SE の雑記

SQL Server の情報をメインに Microsoft 製品の勉強内容を日々投稿

Archive for 9月 20th, 2021

SQL Server 2016 SP3 で DNN がサポートされるようになりました

leave a comment

SQL Server では、AlwaysOn 可用性グループ / FCI (Failover Cluster Instance) で、DNN (分散ネットワーク名 : Distributed Network Name) という接続方法を使用することができます。

この接続方法を使用すると、Azure の IaaS で可用性環境を作成する際に Azure Load Balancer を使用せずに、接続のためのエンドポイントを作成することができます。(オンプレミスで DNN を使用することもでき、この場合は、エンドポイント用の仮想 IP を用意せずに接続ができるようになります)

この機能ですが、各バージョンの SQL Server の初期状態から使用することができるのではなく、累積修正プログラムを適用することで使用することができるようになります。

この DNN を使用した接続ですが、SQL Server 2016 については、先日リリースされた SP3 で AlwaysOn 可用性グループ / FCI のサポートが開始されました。

2021/9/20 時点では、Windows Server 2019 と次のバージョンの SQL Server で DNN がサポートされています。

AlwaysOn 可用性グループ

KB4578579 – Improvement: Availability Group listener without the load balancer in SQL Server 2016, 2017 and 2019

FCI

KB4537868 – Improvement: Enable DNN feature in SQL Server 2016 and 2019 FCI

2021/9/20 時点では、SQL Server 2017 で FCI の DNN のサポートが行われていないようですね。

Written by Masayuki.Ozawa

9月 20th, 2021 at 8:35 pm

Posted in SQL Server

Tagged with

SQL Database の最終起動日時を取得する

leave a comment

Azure の PaaS の SQL Server である、SQL Database は計画メンテナンスにより、メンテナンスが発生した際には、SQL Server のサービスの再起動が発生します。

計画メンテナンスの情報については、Azure SQL Database および Azure SQL Managed Instance での Azure メンテナンス イベントの計画 に記載されています。

最新のドキュメントでは、記載内容が変わっていますが、古いドキュメント では、次のように記載されていました。

頻度

平均すると、1 か月に 1.7 回の計画メンテナンス イベントが発生します。

今は、次のような機能が追加されており、計画メンテナンスが以前より把握しやすいようになっていますが、どこかのタイミングで計画メンテナンスによる再起動を発生し、再起動を完全に抑えることはできません。

計画メンテナンスによる瞬間的な接続の切断が行われたかの状況については、標準のメトリックの「Failed Connections」を使用して確認することができるそうです。

このメトリックを使用したアラートルールを設定して接続の失敗を把握することで、メンテナンスが行われたのかを把握するという方法をとることもできるのではないでしょうか。

image

それ以外の方法として、DMV から SQL Server の起動時間を取得するという方法をとることもできます。

今回の投稿ではこの方法についてまとめておきたいと思います。

Read the rest of this entry »

Written by Masayuki.Ozawa

9月 20th, 2021 at 12:48 pm

Posted in SQL Database

Tagged with