最近、SQL Server 2017 の情報しかキャッチアップできていなかったのですが、SQL Server 2016 SP2 がリリースされています。
- SQL Server 2016 Service Pack 2 (SP2) released !!!
- SQL Server 2016 Service Pack 2 リリース情報
- SQL Server 2016 リリース ノート
SQL Server 2016 は SP1 で 大幅な機能更新 が行われました。
それにはかなわないですが、SQL Server 2016 SP2 でもかなりの機能更新が含まれています。
日本語の情報については、SQL Server 2016 リリース ノート から確認するとよいかと。
以下の内容は上記のリリースノートの内容と同じですが、自分で理解するためにまとめたものです。
パフォーマンス面での機能改善
- ディストリビューションデータベースのクリーンアップ手順の改善
- SQL Server 2017 では、CU1 でサポート
- CDC のクリーンアップのパフォーマンスの改善
- リソースガバナーの CPU タイムアウトの設定 (REQUEST_MAX_CPU_TIME_SEC) による要求のキャンセル
- SQL Server 2017 では、CU3 でサポート
- トレースフラグ 2422 を有効にする必要がある
- SELECT INTO を使用してテーブルを作成する際にファイルグループを指定可能
- SQL Server 2017 で追加された機能
- tempdb の間接チェックポイントの性能の改善
- SQL Server 2017 では、CU1 でサポート
- FIX: Indirect checkpoints on tempdb database cause "Non-yielding scheduler" error in SQL Server 2016 and 2017
- 大規模なメモリを搭載した環境でのデータベースパフォーマンスの改善
- おそらく SQL Server 2017 で実装された How we made backups faster with SQL Server 2017 の機能
- TDE が有効なデータベースの VDI バックアップ圧縮のサポート
- SQL Server 2017 では、CU7 でサポート
- FIX: Restore of a TDE-compressed backup is unsuccessful when using the VDI client
- レプリケーションエージェントプロファイルのパラメーターの動的なロード
- おそらく SQL Server 2017 CU3 で実装された SQL Server Replication Enhancement ? Dynamic Reloading of Agent Profile Parameters の機能
- 統計情報の作成 / 更新時の MAXDOP のサポート
- SQL Server 2017 では、 CU3 でサポート
- Update adds support for MAXDOP option for CREATE STATISTICS and UPDATE STATISTICS statements in SQL Server 2016 and 2017
- 増分統計の自動統計更新の改善
- SQL Server 2017 では、CU3 でサポート
- トレースフラグ 11024 を指定
- FIX: Automatic update of incremental statistics is delayed in SQL Server 2016 and 2017
サポートと診断についての改善
- 可用性グループのデータベースの 完全な DTC のサポート
- SQL Server 2017 でサポートされた、可用性グループで同一サーバー上のデータベースに対しての DTC の完全なサポートが 2016 でも実装された
- tempdb の暗号化状態の正確な把握
- DBCC CLONEDATABASE で運用で利用可能な検証済みのクローン / バックアップデータベースを作成するための新しいオプションをサポート
- SQL Server 2017 CU7 時点では、2017 では未実装のようである
- DBCC CLONEDATABASE の Service Broker のサポート
- tempdb のバージョンストアの使用量の確認用 DMV の追加
- SQL Server 2017 で追加された sys.dm_tran_version_store_space_usage の追加
- レプリケーションエージェントのフルダンプのサポート
- 可用性グループの読み取りルーティングのエラーのための拡張イベントの機能強化
- トランザクションログのモニタリングをするための新しい DMV のサポート
- SQL Server 2017 で追加された sys.dm_db_log_stats / sys.dm_db_log_info のサポート
- sys.dm_os_sys_info にプロセッサ情報の追加
- SQL Server 2017 で追加された CPU に関しての項目をサポート
- sys.dm_db_file_space_usage で変更された会苦セントの情報を取得可能
- SQL Server 2017 で追加された、エクステントの変更状況を DMV から取得する機能のサポート
- Community driven Enhancements in SQL Server 2017
- sys.dm_exec_query_stats に列ストアインデックスのセグメント情報の操作状況を追加
- SQL Server 2017 では、CU3 でサポート
- ディストリビューションデータベースで正しい互換性レベルが設定
- 最後に DBCC CHECKDB を実行した日付を DATABASEPROPERTYEX で、LastGoodCheckDbTime から取得可能
- Showplan XML の改善
- SQL Server 2017 で対応した実行プランの情報の機能拡張のサポート
- SC (補助文字) の照合順序を使用したデータベースのレプリケーションサポート
- SQL Server 2017 では、CU5 からサポート
- FIX: Replication isn’t enabled when database collation uses ‘_SC’ collation extension in SQL Server 2016 and 2017
- 可用性グループのフェールオーバーでの Service Broker の適切な処理
- CXCONSUMER の待ち事象のサポート
- SQL Server 2017 では、CU3 でサポート
- クエリ内の並列処理のデッドロック向けの情報取得の改善