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WSFC 構築手順 [構築編] その 2

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<WSFC 構築手順 [構築編] その 1

今回は [最初に 1 ノードクラスタで構築し、構築後にノードを参加させる]? パターンで構築をしたいと思います。

  1. 下の画面までは [WSFC 構築手順 [構築編] その 1] と同じです。
    ただし、今回は 1 ノードクラスタで構築をするため、[選択済みサーバー] は [2008-NODE-01] のみ追加しています。

    image

  2. 以降の手順も [WSFC 構築手順 [構築編] その 1]? と同じなので同様の手順で進めていきます。
    ただしクラスタの検証については、[WSFC 構築手順 [構築編] その 1]? と異なり、ディスク系の検証が [無効] となっています。
    image
    1 ノードクラスタで構築する場合はクォーラムに共有ディスクを使わない形で初期構築がされるため、ディスク系の検証が
    [無効] となっているようです。
  3. 手順にしたかって操作をし、クラスタの構築を完了させます。
    image
  4. 1 ノードクラスタの場合は、[クォーラム構成] が [ノード マジョリティ] となっています。
    また、クラスタとして冗長構成となっていないため警告のアイコンが表示されます。
    image

これで 1 ノードクラスタが完成です。次はクラスタにノードを追加します。
追加作業はクラスタを構築したノード (2008-NODE-01) で実施しています。

  1. [フェール オーバークラスタの管理] を開きます。
    image
  2. クラスタ名 (2008-WSFC-01.lab.local) を右クリックし [ノードの追加] をクリックします。
    image
  3. [次へ] をクリックします。
    image
  4. 追加するノードを [追加] ボタンを使用して追加し [次へ] をクリックします。
    image
  5. [次へ] をクリックします。
    image
  6. クラスタの検証が実行されます。
    image
  7. [完了] をクリックし、ノードの追加を終了します。
    image?
  8. ノードを追加すると [クォーラム構成] が [ノードおよびディスク マジョリティ] に設定されます。
    クラスタとして冗長構成がとれていますので警告も消えています。
    ?image
    [ディスク マジョリティ] として使用されているディスクは [2 ノードクラスタ] と同様でサイズが一番小さいディスクが使用されます。
    image

つぎは Server Core を想定して、コマンドラインからクラスタを構築するパターンを [構築編] その 3 として記載したいと思います。

>WSFC 構築手順 [構築編] その 3

Written by Masayuki.Ozawa

1月 5th, 2009 at 1:38 pm

Posted in MSCS/WSFC(MSFC)

Windows PE でイメージキャプチャを取得 / 展開する方法

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作成した USB フラッシュメモリからブート後にイメージキャプチャをするためのメモ

  1. イメージキャプチャの取得
    • 以下のコマンドを実行してドライブイメージをキャプチャします。
      imagex /capture <取得元ドライブ> <保存先> "<キャプチャ名(任意のラベル)>" /check /verify

      例)

      imagex /capture c: g:capture.wim "capture" /check /verify

  2. イメージキャプチャの展開
    • キャプチャしたイメージを展開するには以下のコマンドを実行します。
      imagex /apply <イメージ名> <イメージナンバー> <展開先> /check /verify

      例)

      imagex /apply g:capture.wim 1 c: /check /verify

      イメージを展開時に展開先はフォーマットされないため必要に応じて以下のコマンドを実行し展開先をフォーマットします。

      diskpart
      list disk
      select disk <ディスク NO>
      list part
      select part <パーティション NO>
      format

  3. シャットダウンの方法
    • Windows PE からシャットダウンする場合は以下のコマンドを実行します。
      wpeutil shutdown

Written by Masayuki.Ozawa

1月 1st, 2009 at 12:55 pm

Posted in Windows PE

Windows PE の USB フラッシュメモリからのブート方法

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USB フラッシュメモリから ブート可能な Windows PE 起動ディスクを作成するためのメモ

基本的な作業は WAIK のヘルプ内のチュートリアルで網羅されています。

  1. 以下のコマンドを実行し、PE ビルド環境を作成します。

    copype.cmd x86 c:winpe_x86
    ※ x86 となっている個所を x64 / ia64 にすると各 CPU アーキテクチャ用のイメージになります。

  2. デフォルトでは入らないツール類をコピーします。
    • Imagex
      copy "C:Program FilesWindows AIKToolsx86imagex.exe" c:winpe_x86iso
    • Pkgmgr.exe
      xcopy "C:Program FilesWindows AIKToolsx86Servicing*" c:winpe_x86isoServicing /s
      copy %windir%system32msxml6*.dll c:winpe_x86isoServicing
    • oscdimg
      copy "C:Program FilesWindows AIKToolsx86oscdimg.exe" c:winpe_x86iso
    • peimg
      copy "C:Program FilesWindows AIKToolsx86peimg.exe" c:winpe_x86iso
    • 除外一覧ファイル (ImageX でイメージを作成する際に除外するファイル) を以下のディレクトリに作成します。
      c:winpe_x86isoWimscript.ini

      Wimscript.ini の内容

      [ExclusionList]
      ntfs.log
      hiberfil.sys
      pagefile.sys
      "System Volume Information"
      RECYCLER
      WindowsCSC

      [CompressionExclusionList]
      *.mp3
      *.zip
      *.cab
      WINDOWSinf*.pnf

    • USB フラッシュメモリを以下の設定でフォーマットします。

      diskpart
      select disk <Disk Number>
      clean
      create partition primary
      select partition 1
      active
      format fs=fat32
      assign
      exit
      ※Disk Number は diskpart の list disk コマンドで確認します。

    • 以下のコマンドを実行し、USB フラッシュメモリに作成した PE ビルド環境をコピーします。

      xcopy c:winpe_x86iso*.* /s /e /f <USB フラッシュメモリのドライブ>

    Written by Masayuki.Ozawa

    12月 30th, 2008 at 9:14 am

    Posted in Windows PE

    WSFC 構築手順 [構築編] その 1

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    <WSFC 構築手順 [インストール編]

    WSFC の構築ですが以下の 2 パターンがあると思います。

    1. 参加させるノードを初期セットアップ時にすべて選択
    2. 最初に 1 ノードクラスタで構築し、構築後にノードを参加させる。

    Windows Server 2003 のときは 2. のパターンでの構築となっていましたが、
    Windows Server 2008 では初期セットアップ時でノード構成をすべて完結させることができます。

    今回は 1. のパターンで構築してみたいと思います。

    1. クラスタ管理用のユーザーでサーバーにログインします。
      クラスタ管理用のユーザーはクラスタに参加させるサーバーの [Administrators] グループのメンバかつドメインユーザーの
      必要があります
    2. [フェールオーバー クラスタ管理] を起動します。
      image?
      ドメインユーザー以外で [フェールオーバークラスタ管理] を起動すると以下のメッセージが表示されます。
      image?
      このメッセージが表示された場合は管理コンソールに [クラスタの作成] が表示されません。
      image
    3. [クラスタの作成] をクリックします。
      image
    4. [次へ] をクリックします。
      image
    5. クラスタに参加させるノードを [追加] ボタンを使用して追加し、[次へ] をクリックします。
      image?
      このときにログインしているユーザーが各ノードで [Administrators] 権限を持っていない場合には
      以下のメッセージが表示されます。

      image

    6. [はい] を選択し、[次へ] をクリックし、構成の検証テストに移ります。
      image
    7. [次へ] をクリックします。
      image
    8. [すべてのテストを実行する] を選択し、[次へ] をクリックします。
      image
    9. [次へ] をクリックし、検証を実行します。
      image
      image
    10. [レポートの表示] をクリックして検証レポートを表示します。
      image
    11. 構成に問題がなければすべて [成功] になっています。
      今回の環境ではクラスタ管理用ユーザーにコンピュータアカウントの作成権限は付与していないため、
      [Active Directory 構成の検証] のみ警告になっています。
      image
      image
      ただし、コンピュータアカウントは WSFC 構築手順 [検証準備編] で作成しているため警告が出ても問題はありません。
    12. レポートを閉じて [完了] ボタンをクリックし、次の処理に移ります。
      image
    13. [クラスタ名] と [IPアドレス] を設定し [次へ] をクリックします。
      image
      コンピュータアカウントが有効になっている場合は以下のメッセージが表示され次の処理に移ることはできません。
      image?
    14. [次へ] をクリックし、クラスタを作成します。
      image
    15. クラスタの作成が実行されます。
      image
      コンピュータアカウントに対して適切な権限が付与されていない場合は以下のメッセージが表示され
      クラスタの作成が中断されます。
      image?
    16. 以上でクラスタの作成は終了です。[完了] をクリックして画面を閉じます。
      image

    これで 2 ノードクラスタの作成は終了です。
    以下の画像が作成直後の [フェールオーバー クラスタ管理] の構成になります。
    image?

    [参加させるノードを初期セットアップ時にすべて選択] で構築した場合はクォーラム構成は
    [ノードおよびディスク マジョリティ] となります。
    ディスクマジョリティで使用されるディスクは 2003 の時と同様クラスタとして有効なディスクの中で
    容量が小さいものが自動的に設定されます。

    ネットワークについてはクラスタの作成時に入力した IP アドレスのネットワークカードが [外部]
    それ以外は [内部] として設定されます。
    image

    構築後の設定については [設定編] で。

    WSFC のネットワーク設定だけ先行してメモを記載しておきます。
    2000 / 2003 の MSCS と異なり、WSFC では内部ネットワークとして使用するネットワークの優先順位の
    設定はできなくなっています。
    内部ネットワークの優先順位は適切なネットワークを自動で判断し決めているようです。

    • HKLMClusterNetworks[ネットワークインタフェース]Priority

    のレジストリ値は [ffffffff] となっており、この値を手動で設定しても優先順位は変更することはできません。
    # 2003 まではこのレジストリ値で優先順位を設定していました。

    ネットワークの優先順位は Windows Server 2008 R2 で機能に変更があるようです。
    Clustering in Windows Server 2008 R2
    >Network Prioritization ? Plan your internal cluster network for efficiency, giving the fastest network the highest priority
    ? for internal traffic (heartbeat, CSV & Live Migration traffic)

    次は、Windows Server 2003 と同じ [最初に 1 ノードクラスタで構築し、構築後にノードを参加させる]
    パターンでの構築を [構築編] その 2 として記載したいと思います。

    >WSFC 構築手順 [構築編] その 2

    Written by Masayuki.Ozawa

    12月 23rd, 2008 at 12:44 pm

    Posted in MSCS/WSFC(MSFC)

    [VIRTUARIZATION.INFO]2009 年の VDI についての予想

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    あとでじっくり読みたいのでメモ
    ?
    VDIが2009年には主流になると予測するYankee Group社
    ?
    >VDIソリューションを発売するのは2010年以降になるためだ。
    と Microsoft について書かれていますが VDI ソリューションの内容が気になります。
    ?
    Windows Client On Hyper-V + リモートデスクトップ接続
    ?
    では VDI ソリューションとは言えないんですかね??
    シンクライアントを実現できたら VDI ??
    どこまでできたら VDI と言えるかが自分の中で整理できていないことに気付きました…。
    ?
    VDI は私もキャッチアップしたいと思っている分野なので各社の VDI ソリューションも含めて
    情報収集しなくては!!

    Written by Masayuki.Ozawa

    12月 21st, 2008 at 11:25 pm

    Posted in Windows Server

    SQL Server 2005 SP3 Cumulative Update 1

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    ?
    SQL blog.com の以下の記事で知りました。
    More info on SQL Server 2005 SP3 + Cumulative Updates

    SP 3 には SP2 の Cumulative Update?(CU)?10 / 11 のモジュールが含まれていないんですね。

    ?

    CU 10 / 11 をインストール済みの SQL Server 2005 に SP3 をインストールした場合は SP3 CU 1 は
    インストールしなくても問題ないようですが、それ以外場合は SP 3 インストール後に CU 1 を
    インストールする必要があるようです。

    ?
    2008/12/26 追記
    よく読んでみたら CU10 / 11 をインストールしていても CU1 は必須ですね…。
    CU1 をインストール時に CU10 / 11 の更新は失われると書かれていますね。
    大変失礼いたしました。
    ?
    SP3 CU 1 は以下の KB からダウンロードできます。
    ?
    この投稿を書いている時点では英語版のみダウンロード可能ですが、このファイルが日本語版にも
    対応しているかは現在確認中です。

    Written by Masayuki.Ozawa

    12月 21st, 2008 at 2:22 pm

    Posted in SQL Server

    SQL Server 2008 で新しい照合順序を使用する際の覚書

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    Written by Masayuki.Ozawa

    12月 19th, 2008 at 12:51 am

    Posted in SQL Server

    SQL Server 2008 でフェールオーバークラスタを構築する際の注意点

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    SQL Server 2008 でフェールオーバークラスタを構築する際にノードを追加しようとすると、
    [現在の SKU が無効です]
    というエラーが表示されノードを追加できない現象が発生します。
    ?
    詳細は以下の KB に記載されています。
    ?
    ?
    この問題は Cumulative Update 1 で解決されています。
    # コマンドラインでノードの追加をすることでも回避できるらしいですがまだ検証できていません。
    ?
    クラスタを構築したノードで Cumulative Update 1 を適用してからノードを追加すれば
    エラーは発生しませんので同様の現象が発生している方は以下の手順でクラスタを構築してください。
    # Active / Passive 構成を例にしています。
    1. Active ノードでクラスタを構築
    2. Active ノードで Cumulative Update 1 を適用
    3. Passive ノードを追加
    4. Passive ノードに Cumulative Update 1 を適用

    後日、SQL Server 2008 のクラスタ構築についてもまとめようと思っていますので詳細はその際に
    書きたいと思います。

    Written by Masayuki.Ozawa

    12月 18th, 2008 at 2:29 pm

    Posted in SQL Server

    WSFC 構築手順 [インストール編]

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    <WSFC 構築手順 [検証準備編]

    WSFC を使用するためには [フェールオーバー クラスタ] の機能をインストールする必要があります。
    インストールには以下の 2 種類の方法があります。
    どちらかの方法を使用してクラスタで使用する全ノードに機能をインストールします。

    1. サーバーマネージャでインストール
      1. サーバーマネージャを起動し、[機能の追加] をクリックします。
        ?image
      2. [フェールオーバー クラスタリング] を選択し、[次へ] をクリックします。
        image?
      3. [インストール] をクリックし、機能をインストールします。
        image?image
      4. 以上でインストール終了です。
        image
    2. ServerManagerCmd でインストール
      1. コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。

        ServerManagerCmd.exe -install Failover-Clustering

      2. 以上でインストール終了です。(以下のような実行結果が表示されます。)

        C:>ServerManagerCmd.exe -install Failover-Clustering

        ..

        インストールの開始…
        [インストール] 成功しました: [フェールオーバー クラスタリング]。
        <100/100>

        成功: インストールが正常に完了しました。

    インストールが終了すると管理ツールに [フェールオーバー クラスタ管理] が導入されます。
    image

    これで構築を行うことが可能になります。
    次は [構築編] を複数回に分けて記載していきたいと思います。

    >WSFC 構築手順 [構築編] その 1

    Written by Masayuki.Ozawa

    12月 18th, 2008 at 1:20 pm

    Posted in MSCS/WSFC(MSFC)

    SQL Server 2005 で -T1118 を設定している場合の不具合

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    ?
    KB はこちら。
    ?
    tempdb を複数ファイルで構成し -T1118 を設定していた場合に、負荷の高い一時テーブルを作成すると
    SGAM (Shared Global Allocation Map) ページでページラッチ待ちが発生し、ブロッキング / パフォーマンス低下の
    原因となってしまうという問題があったんですね。
    負荷の高い一時テーブルは SELECT INTO ~ #tmptbl といった利用方法等が該当するようです。
    ?
    -T1118 を使用する人は大抵 tempdb を分割する必要性を知っているはずですのでこの問題に遭遇する人が多いかも…。
    ?
    この動作自体は不具合で -T1118 は依然として有効なトレースフラグなのですが SGAM がホットスポットになるとは
    全く考えたことがありませんでした。
    この不具合は SQL Server 2005 SP2 CU2 で修正されているようですので、最新の CU?や SP3 をインストールされている方には
    影響は無いようです。
    # 以下の KB が CU2 で改善される問題の一覧です。
    SQL Server 2008 でも -T1118 が有効というドキュメントが見つかったのも収穫ですね。
    ?

    Written by Masayuki.Ozawa

    12月 18th, 2008 at 12:51 pm

    Posted in SQL Server