私が使用している検証環境はエッジトランスポートと MBX + CAS + HUB の 2 台構成の環境となっています。
エッジトランスポートにエッジサブスクリプションを設定していなかったので Exchange 2010 SP1 RU1 をインストールするついでに設定してみました。
■エッジサブスクリプションファイルの作成
最初にエッジトランスポートで エッジサブスクリプションファイルを作成 します。
コマンドの実行が終了したら作成された XML ファイルをハブトランスポートにコピーします。
コマンド実行時のメッセージに表示されていますが、ハブトランスポートの FQDN をエッジサブスクリプションで解決できるように DNS または HOSTS で設定をしておきます。
エッジトランスポートは通常 DMZ に配置するため、内部で使用している DNS と異なる DNS を使用している可能性もあると思いますので、注意しておいた方が良さそうですね。
# 今回は DMZ 用の DNS は用意していないのでハブトランスポートの FQDN の解決は通常の DNS で実施しています。
エッジサブスクリプションのファイルを作成するとエッジトランスポートで、送信コネクタ/ 承認済みドメインの作成という操作ができなくなります。
エッジサブスクリプションを設定すると、Edge Sync サービスを使用して、ハブトランスポートから構成情報を一方向 (ハブトランスポート→エッジトランスポート) でレプリケーションするようになります。
そのため、レプリケーション先であるエッジトランスポートでは変更ができない設定が出てきます。
エッジサブスクリプションを削除し、エッジトランスポートで設定を行いたい場合には [Remove-EdgeSubscription] コマンドを実行します。
■エッジサブスクリプションファイルのインポート
エッジトランスポートで作成されたエッジサブスクリプションファイルをハブトランスポートにインポートします。
エクスポートは EMS (シェル) からしか実行できませんでしたが、インポートは EMC (コンソール) からも実行することができます。
[組織の構成] → [ハブトランスポート] → [エッジ サブスクリプションの新規作成] からファイルをインポートできます。
cexit
以上でエッジサブスクリプションの設定は完了です。
エッジサブスクリプションの設定が終了すると、送信コネクタと承認済みドメインの設定がエッジトランスポートに連携がされます。
設定が完了すると自動でエッジトランスポートに同期が行われますが、手動で同期をするために [Start-EdgeSynchronization] というコマンドレットも提供されていますので、このコマンドで試してみても良いかもしれないですね。
同期タイミングに関してはハブトランスポートで [Set-EdgeSyncService] を使用すると変更できます。
# [Microsoft.Exchange.EdgeSyncSvc.exe.config] の内容を操作しているのだと思いますが。
エッジサブスクリプションは AD LDS のインスタンスを持っており、社内に設置された AD の情報を AD LDS に格納して使用しています。パーティションの構成などは以下のコマンドで確認できます。