorial: Ingest data into a SQL Server data pool with Transact-SQL - ある程度のまとまった行数を挿入する場合、複数の DB にレコードが分散されていました。
(テスト時は、2700~3800 行ぐらいが分散単位となっていました) - Spark のバージョンが 2.4 にバージョンアップ
- CTP 2.3 までは、Spark は 2.3.x が使用されていたのですが、2.4 が使用されるようになりました。
- 外部テーブルに対して Compute Pool の利用の制御
- 通常、外部テーブルへのアクセスについては、Master Instance から実行されます。
これを Compute Pool 経由でアクセスするように実行するオプションが追加されました - OPTION(DISABLE SCALEOUTEXECUTION)
- OPTION(FORCE SCALEOUTEXECUTION)
データベースエンジン
- 文字列の切り捨てメッセージの動作の変更
- CTP 2.3 までは、文字列長を超えて列に情報を格納する際の切り捨てメッセージの変更は TF 460 が必要でした。
- SQL Server 2016 SP2 CU6 / SQL Server 2017 CU12 でも TF 460 により使用できるようです。
- CTP 2.4 では、互換性レベル 150 では、既定で TF 460 相当の動作が行われるようになっています。
互換性レベル 150 で従来のメッセージに変更する場合は、データベーススコープの構成で、「VERBOSE_TRUNCATION_WARNINGS」により制御できます。
互換性レベル 140 以下の場合は TF 460 で制御を行うようです。
Truncation error message improved to include table and column names, and truncated value (CTP 2.1) - クエリの実行プラン取得方法の機能向上
- どちらも軽量クエリプロファイリングの使用時に、実際の実行計画に相当する情報を取得するための方法となり、軽量クエリプロファイリング v3 の一貫として追加されているようです。
Lightweight query execution statistics profiling infrastructure v3 - 拡張イベント :
query_post_execution_plan_profile の追加
- 軽量プロファイリングに基づいて取得された実行プランを、拡張イベントで収集するためには、このイベントを使用するようです。
- SQL Server 2017 CU14 でも使用できるようです。
DMV : sys.dm_exec_query_plan_stats の追加
- 軽量プロファイリングに基づいて最後に実行された実際のクエリ実行プランを調べるための方法のようです。
- 使用するためにはトレースフラグ 2451 が必要となります
透過的データ暗号化 (TDE) の一時停止 / 再開のサポート
- TDE を有効にするとき、中断と再開ができるようになりました。
これによりシステム負荷が高い時の TDE によるオーバーヘッドを調整できるようです。
Transparent Data Encryption (TDE) scan – suspend and resume (CTP 2.4)
SSAS
表形式モデルの多対多のリレーションシップのサポート (互換性レベル 1470 が必要)
メモリ設定のリソースガバナンス