Intel の Gen11 の NUC の NUC11THNv70 に ESXi 7.0u3 をインストールしようとした際のメモを。
NUC で ESXi をインストールする場合は、https://www.virten.net/ で公開されている Homelab の情報を参考にするとよいかと思います。
Intel NUC Pro Kit で使用されている NIC
ESXi でサポートしている NIC は Compatibility Guide で検索カテゴリを「IO Devices」にして、キーワードにハードウェア ID (プロダクト ID) を指定して検索することで、確認をすることができます。
私は、NUC を買うときには vPro が使用できる Pro Kit を使用しているのですが、手元の NUC で使用されている NIC は次のようになります。
- Gen5 : NUC5i5MYBE : I218-LM : 15A2
- Gen7 : NUC7i7DNHE : I219-LM : 156F
- Gen8 : NUC8vPNH : I219-LM : 15BD
- Gen11 : NUC11THNv70 : I225-LM : 15F2
Gen5 / 7 / 8 で使用されている NIC については、6.5U2 以降でサポートされており、通常のインストールメディアを使用して、NIC を認識してインストールすることができます。
Gen11 でしようされている I225-LM (15F2) については、サポートされていません。
ESXi 7.0 以降でサポートするドライバーについては、Community Networking Driver for ESXi でコミュニティドライバーが公開されていますが、このドライバーを追加してインストールをする必要があります。
Requirements に含まれているドライバーが記載されていますが、I225-LM が含まれています。
コミュニティネットワークドライバーを使用したインストールメディアの作成
コミュニティネットワークドライバーを使用したインストールメディアの作成については、様々な情報が公開されているかと思いますが、私は、ESXi-Customizer-PS を使用してインストールメディアを作成しています。
使用方法については、ESXi-Customizer-PS で解説が行われていますが、VMware PowerCLI がインストールされている環境でスクリプトを実行することで NIC を追加したインストールメディアを作成することができます。
Community Networking Driver for ESXi でダウンロードした zip ファイルを -pkgDir として指定することで NIC を追加することができます。
.\ESXi-Customizer-PS.ps1 -vft -v70 -pkgdir D:\Media\ESXi\Pkg
I225-LM 用のドライバーですが、ESXi 7.0 向けのドライバーとなり、6.7 では残念ながら使用することができません。
I225-LM を 6.7 以前を動作させるためのドライバーが見つからなかったので、NUC Gen 11 で ESXi 6.7 を使用するためには USB Network Native Driver for ESXi の利用を検討するのが手っ取り早いのかもしれませんね。(Secure Boot を Disabled にする必要もありそうですが)
ESXi 6.7 であれば、VMKLinux インボックスドライバを作成するという手もあるのかもしれませんが。
現状、Azure Arc Enabled VMware vSphere は vSphere 6.7 を使用する必要があるはずなので、6.7 がインストールできる環境のほうが汎用性があるかもしれませんね。