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WSFC のバックアップとリストア その 3 – 全損時のサーバーのベース部分のリストア –

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リストアですがまずは、サーバーのベース部分のリストアについてまとめてみました。
この手順に関してはクラスタ特有の内容はないですね。

■サーバーの全損の再現

全損状況の再現として、iSCSI の共有ディスクとして使用していた LUN は一度削除して再作成しています。
各ノードの内蔵ディスクに関しては、DISKPART で Clean を実行して一度クリアした状態にしてあります。

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■サーバーのベース部分のリストア

サーバーのベース部分 (内蔵ディスク) のリストアに関しては通常のベアメタル回復と同じです。
今回の環境には、DHCP サーバーがあるため [NETSH コマンド] を使用した、IP アドレスの設定に関しては省略しています。
今まで、ベアメタル回復の手順はまとめたことがなかったのでこの機会にまとめてみました。

  1. OS のインストールメディアをセットし起動します。
  2. [次へ] をクリックします。
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  3. [コンピューターを修復する] をクリックします。
    image
  4. [以前に作成したシステム イメージを使用して、コンピューターを復元します。] を選択して、[次へ] をクリックします。
    image
  5. [キャンセル] をクリックします。
    image
  6. [システム イメージを選択する] を選択し、[次へ] をクリックします。
    image
  7. [詳細設定] をクリックします。
    image
  8. [ネットワーク上のシステム イメージを検索する] をクリックします。
    image
  9. [はい] をクリックします。
    image?
  10. バックアップの取得先を入力し、[OK] をクリックします。
    image
  11. 資格情報の入力が求められた場合は、資格情報を入力します。
    image
  12. リストアするバックアップを選択し、[次へ] をクリックします。
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  13. バックアップを選択して、[次へ] をクリックします。
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  14. [次へ] をクリックします。
    image
  15. [完了] をクリックします。
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  16. [はい] をクリックします。
    image?
  17. リストアが開始されます。
    image?
  18. [今すぐ再起動する] をクリック
    します。
    image
  19. ログイン画面が表示されればベース部分のリストアは完了です。
    image

上記の手順は、共有ディスクの所有者だったサーバーをリストアした場合のものになります。
共有ディスクの所有者でなかった場合、一部画面が表示されないことがありますが基本的な手順は同じになります。

次の投稿で、共有ディスクのリストアについてまとめていきたいと思います。

Written by Masayuki.Ozawa

5月 3rd, 2010 at 4:28 pm

Posted in MSCS/WSFC(MSFC)

WSFC のバックアップとリストア その 2 – 全損時に備えたバックアップの取得 –

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続いては全損時に備えたバックアップの取得です。

全損時に備えたバックアップとしてはクラスターの構成情報のバックアップだけでなく、共有ディスクのバックアップも
取得する必要があります。
共有ディスクのバックアップについていろいろと検証してみたところ、バックアップの設定に少し癖がありそうでした。

■共有ディスクのバックアップ取得の注意点

Windows バックアップで共有ディスクを選択することは可能ですが、バックアップのスケジューリング時に共有ディスクを
選択できるのは、設定時にディスクを所有しているノードだけになります。

image

上記の図のような状態になっている場合、共有ディスクのバックアップのスケジューリングを設定できるのは、[NODE-1] だけになります。
[NODE-2] に関しては、ディスクの所有者でないため、バックアップの取得対象として設定できません。

そのため、バックアップを設定したノードから共有ディスクがフェールオーバー等で移動すると以下の図のようなバックアップ取得となります。
image

このとき、Windows Server バックアップの GUI でスケジューリングをしていた場合 [NODE-1] で、スケジュールが実行されると
共有ディスクのバックアップは、[見つからないボリューム] として対象のボリュームのバックアップだけスキップされます。
# Windows Server バックアップの GUI でスケジューリング設定した [wbadmin] は [-template] というオプションで実行されます。
? このオプションで実行されているバックアップの場合、存在しないボリュームのバックアップはスキップされます。
image? image

?

この存在しないボリュームがスキップされるという動作ですが、wbadmin を [-template] のオプションで設定しているバックアップでないと、
存在しないボリュームのバックアップが実行されると一部のボリュームだけスキップされるという動作はされず、バックアップ全体がエラーとなってしまいます。
image?

?

■ディスクを所有しているノードを意識しないでバックアップを取得する方法

昨日まででここまでは検証ができていたのですが、ディスクを所有しているノードを意識しないでバックアップをスケジューリングする方法が
思い浮かばずに悶々としていましたのですが、ものすごい単純な方法で解決ができることについ先ほど気づきました。

以下の手順で、バックアップのスケジュールを設定すればよかったんですね。

  1. [NODE-1] が共有ディスクの所有者になるようにクラスタのリソースを移動
  2. [NODE-1] で [Windows Server バックアップ] を起動
    image
  3. [Windows Server バックアップ] の GUI の [バックアップ スケジュール] を実行
    image
  4. [サーバー全体] または、共有ディスクも含めてバックアップを取得するように設定
    image
    GUI からスケジュールを設定すると、タスクスケジューラには、[wbadmin.exe] を [templateId] というオプションで実行されるタスクが登録されます。
    image
  5. [NODE-2] が共有ディスクの所有者になるようにクラスタのリソースを移動
  6. [NODE-2] で [Windows Server バックアップ] を起動
  7. [Windows Server バックアップ] の GUI の [バックアップ スケジュール] を実行
  8. [サーバー全体] または、共有ディスクも含めてバックアップを取得するように設定

この方法でバックアップのスケジューリングをすると、共有ディスクを所有しているノードを意識せずにバックアップが取得できるようになります。

[NODE-1] が共有ディスクを所有している場合の動作
image

[NODE-2] が共有ディスクを所有している場合の動作
image?

気づいてみたら単純な方法ですね。
各ノードが共有ディスクを所有している状態でバックアップを設定すればよかったんですよね。

この方法でクラスターが全損した場合もリストアできる状態のバックアップを取得することができます。

次の投稿ではサーバー、共有ディスクが全損した状態からのバックアップのリストアまとめてみたいと思います。

Written by Masayuki.Ozawa

5月 3rd, 2010 at 2:13 pm

Posted in MSCS/WSFC(MSFC)

検証環境の構成

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自宅の検証環境の構成情報
– 2010/5/3 時点の構成 –

[機器構成]

■サーバー H/W

  • HP ML115 G5 × 3 台
    • CPU
      Quad Core × 1 (AMD Phenom 9950)
    • Memory
      8GB (KINGBOX DDR2-800 2GB × 4)
    • HD
      1TB × 4 (RAID 10)
    • NIC
      オンボード Gigabit NIC × 1
      PCI Express Gigabit Gigabit NIC × 1 (玄人志向 GbE-PCIe)
  • HP ML110 G5
    • CPU
      Quad Core × 1 (Intel Xeon x3550)
    • Memory
      8GB (KINGBOX DDR2-800 2GB × 4)
    • HD
      1TB × 4 (RAID 1 + ホットスペア)
      500GB × 2 (USB HD / ゲスト OS で パススルーディスクとして使用)
    • NIC
      オンボード Gigabit NIC × 1
      PCI Express Gigabit NIC × 1 (玄人志向 GbE-PCIe)
  • IBM ThinkPad? T60
    • CPU
      Dual Core × 1 (Intel Core2Duo T5600)
    • Memory
      4GB (2GB × 2)
      ※マザーボードのチップセットの上限で利用可能メモリは 3 GB
    • HD
      500GB × 1
    • NIC
      オンボード Gigabit NIC × 1
      USB Gigabit NIC × 1 (玄人志向 GbE-USB)
  • IBM ThinkPad T61
    • CPU
      Dual Core × 1 (Intel Core2Duo T9300)
    • Memory
      4GB (2GB × 2)
    • HD
      250GB × 2
    • NIC
      オンボード Gigabit NIC × 1
      USB Gigabit NIC × 1 (玄人志向 GbE-USB)
  • IBM ThinkPad T61
    • CPU
      Dual Core × 1 (Intel Core2Duo T9300)
    • Memory
      4GB (2GB × 2)
    • HD
      250GB × 2
    • NIC
      オンボード Gigabit NIC × 1
      USB Gigabit NIC × 1 (玄人志向 GbE-USB)
  • IBM ThinkPad T61
    • CPU
      Dual Core × 1 (Intel Core2Duo T7100)
    • Memory
      4GB (2GB × 2)
    • HD
      500GB × 1
    • NIC
      オンボード Gigabit NIC × 1
      USB Gigabit NIC × 1 (玄人志向 GbE-USB)

■クライアント

  • HP t5720?
    • CPU
      AMD Geode NX 1500
    • Memory
      1GB (1GB × 2)
    • フラッシュメモリ
      8GB? CF カード
    • NIC
      オンボード 10/100? NIC × 1

    ■ストレージ

    • QNAP TS-439 Pro
      • CPU
        Intel Processor 1.6 GHz
      • Memory
        1GB
      • HD
        1TB × 4 (RAID 5)
      • NIC
        オンボード Gigabit NIC × 2

    ■N/W 機器

    • YAMAHA RTX 1000
    • IODATA ETG2-SHV16N
    • corega SW08GTXB
      IODATA のギガハブに交換したので現在は遊休状態です。

    ■ディスプレイ切替機

    • RATOC REX-420

    ■UPS

    • APC Smart-UPS 750
      PowerChute で管理はしていません。(というより PowerChute 買うお金がありませんでした…。)

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    [構成概要図]

    image

  • Written by Masayuki.Ozawa

    5月 3rd, 2010 at 10:48 am

    Posted in その他