WDS でイメージを展開した際に 1 パーティション構成でハードディスクを設定するための方法をまとめてみたいと思います。
■応答ファイルでパーティションの構成を設定
BIOS や UEFI に合わせたパーティションの設定については以下の技術情報に応答ファイルの例が記載されています。
Windows SIM を使用して BIOS ベースのハード ディスク パーティションを作成する
Windows SIM を使用して UEFI ベースのハード ディスク パーティションを作成する
これらの構成では複数のパーティションを使用して OS がインストールされます。
単一のパーティションで展開するためには以下のような応答ファイルを使用すると可能です。
# UEFI でできるかは試せていないのですが、BIOS ベースとなる Hyper-V のゲスト OS では単一のパーティションになりました。
<unattend xmlns="urn:schemas-microsoft-com:unattend"> <settings pass="windowsPE"> <component name="Microsoft-Windows-Setup" processorArchitecture="amd64" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS" xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"> <WindowsDeploymentServices> <ImageSelection> <InstallTo> <DiskID>0</DiskID> <PartitionID>1</PartitionID> </InstallTo> </ImageSelection> </WindowsDeploymentServices> <DiskConfiguration> <Disk wcm:action="add"> <CreatePartitions> <CreatePartition wcm:action="add"> <Order>1</Order> <Type>Primary</Type> <Size>20480</Size> <Extend>false</Extend> </CreatePartition> </CreatePartitions> <DiskID>0</DiskID> <WillWipeDisk>true</WillWipeDisk> <ModifyPartitions> <ModifyPartition wcm:action="add"> <Extend>true</Extend> <Order>1</Order> <PartitionID>1</PartitionID> </ModifyPartition> </ModifyPartitions> </Disk> </DiskConfiguration> </component> </settings> </unattend>
|
最初、パーティションを 20GB で作成して、そのあとに拡張をすることでディスク全体を使用して 1 パーティションとしています。
この応答ファイルを、クライアントの応答ファイルに設定しておけば、展開時に以下の画像のようなパーティションで展開されます。
空のディスクではなく、すでに使用されているディスクへのイメージ展開を考慮して <WillWipeDisk> を使用してディスクを初期化しているので、データがクリアされてから展開がされます。
# イメージ展開をする場合、空のディスクと使用されているディスクの両方の展開を考慮しないといけないので。
BitLocker を使用して暗号化したい場合の応答ファイルを作成する場合にはこちらの技術情報が参考になるかと。
【Windows 7 展開のコツ】 インストール時にハードディスクを自動的に暗号化
応答ファイルの指定方法をすっかり忘れていたのでメモとして。