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Archive for the ‘Synapse Analytics’ Category

Synapse Analytics の SQL on-demand の共有メタデータ テーブルの照合順序について

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SQL on-demand (Serverless SQL Pool) では、共有メタデータテーブル という形で Spark Pool で作製した Parquet フォーマットを使用したテーブルを、SQL on-demand で参照することができます。

先日投稿した、Synapse Analytics の Serverless SQL Pool (SQL on-demand) でテキストを参照する際の文字コードの設定 (おまけで Synapse Link for Cosmos DB) でも Synapse Analytics の照合順序に触れましたが、共有メタデータテーブルでも照合順序はポイントとなる点がありますので、触れておきたいと思います。

ドキュメントについては、SQL オンデマンド (プレビュー) で Apache Spark for Azure Synapse の外部テーブル定義を同期する を参照すると良いかと。

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Written by Masayuki.Ozawa

11月 2nd, 2020 at 10:17 am

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Synapse Analytics の SQL on-demand と Query Acceleration にはどのような違いがあるのか

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Synapse Analytics の SQL on-demand(Serverless SQL Pool) と、Azure Storage の Query Acceleration では、Azure Storage 上のファイルに対して、SQL を実行することが可能です。

どちらもファイル対して、SQL を実行する機能ではありますが、これらの機能ではどのような違いがあるのか気になったので簡単にではありますが比較してみました。

ツールによりデータを取得するか、SDK からクエリを実行してデータを取得するかという、そもそものユースケースに違いがありますので、あまり比較しても意味はないかもしれませんが、ざっとした比較では次のようになるかと。

SQL on-demand Query Acceleration
検索対象として利用可能な Azure ストレージ Azure BLOB ストレージ
Azure Data Lake Storage Gen2
Azure BLOB ストレージ
Azure Data Lake Storage Gen2
(Synapse Link で Cosmos DB に接続可)
クエリの実行方法 TDS
データは TDS で取得
SDK
データは Stream オブジェクトで取得
サポートする SQL 一般的な検索の SQL をサポート
データソース間の JOIN が可能
限定的 な SQL をサポート
単一データソースによる検索
データのエクスポート TDS を利用可能なツール
CETAS
Stream オブジェクトをコードで操作
検索対象のファイル CSV
JSON
Parquet
CSV
JSON
一つのクエリで検索可能なファイル ディレクトリ
ワイルドカード
単一ファイル
メタデータによる検索するファイルのフィルター filename() 関数
filepath() 関数
メタデータ
BLOB インデックスタグ

 

Ignite 2020 の What’s New in Azure Storage では、Query Acceleration に関しては、次のような解説が行われていました。

image

「Deeply integrated into Azure Synapse Analytics for improved performance and cost」と説明がされています。
具体的にどのように Synaspe Anaytics と統合されているのかまでは解説されていないのですが、Synapse Analytics で使用されている Polaris という分散 SQL エンジンが内部的には使用されているのかもしれませんね。

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Written by Masayuki.Ozawa

10月 22nd, 2020 at 10:59 pm

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Synapse Link for Cosmos DB を SQL Ondemand で操作する場合のメモ

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Synapse Link for Cosmos DB を SQL Ondemand (Serverless SQL Pool) で操作する場合のメモを。

SQL Ondemand なのか、Serverless SQL Pool なのかがよくわからないので、どちらでもヒットするようにしています (遠い目)

ドキュメントとしては次の内容をベースとしています。

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Written by Masayuki.Ozawa

10月 20th, 2020 at 8:51 am

Synapse Analytics の Serverless SQL Pool (SQL on-demand) でテキストを参照する際の文字コードの設定 (おまけで Synapse Link for Cosmos DB)

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Synapse Analytics の Serverless SQL Pool (SQL on-demand) では、BLOB / ADL Gen2 上のファイルに対してクエリを実行することができます。

同様の内容を実現する機能としては、Azure Data Lake Storage のクエリ アクセラレーション があります。
こちらについては、しばやん先生が Azure Data Lake Storage の Query Acceleration が GA になったので試したら最高だった で機能の解説をされています。

この機能の比較をするために検証していたときに「そういえば、Serverless SQL Pool で、テキストを読むとき文字コードって何にする必要があったっけ?」と思い、軽く検証してみました。

今回は Shift-JIS / UTF8? / UTF16 LE の 3 パターンで検証しています。

使用しているデータは、本ブログのアクセスログを CSV に出力したものです。
image

シンプルな構成にするのであれば、次のような構成をしておけばいいのではないでしょうか。

  • ファイルは UTF8 のエンコードを使用する
  • データベースの照合順序は _UTF8 を使用する
    • 日本語環境の SQL Server の照合順序と同様にするのであれば、次の照合順序のいずれかを使用しておけば、最新のUnicode を考慮した文字コード体系になる
      • Japanese_XJIS_100_CI_AS_SC_UTF8
      • Japanese_XJIS_140_CI_AS_UTF8
    • 基本的な検索であれば、任意の照合順序に「_UTF8」を設定したものであれば、ある程度カバーできるはず
  • 検索条件で、文字列リテラルを使用する場合、「N’xxxxx’」の Unicde 変数で検索を行う。

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Written by Masayuki.Ozawa

10月 18th, 2020 at 12:20 am

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Synapse の BroadcastMove / ShuffleMove の動作について

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Synapse Analytics では、データの移動について、

  • BroadcastMoveOperation
  • ShuffleMoveOperation

という 2 種類の操作を目にする機会が多いかと思います。

これらの動作については、次のドキュメントなどに情報が記載されています。

Synapse の SQL Pool に関しては、Analytics Platform System (APS) という、以前は、Parallel Data Warehouse (PDW) と呼ばれていたシステムがベースになっており、基本的な考え方については、並列データウェアハウスコンポーネント-分析プラットフォームシステム の情報も参考になるケースがあります。

 

クエリの操作については、Analytics Platform System Appliance Update 5 Documentation and Client Tools からダウンロードできるドキュメントが今でも一番情報が記載されているのではないでしょうか。

このドキュメント内には、BroadcastMoveOperation と ShuffleMoveOperation についても記載されています。

  • BroadcastMoveOperation
    • 分散データをレプリケートされたテーブルに移動する
    • この操作は、ディストリビューションと互換性のない結合を実行しているときに使用される機会がある。
    • この操作を実行するために、各ディストリビューションは、該当の行をすべてのComputeノードにブロードキャストする。
    • その結果、各Computeノードは、自分の行に他のComputeノードから受け取ったすべての行を加えて、レプリケートされたテーブルを作成する。
  • ShuffleMoveOperation
    • 分散されたテーブルを再配布する。
    • 再配布されたテーブルは、元の分散テーブルとは異なる分散カラムを持ち、これは、互換性のない結合や互換性のない集約を実行している場合に使用されることがある。
    • この操作を実行するために、DMSは、各行を分散先のテーブルの分布列に従って正しい計算ノードに移動する。
    • 既に正しいComputeノードに格納されている行は、この操作中はコピーされない。

というような記載があります。

 

基本的には、ディストリビューションに格納されていないデータ間での結合や集計が発生した際に、他のディストリビューションのデータを再配布することで必要なデータをコピーする処理となるのですが、どのような動作が実行されているかについて、まとめたことがなかったので、この機会にまとめておこうかと思います。

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Written by Masayuki.Ozawa

9月 22nd, 2020 at 11:57 pm

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