SQL Server 2016 では、tempdb に関しては TF1117 / 1118 がで有効になっており、ユーザーデータベースに関しては、データベースレベルの構成で設定ができるようになりました。
これについては、SQL Server 2016: Changes in default behavior for autogrow and allocations for tempdb and user databases でも紹介されています。
SQL Server 2016 での注意点としては、「1117 と 1118 はトレースフラグによる設定の適用ができなくなっている」ということでしょうか。
これについては、データベース エンジンの新機能 にも記載されています。
- 自動拡張オプション: トレース フラグ 1117 が ALTER DATABASE の AUTOGROW_SINGLE_FILE および AUTOGROW_ALL_FILES オプションに置き換えられ、トレース フラグ 1117 の効力はなくなりました。 詳細については、「ALTER DATABASE の File および Filegroup オプション (Transact-SQL)」および sys.filegroups (Transact-SQL) の新しい is_autogrow_all_files 列をご覧ください。
- 混合エクステントの割り当て: ユーザー データベースの場合、オブジェクトの最初の 8 ページの既定の割り当てで、混合ページ エクステントではなく単一エクステントが使用されるようになります。 トレース フラグ 1118 は ALTER DATABASE の SET MIXED_PAGE_ALLOCATION オプションに置き換えられ、トレース フラグ 1118 の効力はなくなりました。 詳細については、「ALTER DATABASE の SET オプション (Transact-SQL)」および sys.databases (Transact-SQL) の新しい
is_mixed_page_allocation_on
列をご覧ください。
1117 と 1118 は効力が無効になっているため、SQL Server 2016 ではそれぞれの設定はデータベースレベルで設定する必要があります。
両方とも ALTER DATABASE を使用した設定となりますが、1117 についてはファイルグループに対して設定、1118 についてはデータベースに対しての設定となります。
- -T1117
- ALTER DATABASE File and Filegroup Options (Transact-SQL)
- ALTER DATABASE database_name MODIFY FILEGROUP filegroup_name { AUTOGROW_SINGLE_FILE | AUTOGROW_ALL_FILES }
- -T1118
- ALTER DATABASE SET Options (Transact-SQL)
- ALTER DATABASE database_name SET MIXED_PAGE_ALLOCATION { OFF | ON }
-- -T1117 ALTER DATABASE [TESTDB1] MODIFY FILEGROUP [PRIMARY] AUTOGROW_ALL_FILES GO -- -T1118 ALTER DATABASE [TESTDB1] SET MIXED_PAGE_ALLOCATION ON GO
1117 についてはファイルグループ単位の設定となりますので、複数のファイルグループを使用している場合は、各ファイルグループに設定する必要があるのが注意点でしょうか。