SQL Server 2008 R2 November CTP の UCP を少し触っているのですが、このバージョンでも、
SQL 2000 ~ 2008 のサポートはされていないみたいです。
UCP を使用するためには以下のクエリで、実行結果として [2] が取得できないといけないようです。
DECLARE @sqlbootvalue int? |
SQL Server 2008 R2 では実行結果が [2] となるため、有効なエディションとして認識されるのですが、
それ以外のバージョンですと [-1] (VALUE_ERROR) となってしまい、エディションのチェックではじかれます。
[3090395820] が何についての値を取得するための設定値なのかがつかめていないのですが、
現在は、SQL Server 2008 R2 でのみ有効な設定として値が返ってくるようです。
値が [2] 以外の場合は、以下のメッセージを返すようですので、エディションのチェックのような気がしますが、
UCP で管理可能なエディションは制限があるのでしょうか??
Tech Ed では特にエディションの指定については言及していなかった気もするのですが。
メッセージ 37005、レベル 16、状態 1、行 1 |
?
xp_qv という拡張ストアドプロシージャの存在は今回知りました。
といってもどのように使うものなのかがピンと来ていませんが…。
ドキュメントとしては以下のものに少し記載がされています。
Guidance Addendum
Guidance Addendum / Installation / Startup
xp_qv でのチェックに至るまでには SQL Server 2008 の msdb に UCP で必要となるストアド等を
手動で登録してあげないといけませんでしたが。かなり無理やりこの状態まで持っていっています。
xp_qv のリターン値を無視するように細工して、UCP の管理対象として追加することはできたのですが、
情報のアップロードはうまくいきませんでした。
?
UCP に関しては TechNet Forum でも投稿があったみたいですね。
Can SQL Server 2008 (non-R2) instances by managed by a UCP?
CTP2 の時は R2 のみ追加できるということだったようですが、CTP3 でも同様のようです。
現状の仕組みでは、管理対象の msdb を拡張しないと情報は取得できないようですので、
簡単に統合管理できるというわけでもなさそうですね。
UCP 用のデータアップロードのステップは Power Shell のステップとして登録されているので、
2000 / 2005 では Active X スクリプトタスクあたりになるのでしょうか?
使えるようになる場合は何かしらのアップデートモジュールが提供されるのではないでしょうか。
今回、調べている中で、[xp_msver] という拡張ストアドプロシージャの存在を知りました。
実行すると以下のような情報が取得できます。
Index | Name | Internal_Value | Character_Value |
1 | ProductName | NULL | Microsoft SQL Server |
2 | ProductVersion | 655410 | 10.50.1352.12 |
3 | Language | 1041 | 日本語 (日本) |
4 | Platform | NULL | NT x64 |
5 | Comments | NULL | SQL |
6 | CompanyName | NULL | Microsoft Corporation |
7 | FileDescription | NULL | SQL Server Windows NT – 64 Bit |
8 | FileVersion | NULL | 2009.0100.1352.012 ((KJ_PreRelease).091030-1757 ) |
9 | InternalName | NULL | SQLSERVR |
10 | LegalCopyright | NULL | Microsoft Corp. All rights reserved. |
11 | LegalTrademarks | NULL | Microsoft SQL Server is a registered trademark of Microsoft Corporation. |
12 | OriginalFilename | NULL | SQLSERVR.EXE |
13 | PrivateBuild | NULL | NULL |
14 | SpecialBuild | 88604684 | NULL |
15 | WindowsVersion | 393281542 | 6.0 (6001) |
16 | ProcessorCount | 4 | 4 |
17 | ProcessorActiveMask | NULL | f |
18 | ProcessorType | 8664 | NULL |
19 | PhysicalMemory | 2047 | 2047 (2146058240) |
20 | Product ID | NULL | NULL |
?
環境情報を一括で取得するものとして便利そうです。
[FileVersion] に [KJ] と出力されているところ [Kilimanjaro] のコードネームが見受けられますね。
SQL Server 2008 で実行すると [Katmai] が出力されたりします。