SQL Server 2014 では Azure との連携が強化されており、その強化の一つとしてデータベースを Azure VM に展開することができるようになっています。
Deploy a SQL Server Database to a Windows Azure Virtual Machine
対応しているパターンとしては以下のようになります。
Limitations and Restrictions
This feature is available in SQL Server Management Studio for SQL Server 2014.
SQL Server database versions that can be deployed to a Windows Azure VM using this Wizard:
- SQL Server 2008
- SQL Server 2008 R2
- SQL Server 2012
- SQL Server 2014
SQL Server database versions running in a Windows Azure VM database can be deployed to:
- SQL Server 2012
- SQL Server 2014
元になるデータベースは SQL Server 2008 から対応しており、機能としては SQL Server 2014 の SSMS の機能といった感じでしょうか。
SQL Server 2014 の SSMS では [Tasks] の中に [Deploy Database to a Windows Azure VM] という項目が追加されており、この項目から Azure VM にデータベースを展開することができます。
以下はウィザードの画面となります。
データベースのバックアップを Azure Storage にアップロードして、それを Azure VM 上の SQL Server にリストアをし展開を行います。
VM は新規作成することができ、どのイメージを使用するかを選択することができます。
Azure との接続はウィザード内で発行プロファイルを使用して接続できるので、設定は簡単にできると思います。
私の環境だと、
- Windows Server 2012 R2 Preview にインストールした 2014 の環境だと発行プロファイルのファイルダウロードがうまくできなかった。
- サブスクリプションの指定はプルダウンの値ではなく、サブスクリプション ID のみにする必要があった
という点がありましたがそれ以外はすんなりと進みました。
新規に作成された VM は管理者ユーザーとして Administrator が使用できる状態となっていますのでこのアカウントと設定したパスワードでリモートデスクトップを使用してログインすることができます。
データベースに関しては新規にデータ用のディスクが接続され、そこにリストアがされるようです。
SQL Server がインストールされている環境が VM に展開済みであれば、そのインスタンスを選択して、DB を配置ということもできるようです。
リストアについては VM にインストールされている、[SQL Server Cloud Adapter] が実施しているようです。
今回はウィザード内で VM を新規構築したのですが、上記のサービスがインストールされ、このサービス用のエンドポイントが定義されている状態で展開されていました。
このアダプターについては Cloud Adapter for SQL Server に記載されていますね。
手動で展開した場合のアダプターの利用については注意が必要そうですね。
# ギャラリー以外から展開できるのかも合わせて調べないと。。。
クラウド移行のシナリオの一つとして覚えておくとよさそうですね。