SQL Server 2014 では管理対象バックアップ (マネージバックアップ) という機能が追加されています。
SQL Server 2012 SP1 CU2 以降では、BLOB ストレージへバックアップを取得することが可能となりました。
SQL Server 2014 ではこの機能が強化され、GUI やメンテナンスプランから設定が可能となりましたが、それに加えて管理対象バックアップという機能が追加されました。
# 以前は Smart Admin Backup といわれていたような。
Windows Azure への SQL Server マネージ バックアップ
この機能ですが、BLOB ストレージへのバックアップを自動的に行うための機能となります。
# 対象はユーザーデータベースのみで、システムデータベースは取得されないようです。
設定はシンプルで、BLOB ストレージの資格情報を設定して、SSMS の [管理対象バックアップ] を有効化するだけです。
これで、設定した世代数のバックアップを自動的に BLOB ストレージに取得してくれます。
設定をすると自動的に資格情報として指定したストレージアカウントにコンテナーを作成し、バックアップを取得してくれます。
SSMS から有効にした場合はインスタンスレベルで有効になり、データベースを新規に作成した場合などは自動でバックアップを取得してくれます。
# ストアドを実行することでデータベースレベルでも設定することができます。
この機能を使用するためには SQL Server Agent のサービスが起動している必要があるのですが、機能を有効にしてもジョブが常時有効化されているわけでは無いようです。
以下は管理対象バックアップを有効にした状態ですが、ジョブは登録されていません。
SQL Server Agent のジョブですが、管理対象バックアップがバックアップを取得するタイミングで、[sp_agent_add_job]~[sp_agent_delete_job]を実行して、ジョブの作成、開始、削除を行っているようです。
# この時のアプリケーション名としては [.Net SqlClient Data Provider] となるようです。
SQL Server Agent にジョブができないなと思っていたのですが、実行するタイミングのみジョブを作成し、実行して、実行後には削除しているのですね。
初回のバックアップの取得までは少し時間がかかりますが (15分程度待っているとよいかと)、設定すると自動でバックアップが取得されますので、Microsoft Azure へ接続できる環境で SQL Server を使用している場合は便利かと。