SE の雑記

SQL Server の情報をメインに Microsoft 製品の勉強内容を日々投稿

Archive for the ‘SQL Server on Linux’ tag

SQL Server 2017 (Windows / Linux) の Unicode テキストの BULK INSERT / bcp での取り込みについて

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SQL Server では、BULK INSERT ステートメント / bcp ユーティリティ 等を使用してテキストを取り込むことができます。

SQL Server 2017 の on Windows / on Linux 両方で、これらの方法を使用することができるのですが、使用する OS によって多少動作の違いが出てきます。

これらの動作について確認する機会がありましたのでまとめておきたいと思います。
最初にざっくりとした結果を書いておきますと、

  • SQL Server 2017 on Linux の BULK INSERT については、UTF-8 の取り込みができず、UTF-16 BOM あり (UTF-16 BE / UTF-16 LE) であれば可能であった
  • bcp については、Windows / Linux ともに、UTF-8 / UTF-16 LE / UTF-16 BE / UTF-16LE を取り込むことができた

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Written by Masayuki.Ozawa

3月 9th, 2019 at 2:48 pm

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SQL Server on Linux のデータベース バックアップを PowerShell Core で取得してみる

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de:code 2018 では、SQL Server on Linux のデータベースバックアップを bash + sqlcmd で実装する方法をデモで実施しました。
Windows PowerShell から、バックアップを取得するスクリプトも以前組んだことがあったのですが、PowerShell Core で実装したことが無かったので、勉強がてら作成してみました。
(Windows PowerShell (v5.1) でも実行可能です)
Backup-Database.ps1
image_thumb2

pwsh./Backup-Database.ps1 -ServerInstance <ServerName> -Username <Login> -P <Login Password> -RunSpaceSize 5

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Written by Masayuki.Ozawa

6月 2nd, 2018 at 5:15 pm

de:code 2018 の登壇資料とデモコンテンツを公開しています

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先日開催された de:code 2018 で SQL Server on Linux のセッションを担当させていただきました。

後日、公式サイトからセッション動画とスライドが公開されると思いますが、先行して GitHub 上でコンテンツを公開しておりますので、ご興味のある方がいらっしゃいましたらご利用ください。
当日使用したバージョンのスライドの Slideshare へのリンクも、ReadMe に記載しております。
https://github.com/MasayukiOzawa/decode-2018-demo

Written by Masayuki.Ozawa

5月 25th, 2018 at 7:40 am

SQL Server on Linux の商用の可用性ソリューション HPE Serviceguard の情報が公開されています

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SQL Server on Linux の高可用性ソリューションとしては Pacemaker がドキュメントに記載されているものとなりますが、OSS のため、ベンダーサポートが必要となる環境では利用が難しいケースがあるかもしれません。
(Pacemaker で使用する SQL Server 向けのエージェントについては mssql-server-ha でソースが公開されています)

パートナーから提供されている SQL Server on Linux のソリューションについては、SQL Server の高可用性とディザスター リカバリーのパートナー で公開されており、RHEL / SUSE で使用することができる HPE Serviceguard の各種情報が公開されていました。
Serviceguard は、共有ディスク型の AlwaysOn フェールオーバークラスター と AlwaysOn 可用性グループの両方に対応したソリューションとなっているようです。
実際の動作については、デモ動画が公開されています。

デモだけでなく、ドキュメントも公開されています。

ベンダーサポートが必要となった場合の可用性のソリューションとして覚えておくとよさそうですね。
パッと見た感じ、トライアルが見当たらなかったのですが、トライアルライセンスとかないですかね…。
あれば、どのような動作になるか検証して情報発信したいなと思ったのですが。

Written by Masayuki.Ozawa

3月 22nd, 2018 at 10:43 pm

SQL Server on Linux の syslog をフィルターして OMS に連携する

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OMS では標準機能として、syslog の連携機能を持っています
Log Analytics の Syslog データ ソース
上記のドキュメントに、次のように記載されているとおり、ファシリティ (Facility)と重要度 (Sevirity) で取得対象をフィルタすることができるようになっています。

OMS Agent for Linux は、構成で指定されているファシリティと重大度を持つイベントだけを収集します。 OMS ポータルを通じて、または Linux エージェントで構成ファイルを管理することによって、Syslog を構成できます。

image
Windows の場合、SQL Server 系のログがイベントログに出力されます。
Linux の場合は、syslog に出力されますので、syslog 経由でエラーの発生状況を監視することになるかと。
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Written by Masayuki.Ozawa

1月 21st, 2018 at 3:43 pm

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OMS + collectd を使用した SQL Server のパフォーマンス情報の収集

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Windows 版の SQL Server であれば、SQL Server の各種情報をパフォーマンスモニター経由で取得 / ロギングすることができますが、Linux ではパフォーマンスモニターは使用することができないため、ほかの方法で SQL Server のパフォーマンス情報の取得を検討する必要があります。
方法の一つとして、collectd を使用して取得することができるかと。
今回は、collectd で取得した情報を OMS 連携して、パフォーマンス情報の取得を実施してみます。
詳細については、Log Analytics で Linux エージェント上の CollectD からデータを収集する を参照して下さい。
本投稿は、Ubuntu の環境で試したものとなっています。
また、collectd の SQL Server の設定については、mssql-monitoring の設定を使用しています。
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Written by Masayuki.Ozawa

1月 20th, 2018 at 11:55 pm

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SQL Server on Linux の syslog を OMS に連携してみる

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SQL Server on Linux の ERRORLOG に出力されるようなメッセージについては syslog にも出力されるようになっています。

Azure の OMS では、syslog を連携することもできるため、Linux に OMS エージェントをインストールすることで、syslog を連携することができます。
Log Analytics の Syslog データ ソース
実際に連携した際の画面が次の画像になります。
image
現状、facility が daemon、severity が info の情報として出力されるため、次のような設定を OMS で実施することで受け取ることができるようになるかと。
image

Written by Masayuki.Ozawa

1月 13th, 2018 at 12:11 pm

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Linux 版の bcp と sqlcmd の日本語対応状況のメモ

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SQL Server on Linux 向けのコマンドラインとして、Windows 版の SQL Server でも実装されている「bcp」「sqlcmd」は、Linux 向けもリリースされていますが、日本語の扱いが Windows 版と少し異なる点がありますので簡単にではありますがまとめてみました。
各コマンドの Linux 版の詳細については、次のドキュメントから確認することができます。

私が検証した限りでは、次の操作は気を付けておく必要があるかと。

  • 日本語名のテーブルの bcp を使用したエクスポート
  • bcp のデフォルトの改行コードが LF となる

bcp のドキュメントに次のように記載されているので、CP932 の扱いは都度確認したほうがよいかなと。

このリリースでは、Latin-1 および UTF-16 文字がサポートされています。

Linux の SQL Server に対して、Windows 環境から bcp / sqlcmd を実行した場合は従来通りの動作となるかと。
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Written by Masayuki.Ozawa

1月 8th, 2018 at 9:21 pm

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SQL Server on Linux の可用性グループで手動フェールオーバーを実施した際に必ず意識しておきたいこと

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リリース当初からドキュメントがかなり更新されており、ビジネス継続性とデータベース復旧 – SQL Server on Linux からの一連のドキュメントを確認しておけばよいはずではありますが、個人的に引っかかったところを。
可用性グループでしか試していませんが、FCI (Failover Cluster Instance) の構成を手動フェールオーバーした場合も同様かと思います。
詳細については SQL Server on Linux の HA 可用性グループを操作します。SQL Server on Linux の HA 可用性グループを操作します。 を確認してください。
このドキュメント、CTP のリリース時点から大幅に情報が加筆されていますので、プレビューリリース当初に目を通しただけの方は、再度情報を確認した方がよいかと思います。
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Written by Masayuki.Ozawa

1月 8th, 2018 at 7:32 pm

SQL Server 2017 の on Linux における分散トランザクションのサポート状況について

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Linux 上の SQL Server 2017 のリリース ノート に次のような記載があります。

Distributed transactions requiring the Microsoft Distributed Transaction Coordinator service are not supported on SQL Server running on Linux. SQL Server to SQL Server linked servers are supported unless they involve the DTC. For more information, see Distributed transactions requiring the Microsoft Distributed Transaction Coordinator service are not supported on SQL Server running on Linux.

2017/12 末時点の SQL Server 2017 on Linux では、DTC がサポートされておらず、ローカルトランザクションによるトランザクションについては、サポートされていますが、DTC を使用したトランザクションについてはサポートされていません。
(ローカルトランザクションはサポートされているので、同一サーバー内の複数の DB に対してのトランザクションはサポートされています)
これについては、AlwaysOn 可用性グループの DTC サポート (DTC_SUPPORT = PER_DB) についても含まれているようで、Linux 版については、可用性グループの分散トランザクションサポート についても該当することになるかと思います。
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Written by Masayuki.Ozawa

12月 28th, 2017 at 5:12 pm