SE の雑記

Windows Server 8 Beta (Windows Server 2012) で AlwaysOn 可用性グループを組んでいて気づいた内容になります。

■Windows Server 8 Beta の 2 ノードのノードマジョリティ

Windows Server 2008 以降はクラスタークォーラムの Vote (投票) の概念が変わり、2 ノードでクラスターを組んだ場合は 2003 までで使用されていたディスククォーラムが推奨されず、ノードマジョリティ および ディスクマジョリティまたはノードマジョリティ + 共有フォルダを使用するのが一般的かと思います。

Windows Server 2008 R2 で 2 ノードのクラスターでクォーラム構成を ノード マジョリティにした場合、1 ノードの障害に耐えられないのでクォーラム構成が警告となります。

Windows Server 8 Beta で 2 ノードのクラスターでノードマジョリティを使用した場合がこちらです。

クォーラム構成としては同じノードマジョリティを使用しているのですが Windows Server 8 Beta では警告となっていません。

Windows Server 2008 R2 ではクォーラム構成に警告が出ているように、片方のノードのクラスターのサービスを停止しようとすると投票数が不足し、クォーラムが失われるため停止をすることができません。

Windows Server 8 は警告に出ていませんので、2 ノード構成のノードマジョリティで片方のノードのクラスターを停止することができ、クラスターも形成されたまま稼働しています。

クラスター クォーラム構成ウィザードではノードマジョリティは現在の構成に対して 0 個のノードのエラーに耐えられるということになっているので、ノードを一つ停止すると駄目なはずなのですが動くのですよね…。

これができると SQL Server 2012 の 2 ノードの可用性グループが共有フォルダなしで組めるので楽なのですが、Windows Server 2012 でも実装されるのですかね??

軽く調べてみたのですがノードマジョリティの考え方が変わったという情報が見つからなかったのですよね。

[2012/5/16 追記]
ノードマジョリティが変わったというのではなくDynamic Clusters / Dynamic Quorum というクォーラムの有権者数の動的調整の機能が Windows Server 2012 で追加されたことによる動作の変更のようです。
Twitter で教えていただきました。情報ありがとうございます。
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