インストールが終了したので、SCVMM 2012 と Windows Azure を App Controller に管理対象として追加してみたいと思います。
■プライベートクラウド (SCVMM 2012) を追加
まずは、プライベートクラウドの管理を見ていきたいと思います。
App Controller では、SCVMM 2012 を管理するのではなく、SCVMM 2012 で作成したクラウドを管理することになります。
そのため、SCVMM 2012 上でクラウドを作成しておく必要があります。
SCVMM 2012 の管理ですが、手早くやるのであれば、
を設定しておくことで App Controller で管理することができるようになると思います。
1. は App Controller に SCVMM 2012 を追加するための設定となります。
2. は SCVMM 2012 追加時に、ライブラリサーバーに接続する際に使用しているらしい、証明書を App Controller に取り込むための設定となります。
それでは、実際に App Controller に SCVMM 2012 を追加してみたいと思います。
- ポータルにログインします。
- [Clouds] → [Connect] → [VMM Server] をクリックします。
- SCVMM 2012 の情報を入力して、[OK] をクリックします。
下の画像では FQDN を隠すためにドメイン名を削除してしまっていますが、Server name は FQDN の形式で指定する必要があります。
FQDN でない場合は [OK] をクリックすることができません。
SCVMM 2012 上で適切な権限が付与されていない場合は、以下のようなエラーになります。
# SCVMM の管理コンソールで管理者としてポータルにログオンしているユーザーを追加していれば正常に追加できるかと。
SCVMM 2012 のローカルの Administrators にポータルにログオンしているユーザーを登録していない場合は、SCVMM 2012 の登録はできるのですが、以下のようなエラーが表示されると思います。
SCVMM のライブラリサーバーの証明書のインポートができずにエラーとなるようです。
証明書のインポートを再度実行したい場合は、[Settings] → [Connections] から SCVMM の接続を右クリックして、[Refresh Certificates] をクリックすることで可能です。
処理が正常に終了していると [信頼されたユーザー] の証明書としてライブラリサーバーの証明書が追加されています。
SCVMM 2012 上で作成されているクラウドが App Controller に表示され、管理が可能となります。
■パブリッククラウド (Windows Azure の管理) を追加
次にパブリッククラウドである Windows Azure の管理を見ていきたいと思います。
App Controller で Windows Azure を管理する場合、管理証明書として登録している証明書の pfx ファイルが必要となりますので、事前に準備をしています。
- ポータルにログインします。
- [Clouds] → [Connect] → [Windows Azure Subscription] をクリックします。
- [Name] / [Subscription ID] / [Management certificate] / [Management Certificate password] を指定して、[OK] をクリックします。
以上で Windows Azure を管理するための設定は終了です。
Windows Azure を追加した画面がこちらになります。
Azure に Deploy する場合は以下のような画面になるようです。
管理ポータルを介さずに App Controller からデプロイが可能なようですね。
Azure を追加すると Azure Storage の操作も App Controller からできるようになります。
これでプライベートクラウドとパブリッククラウドの管理を App Controller でできるようになりました。
次の投稿では Windows Azure へのデプロイを App Controller を使用して行ってみたいと思います。