リバースプロキシで使用する仮想 IP アドレスを設定するために NLB の設定を行います。
[Hyper-V 2.0 特有の設定]
今回は検証環境に Hyper-V 2.0 を使用しています。
Hyper-V 2.0 で NLB を設定する場合は、仮想 IP を付与する NIC の設定で、[MAC アドレスのスプーフィングを有効にする] を
有効にしておく必要があります。
# この設定は SCVMM でみた時は、ゲスト OS のネットワークアダプタの下の方にあるのでプロパティウィンドウを下に伸ばして、
大きくしないと表示されません。
Hyper-V 1.0 の時は [静的 MAC アドレス] にして、ゲスト OS に同様の MAC アドレスを割り当てる必要があったはずです。
[統合 NLB の設定]
通常、Winodws の NLB の設定をする場合、[ネットワーク負荷分散マネージャ] から NLB クラスタを構築しますが、
ISA の統合 NLB の場合は ISA の管理コンソールから設定します。
- NLB を設定するアレイを選択し、[構成] → [ネットワーク] を右クリック → [ネットワーク負荷分散の統合の有効化]
をクリックします。
- [次へ] をクリックします。
- NLB を設定するネットワークが含まれる対象のチェックを有効にし、選択した状態にし、[仮想 IP の設定] をクリックします。
- NLB の仮想 IP を設定し、[OK] → [次へ] をクリックします。
- [完了] をクリックします。
- [OK] をクリックします。
- [適用] をクリックします。
- [変更は保存するが、サービスは再起動しない] を選択し、[OK] をクリックします。
? - [OK] をクリックします。
- 操作をしなかった ISA でも管理コンソールを起動して、ネットワークを右クリックした際に、[負荷分散ネットワークの構成] が
表示されることを確認します。
ISA で NLB が有効になると右クリック時のメニューが変更されます。
- 両 ISA サーバーで [Microsoft Firewall] サービスを再起動します。
? - サービス再起動後に [ipconfig] コマンドを実行して仮想 IP が付与されていれば設定は完了です。
NLB が収束するまで時間がかかりますが、設定が終わると IP アドレスが 2 種類 (実 IP と 仮想 IP) 表示されます。
以上で NLB の設定は終了です。
統合 NLB ですと [ユニキャスト] モードで設定がされるので、NIC が 1 枚だとサーバー間の通信ができなくなったはずです。
1 枚の NIC だと ISA + CSS 複数台で統合 NLB の設定はできないかもしれないですね。
今回は NIC を 2 枚設定しているので問題なく稼働しています。
[マルチキャスト] モードで設定する場合は、統合 NLB ではなく普通に設定しないといけないのでしょうか??
NLB の設定に関してはまだまだ確認の余地があります。
これで NLB の設定は完了です。
あとはリバースプロキシ用の [Web サイト公開ルール] を作成すれば一通りの作業完了です。
この設定は SE のリバプロ設定と変わらないので割愛したいと思います。
設定方法を全然覚えていなくて設定したら、
公開 Web サイトにアクセス クライアントの要求をパススルー認証を使用して、公開 Web サーバーにアクセスする ISA Server 2006 を構成するときにブロックされます。
の KB のエラーが出て四苦八苦しましたが…。
# 認証の委任の設定
が [委任できません。クライアントは直接認証できません。] であればエラーは出なかったですが、
どこで認証させるかによってこの辺の設定も変わりますよね。
次は ISA 2006 でサーバーファームの設定をまとめてみたいと思います。