sys.dm_os_wait_stats先週の話になりますが SQLCAT (SQL Server Customer Advisory Team) から、SQL Server on Linux のモニタリングツールが公開されましたので、少しまとめておきたいと思います。
How the SQLCAT Customer Lab is Monitoring SQL on Linux
今回公開されたツールは SQL Server on Linux の稼働状況を以下のような UI で確認することができるツールとなっています。
このツールですが、docker 上に環境を構築して動作するようになっており、現状はサーバーに直接インストールするタイプのインストーラーとしては公開されていませんので、docker を使用しないバージョンについては自前で用意する必要があるかと。
ツール一式については mssql-monitoring で公開されていますので、これを解析すれば、docker 版以外の環境も作れるのではないでしょうか。
インストールの手順については記事の内容にそって、コマンドを実行すれば環境を構築することができます。
このモニタリングツールは次のコンポーネントにより実装されています。
- モニタリング情報の表示 : Grafana + Graphite
- データの収集 : collectd + Telegraf
- 時系列データの格納 : Graphite/Whisper + InfluxDB
構成として面白いところは、データの収集のためのエージェントを、監視対象に直接インストールするのではなく、docker のコンテナーとして、デプロイをしているところでしょうか。
Linux 系の監視については素人なので、これを機会にこのツールを解析しながら勉強しようかと。
SQL Server の情報取得については、OS 部分と SQL Server 部分については取得方法が大きく異なっているようですね。
Windows 系のサーバーであれば、稼働情報の基本的な情報については、SQL Server 部分も含めて OS のパフォーマンスモニターの情報から取得することが可能ですが、Linux については、SQL Server の稼働情報を OS の観点からは取得することができないので、SQL Server の情報については、DMV から取得するようにしているようです。
OS については、次のプラグインが使用されているようですね。
SQL Server 系の情報については、DBI のプラグインから freetds 経由で SQL Server に接続をして、次の DMV から情報の取得を行っているようです。
SQL Server on Linux の SQL Server 関連の情報は、DMV から取得するのが、一般的な方法となりそうですね。
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10 7月 17 at 17:47