以下が、GPU-Z というツールで取得した GPU の情報になります。

この環境で何台 RemoteFX 3D ビデオアダプターが有効になっているゲスト OS を起動できるかを試してみました。
結論から言ってしまいますと 1 ~ 3 台起動することが可能です。
RemoteFX 3D ビデオアダプターの技術情報として以下の情報があります。
Hardware Considerations for RemoteFX
この情報の中に、解像度と使用するモニター数の設定による必要となるメモリについての記載があります。
RemoteFX 3D ビデオアダプターで使用される GPU のメモリですが、解像度とモニター数に依存するようです。
RemoteFX 3D ビデオアダプターを追加した直後のデフォルトの状態では、
– [モニターの最大数] が [1]
– [モニターの最大解像度] が [1280 × 1024]
となります。

この状態ですと、[125 MB] のメモリが消費されることになります。
[125 MB × 2 = 250 MB] ではありますが、GPU に搭載しているメモリがフルに使えるかといわれるとそうでもないはずですので、
この状態では 1 台までRemoteFX 3D ビデオアダプターが有効になっているゲスト OS を起動することが可能です。
2 台目を起動しようとすると GPU のメモリが不足して以下のエラーになります。

– [モニターの最大数] が [1]
– [モニターの最大解像度] が [1024 × 768]
の場合は、使用されるメモリは [75 MB] となりますので [75 MB × 3 = 225 MB] で 3 台起動することが可能です。
RemoteFX ~ RemoteFX4 のゲスト OS で RemoteFX を有効にして解像度を 1024 × 768 にして起動できる台数を
確認した結果がこちらになります。
4 台目の起動でエラーになりましたが、[1280 × 1024] と比較して起動できる台数が増えています。
解像度とモニター数の設定による GPU のメモリの使用量ですが、RemoteFX USB デバイスリダイレクトにも影響します。
USB デバイスリダイレクトですが、RemoteFX 3D ビデオアダプターが追加されているゲスト OS でしか利用できません。
Web カメラのようなグラフィックを使用するデバイスをリダイレクトするのであれば、GPU のメモリを使用するのが良いと
思うのですが、グラフィックを利用しないデバイスを利用するのであれば、最低限の解像度にしてメモリの割り当てを
抑えるのは手段としてあるかと思います。
自宅に Web カメラ以外に何かリダイレクトできそうなデバイスがないかを探したところ、USB NIC がありました。
LAN-USB
いろいろと試してみたところこの USB デバイスをリダイレクトすることができました。
Windows 7 x86 SP1 Beta に LAN-USB を接続して、接続しているコンピュータ側にデバイスドライバをインストールしてない
状態だと USB デバイス リダイレクトの対象として表示されました。
デバイスドライバをインストールして、接続をしに行く端末上でデバイスが正常に認識できている状態ではリダイレクト可能な
デバイスとしては表示がされないのですよね…。
デバイスマネージャーでこの状態 (デバイスドライバをインストールしていない) であれば、リダイレクト可能ですが、
?
この状態 (デバイスドライバインストール済み) だと、USB デバイスリダイレクト対象として表示されません。
?
どのようなデバイスがリダイレクトできるのか私はまだよくわかっていないので、この辺はきちんと調べてみたいと思います。
今回は、たまたまリダイレクトできたのでひとまず使用してみたいと思います。
USB NIC をリダイレクト対象として、選択して Windows 7 x86 SP1 Beta のゲスト OS に接続をしてみます。
上がゲスト OS、下がリモートデスクトップを実行している (USB 機器を接続している) 端末になります。
接続している USB NIC (AX88772) が Hyper-V 上のゲスト OS にリダイレクトされていることが確認できます。
実際に USB NIC で IP も取得できており、USB NIC から PING の疎通も確認できました。
同様の設定で、RemoteFX 3D ビデオアダプターを追加していないゲスト OS に接続をしてみます。
この場合、USB NIC がリダイレクトされません。
?
リダイレクトできる機器の条件がわかっていないのですが、RemoteFX USB デバイスリダイレクトを使用する場合、
リダイレクトする機器の種類によって解像度を変更することも検討する必要がありそうですね。
それと、以前の投稿では BUFFALO の BWC-130H01 という Web カメラを使用してうまくカメラから動画をとることが
できなかったのですが、今回使用している LOOX U/B50N だとカメラを使用することができました。
GPU の問題ではなかったみたいですね。
合わせ鏡状態ではありますが、下の画像は Hyper-V のゲスト OS で Web カメラを使って取得したものになります。
途中から話がずれてしまった投稿ではありますが、RemoteFX について新しく検証してみたとことまとめてみました。