本日から PASS Data Comunity Summit 2024 のメインセッションが開始しておりますが、開催日に合わせて SQL Server / SQL Database の Update がアナウンスされています。
来年の PASS の開催日についても発表されましたね。来年も 11 月の開催となるようです。
Contents
SQL Server に関するアナウンス
SQL Server 2022 と Managed Instance のリンク機能の一般提供開始
一般提供開始されたのは 2024/10 となりますが、本日あらためてこの機能についての記事が投稿されています。
SSMS 21 のアナウンス
- Announcing SQL Server Management Studio (SSMS) 21 Preview 1 and Copilot in SSMS
- Always Encrypted Assessment in SQL Server Management Studio 21
キーノートで発表された SSMS 21 についても記事が公開されました。最初の記事が公開された時点では、実際にダウンロードできるようになるのは後日とアナウンスされていましたが、2024/11/13 にモジュールが公開され実際にインストールできるようになりました。
ドキュメントも公開されています。
上記のドキュメントの Where is Copilot for SSMS? に記載されていますが、Copilot は Extension として提供されており、現在は Private Preview のステータスとなっているため、SSMS 21 をインストールするだけでは使用することができない状態となっています。
SQL Database に関するアナウンス
Hyperscale のアップデート
Hyperscale でいくつかのアップデートが発表されています。
- 最大 DB サイズを 128 TB までサポート
- トランザクションログの書き込み性能を 150MB/sec までサポート
- 連続的なプライミングによりプライマリの参照回数の多いページをセカンダリでも優先してキャッシュさせる
- これによりフェールオーバー時に、プライマリで実行されているワークロードに近い形で暖気された状態となる
ドキュメントの更新については https://github.com/MicrosoftDocs/sql-docs/commit/6a1f7b2235115945eefe051344d65e97bd2a69f2 の履歴から確認できそうです。
Vector サポートの Public Preview
SQL Database の Vector サポートが Public Preview となりました。
今までは EAP だったのですが、広く評価することができるようになりました。
SQL Database のバックアップの価格改定
ZRS / GZRS のバックアップコストが改定され、2024/11 から ZRS で 20% / GZRS で 41% の価格減となるような価格改定が行われたようです。
PASS のキーノートで気になった内容
キーノートは「Microsoft Keynote: Fuel AI innovation with Azure Databases」となり、Microsoft からいくつかの発表がありましたが、新しくアナウンスされたと思われる内容をピックアップ。
これ以外には既にアナウンスされていた内容ですが次の内容にも触れられていました。
- Azure Arc Enabled SQL Server によるマイグレーションのアセスメント
- 次世代の汎用目的の Azure SQL Managed Instance (32TB サポート / 性能改善)
- MI リンクの一般提供開始
- SQL Database で Native Vector 型のサポート
- Hyperscale の Elastic Pool の一般提供開始
- SQL Database で Native JSON 型のサポート
- SQL Database の Serverless で15 分のアイドルで自動停止
What’s New in SQL Server and Azure SQL: 2024 Year in Review が公開され、直近のアップデートはこの情報から確認できます。
次バージョンの SSMS (SSMS 21)
SSMS の次バージョンで Copilot が SSMS にも含まれるようになるようです。
SSMS に Copilot のアイコンが追加され、タブ表示の UI 改善 / Git 統合が行われています。
Copilot のチャットを SSMS 内で開くことができます。
また、ダークモードが正式に実装されるようです。
Vector Index
DiskANN の Vector Index のサポートが開始されるようです。
SQL Database で Vector サポートの拡充が継続していますね。
チャットボットで、チャットの内容を基に生成した SQL の実行結果を活用しながら結果を返すデモが行われています。
Vector サポート / 動的データマスク / LEDGER (台帳) による履歴テーブルが組み合わせられており、SQL Dataabse のデータを使用した AI 活用がどのようになるのかの考え方の参考になります。
Hyperscale の機能拡張
Azure SQL Update で発表された Hyperscale の機能拡張についても触れられています。
Hyperscale のデモでは Database Watcher も使用されていました。
性能が向上したモデルが使用されており、Database Watcher の内容も Hyperscale 向けの内容になっていますね。(Hyperscale でこのように見えることはまだ確認できていませんでした)