先日、エンタープライズ向けのセキュリティ製品である、Microsoft Forefront Endpoint Protection 2010 (FEP) と個人向けの Microsoft Security Essentials 2.0 (MSE) の提供が開始されました。
Microsoft Forefront
Microsoft Security Essentials
MSE は個人向けの製品ですので、インストーラーを実行すればインストールをすることが可能です。
スモールビジネス用として事業で使用する PC 10 台にもインストールすることはライセンス上できますが。
今回提供された、MSE 2.0 ですが、MSE 1.0 からのアップグレードをすることも可能です。
ライセンス条項に
- 本ソフトウェアは、Microsoft Windows オペレーティング システムのエンタープライズ バージョンが実行されているデバイス上では使用できません。
[2011/2/25 修正]
と書いてありますので、エンタープライズバージョン (サーバー OS) で使うと条項に違反すると思いますのでご注意ください。
# インストールできるのと使っていいのかは別になりますので。
本件についてコメントでフィードバックいただきましたので上記を取り消し線にしました。
情報の提供ありがとうございます!!
MSE は Windows Updat 経由でパターンをアップデート / サーバーによる一括管理ができない製品仕様になっているはずですので基本は個人で使用する製品となります。
企業で一括管理、WSUS によるパターンファイルの更新を行いたいといった場合には、Forefront Endpoint Protection 2010 (FPE) を使用することになります。
Windows Update 経由でもパターンファイルの更新は可能です。
これは Forefront という製品ブランドがついているようエンタープライズ向けのセキュリティ製品になります。
FEP はサーバーを立てることで集中管理をすることが可能になりますが、スタンドアロンモードでインストールすることも可能です。
スタンドアロンモードでのインストールですが、FEP 2010 のインストールメディアを入れ、[FEP2010_ja-jpx64client] の [FEPInstall.exe] を実行するとインストールができます。
以前のバージョンである Forefront Client Security (FCS) だと [Clientsetup.exe /NOMOM] といった形でインストールすることで、管理サーバーの配下に置かないスタンドアロンモードになったのですが、FPE だとインストーラーを単純に起動するとスタンドアロンモードになるみたいですね。
デフォルトでインストールすとスタンドアロンモードなので一括管理するモードはどうやって導入をするのかは調べないといけないですね…。
現状 TechNet のライブラリは英語版のみとなっているようです。
下のリンクはツリービューを表示させたかったので意図的に英語にしていますが en-us → ja-jp に URL を変更してもブログの投稿時点では英語版のヘルプになっています。
FEP2010 Client Help
インストール時の画面キャプチャがこちらです。
特に設定を入力することもなく、ウィザードベースで進んでいきます。
以上でインストールは完了です。
二つの製品ですが、エンジン部は共通だったはずですので、定義情報に関しても同じバージョンになっていますね。
以前のバージョンである、FCS の環境にインストールしてみたところ特にアップグレードというメッセージは表示されずに、新規インストールと同じウィザードが起動してきたのですが、設定が引き継がれてアップグレードインストールされていました。
再起動が必要でしたが。
検証 / 評価環境で TechNet サブスクリプションを使用している方は結構多いかと思いますが、FPE は TechNet サブスクリプションで入手ができ、ウイルス対策ソフトとして使用することが可能です。
評価環境のウイルス対策をどうしようと考えられている方は FEP をご利用してみてはいかがでしょう。