先日、Azure の 既定の送信アクセス廃止後の KMS によるライセンス認証について (2024/06/19 時点の動作) という投稿を書きました。
廃止予定の機能のアナウンスは Azure updates で実施されていますが、他にどのような方法があるのかが気にかかりましたので調べてみました。
廃止予定機能の確認方法
廃止予定の機能を確認する方法としては、次の二種類の方法を活用することができそうでした。
- Microsoft ライフサイクルポリシーの確認
- Azure Advisor の利用
Microsoft ライフサイクルポリシーの確認
Microsoft 製品のライスサイクルポリシーは次のページから確認をすることができます。
確認してみた範囲では「1.」が便利そうでした。
この情報には、インストールタイプの Microsoft 製品だけでなく、Azure のサービス / API / SDK の廃止予定についても記載がされています。
先日記載した既定の送信アクセスの廃止についても 2025 年に廃止予定の機能として記載がされています。
ただし、記載されているのは、廃止予定の期日が提示されているものとなるようです。最近気にかかっている内容としては「AzureUpdateDelivery」のサービスタグの使用停止があります。
これについては廃止予定の期日が決まっていないため、ライフサイクルポリシーから確認することはできないようでした。
Azure Advisor の利用
Azure Advisor では、サービスの廃止の影響を受けるリソースを確認するためのノートブックがプレビューとして提供されています。
- Announcing the public preview of Service Retirement Workbook in Azure Advisor
- How to visualize Service retirements in Azure Advisor
- サービスの廃止の影響を受けるワークロードの移行を準備する
このブックを使用すると廃止予定となる機能を使用しているリソースを確認することができます。
Azure Advisor については、Azure Advisor REST API で API 経由での操作が可能となっています。
推奨情報を取得する API があるのですが、この API で廃止予定機能の一覧を取得するのは難しいのかもしれませんね。(リソースグラフの advisorresources 相当の情報を取得するための API が公開されているのかと)
ブックでは廃止予定の機能を使用しているリソースのカウントが行われています。
どのように行われているのかを確認してみたのですが、全リソースに対して条件に合致するリソースをカウントしているようなのですよね。
Recommendations の API で取得できる情報とは異なっていそうなので、廃止対象の機能を使用しているリソースの確認については、ブックで使用されているクエリを定期的に確認して、最新のクエリで使用状況を把握する必要があるかもしれません。
Resource Graph の内容を使用してアラートルールを設定する方法が次のドキュメントで解説されています。
「arg("").resources」で Log Analytics からリソースに対しての情報を取得することができますので、ブックで使用されているクエリをアラートルールに移植して実行することで廃止予定の機能を使用されているリソースの通知を行うことはできるのかもしれませんね。