SQL Server では、AlwaysOn 可用性グループ / FCI (Failover Cluster Instance) で、DNN (分散ネットワーク名 : Distributed Network Name) という接続方法を使用することができます。
この接続方法を使用すると、Azure の IaaS で可用性環境を作成する際に Azure Load Balancer を使用せずに、接続のためのエンドポイントを作成することができます。(オンプレミスで DNN を使用することもでき、この場合は、エンドポイント用の仮想 IP を用意せずに接続ができるようになります)
この機能ですが、各バージョンの SQL Server の初期状態から使用することができるのではなく、累積修正プログラムを適用することで使用することができるようになります。
この DNN を使用した接続ですが、SQL Server 2016 については、先日リリースされた SP3 で AlwaysOn 可用性グループ / FCI のサポートが開始されました。
2021/9/20 時点では、Windows Server 2019 と次のバージョンの SQL Server で DNN がサポートされています。
AlwaysOn 可用性グループ
FCI
KB4537868 – Improvement: Enable DNN feature in SQL Server 2016 and 2019 FCI
2021/9/20 時点では、SQL Server 2017 で FCI の DNN のサポートが行われていないようですね。