KB5034439 が Windows Server 2022 向けに提供されましたが、私の環境ではエラー (0x80070643: ERROR_INSTALL_FAILURE) となるものがありました。
本 KB の修正については、CVE 2024-20666 が元になる情報となっており、Windows Server OS については Windows Server 2022 が対象となります。
これらの環境のデフォルトの設定では回復パーティションの空き領域が 250MB 未満となるため、エラーが発生するようです。
KB5034439 でエラーが発生した際に実施が必要な作業としては KB 内のリンクに記載がされており、回復パーティションのサイズ変更が必要となります。
手元ですぐに確認できる環境が KB5034439 だったため、本投稿では Windows Server 2022 ベースの環境で確認をしていますが、前述のとおり CVE-2024-20666 の対応のため、クライアント OS となる Windows 10 21H2, 22H2 / Windows 11 21H2 も対象となっています。
- KB5034441: Windows 10 バージョン 21H2 および 22H2 用 Windows 回復環境の更新プログラム: 2024 年 1 月 9 日
- KB5034440: Windows 11 バージョン 21H2 の Windows Recovery Environment 更新プログラム: 2024 年 1 月 9 日
これらのクライアント OS でも回復パーティションのサイズによっては、KB の適用時にエラーが発生する可能性があるようです。
エラーが発生した場合、回復パーティションのサイズ変更 / 再作成が必要となるため、KB5028997: WinRE 更新プログラムをインストールするためにパーティションのサイズを手動で変更する手順 に記載されている に記載されている回復パーティションのサイズ変更の手順を実施する必要があります。
現状、適用対象外となる Windows RE が無効な環境でも KB を対象として認識してしまい、これは既知の不具合となっているので、本 KB の適用について、最終的に必要となる対応がどのようになるのかは少し静観となりそうです。