2022/6/20 時点の内容で、事象についてはフィードバックしてありますので、後日解消しているかもしれません
2020/7/13 時点で解消し、日本語環境で設定を変更せず導入ができるようになりました。(AdminCenter の拡張機能のバージョンが 0.0.0.169 は日本語版未対応でしたが、0.0.0.175 で対応されました)
Preview of Windows Admin Center for Azure Arc-enabled infrastructure でアナウンスがありましたが、Azure Arc 対応サーバー (Azure Arc Enabled Server) に、「Windows Admin Center (プレビュー)」が追加され、Azure Portal 上で、Admin Center による管理を行うことができるようになりました。
ドキュメントについては、Azure で Windows Admin Center を使用して Azure Arc 対応サーバーを管理する (プレビュー) で公開されています。
この機能は、Azure Arc 対応サーバーに登録しているサーバーについて、Azure Portal の Windows Admin Center から該当のサーバーを管理することができる機能となります。
機能としては、Azure Arc 対応サーバーの拡張機能 (AdminCenter) として実装されており、Azure Arc のエージェントと Azure 間で通信を行うことで、Admin Center の機能を利用できるようにするものです。
拡張機能のインストール時に Admin Center がヘッドレス環境のような形で自動的にインストールされ、Azure で管理を可能としています。(Admin Center がインストール済みの場合は、拡張機能インストール時にアンインストールされて、ヘッドレスで再インストールされます)
Azure Arc 対応サーバーで認識しているサーバーを Portal の Windows Admin Center で管理できるようにするには、Arc のブレードから Windows Admin Center のセットアップを実行することで有効化できます。
英語版の OS を使用している場合は、エラーにならずにセットアップを完了することができるはずですが、日本語版の OS をデフォルトの設定で使用している場合は、セットアップを実施するとインストールにエラーとなるかと思います。
既定の設定でセットアップを実行すると、TCP 6516 に証明書をバインドして通信に使用されます。
この際、「C:\Packages\Plugins\Microsoft.AdminCenter.AdminCenter\0.0.0.169\Sme.VmExtension\Sme.VmExtension.Netsh\Sme.VmExtension.Netsh.psm1」内の「Get-PortCertificateThumbprint」が実行されており、内部では、「netsh http show sslcert ipport=0.0.0.0:6516」の実行結果の証明書のハッシュが使用されます。
ハッシュを取得する際の文字列のパターンマッチングが「"Certificate hash\s+: (\w+)"」で実施されています。
英語環境であればこのパターンでマッチするのですが、日本語環境の場合は上述の netsh のコマンドの実行結果は、「証明書ハッシュ 」で出力されているのですよね…。
ということで、日本語環境だと、証明書ハッシュの値が取得できず「C:\ProgramData\GuestConfig\extension_logs\Microsoft.AdminCenter.AdminCenter\0.log」に「引数が空の文字列であるため、パラメーター ‘Thumbprint’ にバインドできません。」のエラーが出力され、セットアップを完了することができません。
現状、日本語 OS の閑居杖、Azure Arc の Windows Admin Center の機能を使用するためには、「コントロールパネル」->「時計と地域」->「地域」->「管理」から、システムロケールを「英語 (米国)」に設定する必要があります。
セットアップ時だけでなく、セットアップ後もシステムロケールの設定は影響するようで、現状、この機能を使用する環境では、システムロケールは英語で固定しておく必要があるようです。
本投稿の冒頭の画像は、日本語版の OS でシステムロケールを英語にした環境となるのですが、軽く触った感じでは動作していそうでした。