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データ平準化の再構成時のファイルアクセス状況について

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さらに続きの投稿で。

データファイルを追加した際にファイルの再構成ではファイルの平準化はされませんでした。
この時の各ファイルの読み取り / 書き込みの状態を確認してみたいと思います。

データベースのファイルのアクセス状況を確認したい場合には、[sys.dm_io_virtual_file_stats] または、[fn_virtualfilestats]を使用します。
ここから情報を取得することでファイルのアクセス状況を取得することができます。
今回は、以下のクエリを実行して情報を取得してみました。

SELECT
    DB_NAME(database_id) AS [database_name],
    FILE_NAME(file_id) AS [file_name],
    num_of_bytes_read,
    num_of_bytes_written
FROM
    sys.dm_io_virtual_file_stats(DB_ID(N’TEST’), NULL)

image

それでは、インデックスの再構成を実行し、その後情報を再取得してみたいと思います。
image

再構成実行後、実行前の情報の差を出すことで、どのファイルに対してアクセスがされたかを確認することができます。

database_name file_name num_of_bytes_read num_of_bytes_written
TEST TEST 0 19,578,880
TEST TEST_log 0 55,043,072
TEST TEST2 0 0

num_of_bytes_written が [TEST] [TEST_log] にだけ発生しているのが確認できます。
インデックスの再構成は再構築とことなり、新規にデータを再構築するのではなく、既存のエクステント内でデータを再構成しますので、このような動きとなります。

それではこの状態から再構築をしてファイルのアクセスを確認したいと思います。
image

database_name file_name num_of_bytes_read num_of_bytes_written
TEST TEST 0 13,508,608
TEST TEST_log 0 25,758,720
TEST TEST2 0 8,151,040

 

再構築をした場合は、[TEST2] にも書き込みがされていることが確認できます。

データ平準化の動作は、ファイルのアクセス状況を取得することで確認することもできますので、簡単にではありますがまとめてみました。

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Written by Masayuki.Ozawa

12月 2nd, 2010 at 10:58 pm

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