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Archive for 5月 5th, 2010

SQL Server 2008 R2 のフェールオーバークラスタのインストール その 3 – 2 ノード目のインストール –

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続いて 2 ノード目のインストールです。

.NET Framework 3.5 SP1 とネットワークバインドの順序の手順は実施済みです。

■2 ノード目のインストール

  1. [Setup.exe] を実行します。
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  2. [インストール] → [SQL Server フェールオーバー クラスターにノードを追加します。] をクリックします。
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  3. [OK] をクリックします。
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  4. [次へ] をクリックします。
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  5. [ライセンス条項に同意する。] を有効にして、[次へ] をクリックします。
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  6. ? [インストール] をクリックします。
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  7. [次へ] をクリックします。
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  8. ノードを追加するインスタンスを選択し、[次へ] をクリックします。
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  9. サービスアカウントのユーザーのパスワードを入力し、[次へ] をクリックします。
    image?
  10. エラー レポートの設定をして、[次へ] をクリックします。
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  11. [次へ] をクリックします。
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  12. [インストール] をクリックします。
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  13. [閉じる] をクリックします。
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以上で 2 ノード目のインストールは完了です。
実行可能な所有者として、ノードが追加されています。
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2 ノード目には、BIDTS と SSMS も一緒にインストールされていますね。
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SQL Server 2008 R2 のデータベースエンジンのクラスタのインストールは以上で完了です。
CTP と同一の手順でインストールが可能ですね。

今までの投稿で書いていなかった内容もいくつかあったので、クラスタのインストールを補完するいい機会でした。

Written by Masayuki.Ozawa

5月 5th, 2010 at 6:48 am

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SQL Server 2008 R2 のフェールオーバークラスタのインストール その 2 – 1 ノード目のインストール –

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ネットワークのバインド順序の設定は実施済みの状態です。
SQL Server 2008 R2 のクラスターインストール時のネットワークバインド順序の警告について

■.NET Framework 3.5 SP1 のインストール

SQL Server 2008 R2 は .NET Framework 3.5 SP1 が必要になります。
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Windows Server 2008 R2 の場合、.NET Framework 3.5 SP1 は機能の追加からインストールすることができます。
SQL Server のインストールメディアの [redistDotNetFrameworks] に .NET Framework のセットアップが含まれていますが、
Windows Server 2008 R2 では、管理ツールから追加するようにメッセージが表示されます。
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  1. サーバー ネージャーから [機能の追加] をクリックします。
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  2. [.NET Framework 3.5.1] を有効にし、[次へ] をクリックします。
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  3. [インストール] をクリックします。
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  4. [閉じる] をクリックします。
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■共有ディスクの準備
インストールを実行しているノードが利用可能な共有ディスクを持っていない場合、インストール時に以下のエラーとなります。

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事前に、SQL Server をインストールするためのクラスタグループを作る場合は、そのグループに共有ディスクを割り当て、
インストールを実行しているノードに移動すればよいのですが、事前にグループを作成しない場合は、[使用可能記憶域]
インストールを実行するノードに移動させる必要があります。

このクラスタグループですが GUI からは移動ができないのでコマンドで移動をさせます。

cluster group “使用可能記憶域” /move:%computername%

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■コンピュータアカウントの準備

事前にコンピュータアカウントを作成しておく場合は適切な状態にする必要があります。
# コンピュータアカウントの新規作成になる場合は、クラスターのコンピュータアカウントで SQL Server のコンピュータアカウントが作成されます。

コンピュータアカウントを事前に作成していて、適切な設定がされていない場合は、インストールの最後で以下のエラーが発生します。

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コンピュータアカウントの事前準備は DTC の場合と同じです。

  1. コンピュータアカウントを作成します。?
  2. 作成したコンピュータアカウントを [無効] にします。?
  3. 作成したコンピュータアカウントに [クラスタのコンピュータアカウントのフルコントロール] を設定します。

ここまで終われば事前準備完了です。

■SQL Server 2008 R2 クラスタ環境のインストール

  1. インストールメディアの [setup.exe] を実行します。
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  2. [インストール」→ [SQL Server フェールオーバー クラスターの新規インストール] をクリックします。
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  3. [OK]? をクリックします。
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  4. [次へ] をクリックします。
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  5. [ライセンス条項に同意する] を有効にし、[次へ] をクリックします。
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  6. [インストール]? をクリックします。
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  7. [次へ] をクリックします。
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  8. 必要な機能を選択して、[次へ] をクリックします。
    # 今回は、データベースエンジンで必要な機能をインストールしています。
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  9. [SQL Server のネットワーク名] を入力して、[次へ] をクリックします。
    ネットワーク名が SQL Server のクラスタのコンピュータ名になります。
    インスタンスに関しては用途に応じて設定します。今回は既定のインスタンスでインストールをしています。
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  10. [次へ] をクリックします。
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  11. SQL Server をインストールするクラスタのグループ名を入力し、[次へ] をクリックします。
    # プルダウンはコンボボックスなので入力可能です。以下の画像はデフォルトで設定されているグループ名になります。
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  12. SQL Server をインストールする共有ディスクを選択し、[次へ] をクリックします。
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  13. SQL Server のクラスタで使用する IP アドレスを設定し、[次へ] をクリックします。
    今回は DHCP を使用しています。
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  14. セキュリティで使用する ID を選択し、[次へ] をクリックします。
    今回は Windows Server 2008 R2 を使っていますので、サービス SID が使用できます。
    Windows Server 2003 の場合は、ドメイングループが必要となります。
    # ドメイングループを使用する場合は、この後で設定するサービスアカウントをグループのメンバーとして追加しておく必要があります。
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  15. サービスで使用する [ドメイン ユーザー] を設定します。
    # [SQL Server Agent] と [SQL Server Database Engine] はドメイン ユーザーで実行する必要があります。
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  16. 必要に応じて [照合順序] を設定し、[次へ] をクリックします。
    # デフォルトは [Japanese_CI_AS] になっています。
    日本語環境なので、[Japanese_XJIS] に変更しています。
    ?image
  17. インストール後の SQL Server の管理者ユーザーを設定し、[次へ] をクリックします。
    # データディレクトリと FILESTREAM はお好みで変更します。
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  18. エラーレポートの設定をし、[次へ] をクリックします
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  19. [次へ] をクリックします。
    image?
  20. [インストール] をクリックします。
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  21. [閉じる] をクリックします。
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以上で 1 ノード目のインストールは完了です。
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現在は、まだ 2 ノード目のインストールはしていないので、実行可能な所有者はインストールを実行したノードのみになっています。
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次の投稿で 2 ノード目の追加についてまとめてみます。

Written by Masayuki.Ozawa

5月 5th, 2010 at 5:57 am

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SQL Server 2008 R2 のフェールオーバークラスタのインストール その 1 – MSDTC のリソース作成 –

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SQL Server 2008 R2 の日本語版 RTM がダウンロードできるようになったので、さっそくクラスタのインストールをまとめてみたいと思います。
# 私のブログに期待されているのはこの内容だと思いますので。

まずは、MSDTC のリソース作成から。
今までまとめたことなかったみたいなんですよね。

WSFC のコアクラスタリソースに関しては構築が完了しています。
コンピュータ名等に関しては以下の図のようになっています。
# 2008R2-WSFC-01 がクラスタのコンピュータ名になります。

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■MSDTC 作成前の準備

MSDTC のリソース作成時に [共有ディスク] [コンピュータアカウント] [IP アドレス] が必要となります。

  • 共有ディスク
    共有ディスクに関しては、クラスタで使用可能なディスクとして [使用可能記憶域] に割り当てをしておきます。
    クォーラムディスクと違って DTC で使用するディスクはドライブ文字が必要になります。
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  • コンピュータアカウント
    [コンピュータアカウント作成権限の委任][Account Operators] を付与している場合は特に準備は必要ないのですが、
    事前にコンピュータアカウントを作成しておく場合は、適切な設定をしておく必要があります。
    1. コンピュータアカウントを作成します。
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    2. 作成したコンピュータアカウントを [無効] にします。
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    3. 作成したコンピュータアカウントに [クラスタのコンピュータアカウントのフルコントロール] を設定します。
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以上でコンピュータアカウントの設定は完了です。
事前にコンピュータアカウントを作成している場合、適切な設定がされていないと DTC のサービスを作成する際に以下のエラーがとなります。
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コンピュータアカウントを事前に作成していない場合は、[Computers] のコンテナにコンピュータアカウントが作成されます。
# 作成されるコンピュータアカウントの [ms-DS-Creator-SID] はクラスタのコンピュータアカウントになっていますので、
  クラスタのコンピュータアカウントを利用して DTC のコンピュータアカウントを作成しています。
この場合は、[フルコントロール] ではなく必要となりそうな権限のみが付与されているようですので、厳密には [フルコントロール] である
必要はないんでしょうね。

  • IP アドレス
    MSDTC には IP アドレスのリソースが必要になりますので、割り当て可能な IP アドレスを事前に準備しておきます。
    今回は DHCP で作ってしまっているので、固定 IP は用意していません。

以上で事前準備は完了です。

続いて MSDTC のリソースを作成します。

■MSDTC の作成

フェールオーバークラスターマネージャーで MSDTC のリソースを作成します。

    1. [操作] → [サービスまたはアプリケーションの構成] をクリックします。
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    2. [次へ] をクリックします。
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    3. [分散トランザクションコーディネーター (DTC)] を選択し、[次へ] をクリックします。
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    4. [名前] を設定し、[次へ] をクリックします。
      # 以下の名前は、自動で設定されていたものです。また、固定 IP を使っている場合はここで設定することになったはずです。
      [名前] に入力したものが DTC のコンピュータアカウントとなります。
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    5. DTC で使用するディスクを選択して、[次へ] をクリックします。
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    6. [次へ] をクリックします。
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    7. [完了] をクリックします。
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以上で、MSDTC のリソース作成は完了です。
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# [名前] の状態が [オンライン (名前解決はまだ使用できません)] となっている場合は、DTC のコンピュータリソースの DNS 登録がされていない
??? 可能性がありますので、DNS の登録状況を確認します。
? [ipconfig /registerdns] や、コンピュータ名リソースのオフライン→オンラインを実行すると解消できると思います。

作成した DTC は [クラスター化された DTC] として設定がされます。
# 以下はコンポーネント サービスの表示内容です。

作成した DTC のプロパティを開き、セキュリティの設定をしておきます。
このセキュリティの設定はいろいろな情報を見てこれかな~といったレベルの設定ですので、ベストプラクティスではありません…。
# DTC のリソースを保持していないノードだと、コンピューター展開しても反応がない可能性があります。
 その場合は、リソースを保持しているノードまたは、サービスを操作するノードに移動して設定をします。
??? 一度サービスを保持していれば、リソースが他のノードに移動しても設定はできるみたいなんですけどね。
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これで SQL Server をインストールする際に必要な DTC のリソースを作成することができました。
次の投稿で SQL Server のインストールをしたいと思います。

Written by Masayuki.Ozawa

5月 5th, 2010 at 3:14 am

Posted in SQL Server