結論から書いておくと、現時点では sys.fn_get_audit_file と sys.fn_get_audit_file_v2 のどちらを使用しても検索効率は大きく向上しないという雰囲気があります。
SQL Server / SQL Database Update (2024/05/13~2024/10/10)
前回の Update: SQL Server / SQL Database Update (2024/03/04~2024/05/12)
半年近くまとめられていませんでした…。
直近の情報を把握できていないこともあったのでまとめておきたいと思います。
- Azure Upadtes
- Azure Updates はメンテナンス中のため、5/6 月については、すべてを網羅できていないかと思います。
- Preview
- GA
- Generally Available: Azure SQL updates for late-June 2024
- Generally Available: Azure SQL updates for mid-August 2024
- Generally Available: Cross Region Restore of SQL and HANA database backups from a vault with Private Endpoints enabled
- Generally Available: Azure SQL Database Hyperscale elastic pools
- Generally Available: Azure SQL updates for early-October 2024
SQL Server
Azure SQL
Azure Arc
Microsoft Defender for Cloud のセキュリティ ポリシーについて
Microsoft Defender for Cloud (MDfc) には、セキュリティ ポリシーという設定があります。
この機能を有効にした際に追加される設定についての覚書を。
クエリ実行の性能検証をするために実行プランで使用される結合ルールを制御する
SQL Server のクエリチューニングを行う際に、チューニング対象となるクエリの実行プランの結合の処理を問題が発生している処理と同等の方法にして確認を行いたいケースがあります。
結合ヒント が使用できる個所であれば、ヒント句を追加して確認をすればよいのですが、ヒント句が指定できないようなクエリとなっている場合、ヒント句では明示的な制御ができないことがあります。
本投稿では、ヒント句で結合方法が制御できない場合の対応方法の一例を紹介します。
Azure Stack HCI 22H2 を 23H2 にアップグレードする際の日本語環境の制限について
SR で確認をさせていただいていた内容の回答をいただいたので、Azure Stack HCI 22H2 から 23H2 のインプレースアップグレードの情報を残しておきます。
現時点では机上の確認のみとなっていますので、実機確認できた際には本投稿を更新したいと思います。
Windows Server 2025 で非推奨機能となる WSUS についての情報を整理しておく
Windows Server Update Services (WSUS) deprecation で Windows Server 2025 で WSUS (Windows Update Services) が非推奨機能になったことについてのアナウンスが行われました。
これに伴い、Features removed or no longer developed starting with Windows Server 2025 (preview) にも WSUS の記載が追加されています。(投稿時点では日本語版にはまだ反映が行われていないようです)
Windows Server Update Services (WSUS) is no longer actively developed, all the existing capabilities and content continue to be available for your deployments.
機能がすぐに廃止されるということでは無く、Windows Server 2025 でも WSUS は継続して搭載されます。
しかし、積極的な機能の開発は行われず、既存機能の踏襲の形で継続して使用することができる非推奨の機能としての搭載となります。
現在配布をサポートしているコンテンツについては、Windows Server 2025 でも継続して配布を行うことはできるということですが、将来性を考えた場合、WSUS からの移行についても一度検討をしておく必要が出てきたのではないでしょうか。
冒頭に記載したアナウンスの記事のコメントには、興味深い意見がいくつもありますので、本文だけでなくコメントにも目を通しておくとよいかと。
ARM 版 Windows 11 で SQL Server を動作させる際に参考となる情報
2024-09-16 時点で、ARM 版の Windows 11 で SQL Server を動作させるための情報についてまとめておきたいと思います。
私は Copilot+ PC に対応した ARM 版の Windows についてはまだ入手ができていないため、Windows Dev Kit 2023 を使用した、23H2 の ARM 版 Windows 11 で確認をしています。
Process Explorer を使用して Non-yielding Scheduler を発生させる
Non-yielding Scheduler については、本ブログでも次の内容で取り上げています。
- 調査のために意図的に Non-yielding scheduler の状態を作り出す
- SQL Server 2022 で Non-yielding Scheduler 発生時の出力内容が追加されていました
拡張イベントで Non-yielding の情報を取得したかったのでデバッガーを接続して操作するのが面倒だったので、Process Explorer を使用して発生させたというお話です。
Azure SQL Database Hyperscale で Preview として利用できるようになったファイルの縮小について
今まで Hyperscale では、ファイルの縮小 (SHRINK) を実行することができず、一度割り当てられたデータファイルの領域については縮小をすることができませんでした。
そのため、一時的にでもデータファイルのストレージが拡張されてしまうと、ストレージを縮小することができず、ストレージコストを削減するためには、新しく作成したデータベースにファイルをコピーするというような新規 DB の作成によるデータファイルの使用済み領域の削減を検討する必要がありました。
これを改善するための機能として、2024-07 に Public Preview: Shrink for Azure SQL Database Hyperscale のアナウンスがあり、Hyperscale でもデータファイルの縮小が可能となりました。
Windows Server 2022 をコンソール端末として使用する際に導入しているツール群
私は、検証用にコンソール用途の端末を展開する場合、展開が容易な Windows Server を使用することが多いのですが、その環境でインストールしているツール群について。
WinGet / Windows Terminal は Windows Server 2022 では本来サポートされていないものをインストールしています。
Windows Server 2025 になると標準でサポートされるようになりますが、これらは Windows Server 2022 では、検証目的以外では使用しないほうが良いかと思います。