Azure Front Door—March 2020 updates でアナウンスがありましたが、Front Door のアイドルタイムアウトの設定が変更できるようになりました。
Configurable idle timeout—Customize the idle timeout when Front Door waits on the first packet of request/response.
Azure Front Door Service の制限 にも記載されていますが、Front Door からバックエンドへの応答については次のような制限があります。
Front Door からアプリケーション バックエンド
- 応答がチャンク応答の場合、先頭のチャンクを受信したときに 200 が返されます。
- HTTP 要求がバック エンドに転送された後に、Front Door はバック エンドからの最初のパケットを 30 秒間待機します。 それからこれはクライアントに 503 エラーを返します。
- バックエンドからの最初のパケットを受信した後、Front Door はアイドル タイムアウトの 30 秒間を待ちます。 それからこれはクライアントに 503 エラーを返します。
- Front Door からバックエンド TCP セッションへのタイムアウトは、30 分です。
デフォルトの設定では、バックエンドから 30 秒応答がない場合は 503 エラーが返されることになります。
この設定が変更できるようになりました。
Allow configurable timeout period for Front Door のフィードバックとして上げられていた内容が実装された形ですね。
この投稿を書いている時点では、英語版のトラブルシューティングにのみ記載が追記されているようですが、16 ~ 240 秒の範囲で設定が変更できるようになったようです。
フィードバックサイトでは
Also this is now available in the portal as well under “Front Door designer” —> Settings tab
と記載があったのですが、設定タブが見当たらなかったので、次のような PowerShell で変更してみました。
Connect-AzAccount $frontDoor = Get-AzFrontDoor -Name "<Front Door リソース名>" $frontDoor.BackendPoolsSetting.SendRecvTimeoutInSeconds = 60 $frontDoor | Set-AzFrontDoor
設定を変更したところ、デフォルトの 30 秒ではなく、1 分でタイムアウトするようになっていますね。