Azure Storage では、Custom Domain を設定することが可能です。
以下のような技術情報が公開されています。
Registering Custom Domain Names for Blob Resources
カスタムドメインを使用するためには検証用の CNAME を DNS に設定する必要があります。
順を追って手順をまとめて見たいと思います。
Contents
■Custom Domain の設定
- Management Portal にアクセスをします。
- [Hosted Services, Storage Accounts & CDN] をクリックして、[Storage Accounts] をクリックします。
- ストレージアカウントを選択し、[Add Domain] をクリックします。
- [Custom Domain Name] にカスタムドメイン名を入力し、[Configure] をクリックします。
今回は [blob.customdomain.local] というカスタムドメイン名を設定すると想定しています。
# 上記設定は投稿用のサンプルのため実際には私が持っている独自ドメインを設定しています。 - そうすると、[Configure Custom Domain] のダイアログが表示されますので、[CNAME record] と [pointing to] をメモ帳等に控えて、[Close] をクリックします。
この CNAME が検証用の CNAME となり、カスタムドメインの Validate をするためには、この内容を DNS に設定する必要があります。
この設定値は、Management Portal から後で確認することも可能です。
■CNAME の設定
Custom domain を選択すると、[Validate Domain] を実行することが可能となります。
この操作をすることで CNAM の登録状態の検査をすることができます。
今は CNAME に登録をしていないため、[Validate Domain] をクリックしても [Validation Failed] となります。
Validate Domain が完了しないと、カスタムドメインのステータスは [Pending] または、[Forbidden] の状態となります。
検証を通過させるためには、CNAME に検証用のレコードを登録する必要があります。
独自ドメインの DNS に以下のような CNAME を登録します。
検証用の CNAME レコード (xxxxxxxx.カスタムドメイン) のレコードで、[verify.azure.com] が解決できるように設定をします。
# 検証は実際に存在するドメインでないとテストができないので、私の持っている独自ドメインを実際に設定しています。
レコードはゾーンの下に配置されますので使用している DNS にもよると思いますが、サブドメインまで (実際のカスタムドメインの前までの名称) を CNAME として設定する形になるかと。
# xxxxx.blob.customdomain.local であれば、xxxxx.blob までをゾーンの下に登録することになります。
検証用の CNAME が設定できたら Validate Domain を再度実行します。
正常に DNS レコードの伝搬が終わっていると、ステータスが [Allowd] に変更されます。
# DNS の伝搬には少し時間がかかるはずですので、変更後すぐに実行して Failed になっても少し時間をおいてから実行すれば解決することもあるはずです。
あとは、実際にアクセスするときに使用する CNAME を DNS 上に設定します。
今回は、[blob.カスタムドメイン名] でカスタムドメインを使用しますので、[blob] という CNAME を Azure Storage の Blob URL の CNAME として設定しています。
Blob URL は Management Portal で見ることができる 以下の設定です。
以上でカスタムドメインの設定は完了です。
カスタムドメインの設定の検証が完了していない状態では、カスタムドメインの設定をした CNAME を経由してアクセスをしても HTTP 400 のエラーとなると思います。
CNAME の検証を実施した場合は、対象の URL でアクセスが可能となります。
CDN のカスタムドメインの検証も試してみたのですが、上記の作業と同じで Validation までは通りました。
# 実際に使っていはいないのですが…。