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SQL Server 2022 Release Candidate 0 (製品候補版) がリリースされました

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本日、SQl Server 2022 Release Candidate (RC: 製品候補版) 0 (16.0.900.6) がリリースされました。

RC は、製品候補版となり、RTM に向けての対応が着々と進められていますね。

追加された機能については Release candidate に記載されており、大きな機能追加はないのですが、いくつかの機能改善が追加されています。

RC 0 の改善点については、次のドキュメントを参照。

 

クエリストア

DOP Feedback

DOP Feedback の DOP の比較アルゴリズムが改善され、Query Store and intelligent query processing に記載されている次の改善が追加されました。

Beginning with RC 0, every query recompilation SQL Server compares the runtime stats of the query using existing feedback to the runtime stats of the previous compilation with the existing feedback. If the performance is not the same or better, we clear all DOP feedback and trigger a reanalysis of the query starting from the compiled DOP.

DOP の調整を実施した際のパフォーマンスが変更前と比較して向上していない場合は、DOP のフィードバックをクリアし、コンパイル時の DOP から再評価をトリガーするというような、DOP の初期化の処理が追加されたようです。

 

管理

Intel QuickAssist Technology

SQL Server 2022 のアナウンス時から情報が公開されていた Intel QuickAssist Technology (QAT) が RC0 で実装されました。

詳細のドキュメントが Integrated offloading and acceleration として公開され、QAT を使用したバックアップ圧縮のハードウェアオフロードが提供されます。

現状の制限事項としては、Windows OS が必要であり、Linux やコンテナーでは利用できないようです。

QAT のハードウェアオフロードによるバックアップ圧縮は、Enterprise 版でのみ使用することができる機能となるようです。

QAT 圧縮のバックアップのリストアについては、QAT デバイスが搭載されていない Standard Edition 等でもリストアができるようですが、リストアには QAT アクセラレーターライブラリをインストールする必要があるようで、詳細については Intel QuickAssist Technology (QAT) for SQL Server で確認できます。

 

Snapshot Backup

Create a Transact-SQL snapshot backup が該当する機能となり、この機能については以前のプレビューから使用することができていたのですが、RC0 の新機能に記載がありました。

現状変化点は見つからなかったのですが、今後ドキュメントが更新されるかもしれませんので、日を置いて確認するとよさそうです。

 

言語

集計関数

APPROX_PERCENTILE_CONT () / APPROX_PERCENTILE_DISC () の記載がありますが、機能自体は CTP 2.1 で追加されており、2.1 の時との変化点は見当たらなかったのですが、最新の情報は確認しておいたほうが良いかもしれませんね。

TRIM 関数の拡張

TRIM (Transact-SQL) / RTRIM (Transact-SQL) / LTRIM (Transact-SQL) に第二引数が追加され、TRIM する文字を指定することができるようになりました。

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Written by Masayuki.Ozawa

8月 24th, 2022 at 10:40 am

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