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Windows 7 の再初期化数について

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先日から、Windows 7 のデフォルトプロファイルのカスタマイズについて調べていました。

Windows 7 ではデフォルトプロファイルのコピーは [Sysprep] を使用して行うのがサポートされる方法となっているのですが、この際に再初期化数について注意する必要がありますので、この内容についてまとめていきたいと思います。

■ライセンス認証クロックのリセット


ライセンス認証クロック (ライセンス認証タイマ) で有名なものは、[slmgr –rearm] を使用してライセンス認証の猶予期間を延長 (リセット) する方法だ思います。
Windows Vista 以降は Volume Activation 2.0 が採用されており、ボリュームライセンス版のメディアを使用していても MAK / KMS による認証が必要となっています。

ライセンス認証はすぐにしないと使えないかというとそういうことはなく、ライセンス認証の猶予期間内であれば、認証をしなくてもフル機能を使用することができます。
評価のために、ライセンス認証をしないで検証をしているということもあるかと思います。

ライセンス認証の猶予期間に達しても [slmgr –rearm] を使用するとライセンス認証クロックをリセットし、一時的に期間を延長することができます。
ライセンス認証クロックのリセットは以下の技術情報に書かれています。
Volume Activation Technical Reference Guide
Microsoft Windows ボリュームアクティベーション 2.0 リファレンスガイド

ライセンス認証クロックのリセットは最大 3 回実行することが可能です。 (再初期化数は最大で 3 回となっています)
ファイル名を指定して実行や、コマンドプロンプトから [slmgr –dlv] を実行するとリセット可能回数を確認することができます。
image

現在、ライセンス認証の猶予期間が過ぎていますので、製品は正規品のチェックで警告が発生しています。image

ライセンス認証クロックをリセットすることで 30 日猶予期間をすることができます。
リセットは [slmgr –rearm] で実施できます。
image

ライセンス認証クロックをリセットしたら、一度再起動をして [slmgr –dlv] を実行して状態を確認してみます。
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最初の状態では、残り時間が [猶予期間の期限切れ] となっていましたが、ライセンス認証クロックをリセットしたことで、[30 日] となっています。
また、[リセット可能回数] が [3 → 2] に減少しています。

リセット可能回数はライセンス認証クロックをリセットするたびに減少していき、0 になるとリセットはできなくなります。
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リセットをしようとすると以下のエラーになります。
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■Sysprep 実行時のライセンス認証クロックのリセット


デフォルトユーザープロファイルのカスタマイズはイメージの展開を行う際に使用するケースが多いと思います。
そのため Sysprep を実行する場合には、[/generalize] を指定してイメージを一般化する必要があります。

[/generalize] を指定しないで Sysprep を実行するとイメージが一般化されないため SID が変更されません。
SID を確認するのは Sysinternals の [PsGetsid.exe] を使うのが便利だと思います。
PsTools

現在の SID は以下の設定値となっています。
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Sysprep を [/generalize] を指定しないで実行してみたいと思います。
image

[/generalize] を設定しない場合は、一般化されませんので Sysprep 後も SID は変わりません。
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また、ライセンス認証クロックのリセットも行われませんので、リセット可能回数は減りません。
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次に [/generalize] を指定して sysprep を実行してみます。
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[/generalize] を指定して一般化した場合は、SID が再生成されます。
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また、ライセンス認証クロックのリセットも実行されます。
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そのため、通常の設定で [sysprep /generalize] は最大で 3 回しか実行することができません。
リセット可能回数が 0 となっている状態で [/generalize] を指定して、Sysprep を実行すると [致命的なエラー] が発生します。image

この回避方法ですが、以下の技術情報等に記載されている [SkipRearm] を使用して Sysprep を実行することで、[Rearm] (認証クロックのリセット) をスキップして Sysprep を実行することが可能です。
ライセンス認証タイマーの管理
プロダクト キーとライセンス認証を取り扱う
Windows Vista で “Sysprep /generalize” を実行すると、エラー メッセージ “コンピュータの sysprep を実行中に致命的なエラーが発生しました” が表示される

SkipRearm は応答ファイルを使用しすることで、指定することができます。

■応答ファイルの作成


Windows Vista 以降の応答ファイルは WAIK の Windows System Image Manager を使用して行います。

Windows Vista 用 Windows 自動インストール キット (AIK)
Windows Vista SP1 および Windows Server 2008 用の自動インストール キット (AIK)
Windows® 7 用の Windows® 自動インストール キット (AIK)

Windows 7 用の WAIK は Windows XP では使用することができないので、少し気を付けないといけないかもしれません。
# 私は気づくのに結構時間がかかりハマりました…。インストールはできるのですが、WIM からカタログが作れないのですよね。

[SkipRearm] ですが、[Windws-Security-Licensing-SLC] の [SkipRearm] を [1] に設定した応答ファイルを使用することで指定することが可能です。
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WAIK で応答ファイルを作成するには、

  1. WAIK をインストールした環境を準備
  2. Windows システム イメージ マネージャー を起動
    image
  3. [ファイル] → [Windows イメージの選択] をクリックします。
    image
  4. インストールメディアの [sources] ディレクトリにある [install.wim] または、[install_Windows 7 xxxxx.clg] のどちらかを選択します。
    # xxxxx にはインストールメディアのエディションが入ります。
    image
  5. [Components] に、 [Microsoft-Windows-Security-Licensing-SLC] が含まれるものがありますので、右クリックをして [パス 3 generalize に設定を追加(3)] をクリックします。
    設定は使用しているビット / バージョンによって表示内容が少し異なります。
    今回は x64 を使用しているので、[amd64] の設定を使用していますが、x86 を使用している場合は [x86] の設定を使用します。
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  6. [応答ファイル] の [3 generalize] に設定が追加されますので、[SkipRearm] を [0 → 1] に変更します。
    image
  7. [ファイル] → [応答ファイルを保存] をクリックして、応答ファイルを保存します。
    image

作成した応答ファイルを使用すると、 [/generalize] の処理で、[SkipRearm] が実行され、ライセンス認証クロックのリセットがスキップされるようになります。

■作成した応答ファイルを使用して Sysprep を実行


Sysprep で応答ファイルを使用するには [Unattend] オプションを使用します。
image

応答ファイルとして、[SkipRearm] が有効になったファイルを読み込ませることでライセンス認証クロックのリセットが行われずにイメージに一般化をすることができます。
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[SkipRearm] を指定することで、すでにライセンス認証している場合のライセンス認証クロックもリセットがされませんので、認証がされた状態で一般化したイメージを作成することができます。
# SkipRearm をしないと再度ライセンス認証をする必要があります。

Sysprep をするときは、初期のイメージ作成のために複数回実行することがあるかと思いますので、SkipRearm の使用を意識して適切にライセンス認証クロックのリセットを考える必要がありそうですね。

Written by masayuki.ozawa

12月 31st, 2010 at 10:28 pm

Posted in Windows Client

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  1. […] This post was mentioned on Twitter by masaki matsuura, 小澤真之(Masayuki Ozawa). 小澤真之(Masayuki Ozawa) said: 今年最後の投稿 Windows 7 の再初期化数について 投稿しました。応答ファイルで SkipRearm の設定をして認証クロックのリセットをスキップしています。 http://tinyurl.com/2dbebuu […]

  2. […] 以前、Windows 7 の再初期化数について という投稿で記載をしたのですが、上の画像の赤枠で囲んでいるカウントは一般化した Sysprep を実行するごとに数値が減っていき、0 になると Sysprep でエラーとなります。 […]

  3. […] Vista からライセンス認証クロックの考えが導入され、このブログでも Windows 7 の再初期化数について […]

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