自宅の AD の機能レベルを Windows Server 2008 に変更しているのですがその際に調べたことのメモです。
# 最初から機能レベルを最新にすればよかったのですが。
[SYSVOL の複製を FRS から DFSR に変更]
ドメインの機能レベルを [Windows Server 2008] にすると SYSVOL の複製に DFSR を使用することが可能となります。
インストール時に機能レベルを [Windows Server 2009] に設定しておけば複製には DFSR が使用されますが
機能レベルを上げた場合には手動で設定する必要があります。
Microsoft の安納さんのブログに一連の手順が書かれておりとても参考になりました。
【Windows Server 2008】 Sysvol 複製を FRS から DFSR に移行するには Dfsrmig.exe コマンドを使用する
【Windows Server 2008】 dcpromo 時に ドメインモードを 2008 にすれば SYSVOL 複製は DFSR に自動設定される
作業としては
- [dfsrmig /SetGlobalState 0] で状態を移行
- [dfsmig /GetMigrateState] で状態移行が完了していることを確認
# 数分時間がかかるので小出しに実行して移行完了するまで待ちます。 - [dfsrmig /SetGlobalState 1] で状態を移行
- [dfsmig /GetMigrateState] で状態移行が完了していることを確認
# 数分時間がかかるので小出しに実行して移行完了するまで待ちます。 - [dfsrmig /SetGlobalState 2] で状態を移行
- [dfsmig /GetMigrateState] で状態移行が完了していることを確認
# 数分時間がかかるので小出しに実行して移行完了するまで待ちます。 - [dfsrmig /SetGlobalState 3] で状態を移行
- [dfsmig /GetMigrateState] で状態移行が完了していることを確認
# 数分時間がかかるので小出しに実行して移行完了するまで待ちます。
という順番で順次状態を移行しながら作業をしていくと完了しました。
機能レベルを上げて手動で DFSR を設定した場合は [SYSVOL] のディレクトリが [SYSVOL_DFSR] になります。
# インストール時に機能レベルを DFSR に設定した場合は [SYSVOL] になります。
他の情報も調べていたところ以下の記事がありました。
第1回 Active Directoryアップグレード方法論
今までは SYSVOL の複製に FRS を使用していたので [File Replication Service] が起動した状態のままになってしまうようですね。
ちょうど新規に検証用の AD を構築していたところなのでドメインの機能レベルを [Windows Server 2008] にして構築したところ
このサービスは [手動] 起動となっていました。
[インストール時に Windows Server 2008]
[機能レベルを上げた場合]
ひとまずこのサービスは手動に変更。
?
今回はドメインの機能レベルを上げただけなので問題はないのですが AD のアップグレード時によく話題になる設定のメモを
# レガシーな OS を使用しているときの SMB パケット署名のお話です。
Windows Server 2008 ベースのドメイン コントローラで既定のセキュリティ ポリシーを変更する
Active Directory ドメインを Windows Server 2008 AD DS ドメインにアップグレードする
少し古いですがこちらもメモ