証明書が作成できたのでスタンドアロン アレイを構築していきたいと思います。
今回はこの環境を作りたいと思います。
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- アレイ マネージャーにはサーバー認証証明書と、ルート証明書。
- アレイメンバーにはルート証明書
が必要となりますので先ほどエクスポートしたファイルをコピーしておきます。
また、今回はサーバーの IP を DNS に登録していませんので、HOSTS で解決できるよう以下の設定をしています。
# IP は塗りつぶしています。
[アレイ マネージャーにルート証明書をインポート]
まずはアレイマネージャーにルート証明書をインポートします。
- ファイル名を指定して実行で [mmc] を実行します。
- [スナップインの追加と削除] で [証明書] を追加します。
- [コンピュータ アカウント] を選択して、スナップインを追加します。
- [信頼されたルート証明機関] を右クリックして、[すべてのタスク] → [インポート] をクリックします。
- [次へ] をクリックします。
- コピーしたルート証明書を選択し、[次へ] をクリックします。
- 証明書をすべて次のストアに配置するが [信頼されたルート証明機関] になっていることを確認し、[次へ] をクリックします。
- [完了] をクリックします。
- [OK] をクリックします。
これでルート証明書のインポートは完了です。
[アレイ マネージャーにサーバー認証証明書をインポート]
サーバー認証証明書は TMG の管理コンソールからインポートします。
- [Forefront TMG の管理] を実行します。
- [システム] でサーバーを選択し、[サーバー証明書のインストール] をクリックします。
この操作をすることでアレイ マネージャーにするサーバーにサーバー認証証明書をインストーすることができます。
- コピーしたサーバー認証証明書を選択し、証明書のパスワードを入力します。
今回はルート証明書は手動でインポートしているため、[このアレイ マネージャーに~] のチェックは外しています。
# 証明書チェーンを使ってルート証明書ごとインストール方法がいまいちわかっていないですよね。
これでアレイ マネージャーの準備は完了です。
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[アレイ メンバーをアレイに参加]
今回は [TMG-02] をメンバーにしていますので、[TMG-02] で参加させるための操作を実行します。
HOSTS の設定と、ルート証明書のファイルとしてのコピーは実施済みです。
ルート証明書のインポートはアレイを参加させる操作の中で実施できますので、手動でインポートする必要はありません。
- [Forefront TMG の管理] を実行します。
- [Forefront TMG (<サーバー名>)] を右クリックして、[アレイへの参加] をクリックします。
- [次へ] をクリックします。
- [指定したアレイ メンバー ~] を選択して、[次へ] をクリックします。
- アレイ マネージャーのサーバー名を入力して、[ログ尾インしているユーザーの資格情報を使って接続する] を選択し、
[次へ] をクリックします。
今回は [Administrator] のミラーアカウント (同一ユーザー名 / パスワード) のユーザーで作業をしていますので、
この設定で認証することができます。
今回は DNS に登録がないので、HOSTS ファイルに設定をしていないとサーバーに接続することができません。
- ルート証明書のファイルを選択して、[次へ] をクリックします。
- [完了] をクリックします。
- [OK] をクリックします。
これでスタンドアロン アレイの構成の基本部分は完了です。
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[アレイ内の資格情報の変更]
最後にアレイ内の資格情報を変更します。
- [Forefront TMG の管理] を実行します。
- [Forefornt TMG (<アレイ名>)] を右クリックして、[プロパティ] をクリックします。
- [アレイ内の資格情報] タブを選択し、[次のアカウントを使用して認証する] を選択して、[アカウントの] をクリックします。
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- 今回は、[Administrator] を設定しています。
- 後は TMG で設定を適用します。
以上で設定は完了です。
これでワークグループ環境でスタンドアロン アレイを構築することができます。
サーバー認証証明書の発行先がアレイ マネージャーのサーバー名になっていない場合、構成がエラーとなったままになります。?
[警告] に [上位方向へのチェーン構成の資格情報] のエラー、[Forefront TMG で構成保管サーバーに接続できません。] の警告が
出力されていてエラーとなったまま場合、アレイマネージャーにインストールしたサーバー認証証明書の発行先を確認したほうが
よいかと思います。
証明書の作成さえできればそれほど構築は難しくないみたいですね。
私は証明書が苦手なのでここまで来るのに結構時間がかかってしまいましたが…。
ISA 2006 のワークグループ環境もこのような方法で構築ができるはずです。
# ワークグループ環境は証明書を使って構築するはずだったので。
証明書を使用するとワークグループ環境で EMS を使用したエンタープライズ アレイを構築することも可能です。
エンタープライズ アレイに関しては次の投稿でまとめてみたいと思います。