まだ詳しくは調べられていないのですが、AlwaysOn 可用性グループとログ配布の組み合わせについての情報のメモを。
最初は AlwaysOn Part 9: AlwaysOn and Logshipping を見ていたのですが、こちらよりは、SQL Server AlwaysOn with Log Shipping Implementation, Experience のほうが合致していそうですね。
構成のイメージとしては、以下のジョブを作成するイメージを持っているとよさそうです。
ログ配布の設定は、ユーザーデータベースではなく、msdb で管理されているため、プライマリデータベースで設定を行ってもセカンダリには連携されません。
そのため、プライマリレプリカ / セカンダリレプリカの両サーバーに対してログ配布の設定 (実際には、SQL Server Agent ジョブ) を実施する必要があります。
ログ配布のセカンダリについては、プライマリレプリカ/セカンダリレプリカのどちらかから作成されるセカンダリ用のジョブが設定されていればログの復元が行われます。
# プライマリレプリカ/セカンダリレプリカ両方からセカンダリの設定をすることもできますが、その場合、ログ配布のセカンダリ側にジョブが 2 つ作成された状態となりますので、片側を無効にしておく必要があるかと。
ログ配布はトランザクションログのバックアップを取得したデータ連携ですが、バックアップの取得方法については、可用性グループのバックアップの設定と連動されていました。
バックアップを取得する際には、以下のようなクエリが実行され、バックアップの優先度を確認したうえでログバックアップが取得されているようですね。
exec sp_executesql N'select sys.fn_hadr_backup_is_preferred_replica (@dbname)',N'@dbname nvarchar(128)',@dbname=N'AGDB01'
バックアップの設定を行うことで、セカンダリでバックアップを取得しログ配布を行うということもできます。