SQL Server には「NOLOCK」というヒント句があります。
基本的な動作については ヒント (Transact-SQL) – Table に記述があり、このドキュメントには次のように記載されています。
READUNCOMMITTED ヒントと NOLOCK ヒントはデータのロックにのみ適用されます。 READUNCOMMITTED ヒントおよび NOLOCK ヒントを含むクエリを含め、すべてのクエリは、コンパイル中と実行中にスキーマ安定度 (Sch-S) ロックを取得します。 このため、同時実行トランザクションがテーブルの Sch-M (スキーマ修正) ロックを保持している場合、クエリはブロックされます。 たとえば、データ定義言語 (DDL) 操作では、テーブルのスキーマ情報を変更する前にスキーマ修正 (Sch-M) ロックを取得します。 READUNCOMMITTED ヒントまたは NOLOCK ヒントを指定して実行しているクエリを含め、すべての同時実行クエリは、スキーマ安定度 (Sch-S) ロックを取得しようとするとブロックされます。 一方、スキーマ安定度 (Sch-S) ロックを保持するクエリによって、スキーマ修正 (Sch-M) ロックを取得しようとする同時実行トランザクションはブロックされます。
ロックについては「Sch-S」のロックが取得され、それ以外のロックについては取られないという動作となる記述がありますが、これ以外の動作として「ダーティーリードを許可する」という動作については意識をしておく必要があります。
これについては、次の記事でも触れられています。
- Previously committed rows might be missed if NOLOCK hint is used
- Using NOLOCK? Here’s How You’ll Get the Wrong Query Results.
- “But NOLOCK Is Okay When The Data Isn’t Changing, Right?”
単純なパターンであれば、「コミット前のデータが読み取られるがロック競合を防ぎながらデータにアクセスができる」という用途で使うケースがありますが、それ以外のダーティーページが読み取られる可能性についても考慮しておく必要があります。
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