2024/2/14 の Insider Preview での情報となるため、一般提供された際には変更されている可能性があります。
Windows Server 2025 では、OS のライセンスを PAYG で利用することができるようになります。
OS のインストールを実施する際に「Windows Server 従量課金制を使用したい」という選択肢が追加されており、PAYG のコストで OS を使用することができるようになります。
PAYG で OS のライセンスを利用する場合、どのような利用形態となるのかが気に買ったので 2024/2/14 時点の情報をまとめておきたいと思います。
PAYG での利用方法
前述のとおり、OS のインストール時に「Windows Server 従量課金制を使用したい」を選択することで OS のライセンスコストは PAYG で利用することができます。
Windows Server 2025 の新機能については What’s new in Windows Server Insiders Preview で公開されていますが、PAYG についての記載は現時点ではないようでした。
現時点で PAYG についての情報については、Ignite 2023 の What’s New in Windows Server v.Next の次の情報が最新となるのではないでしょうか。
Windows Server 2025 の PAYG を使用することで、Azure Stack HCI / SQL Server 2022 のようなサブスクリプションモデルで OS のライセンスを使用することができるようになります。
PAYG でのライセンス利用については、「Azure Arc 対応サーバー」で Azure に接続を行う必要があるようです。
Windows Server 2022 に KB5031364 (2023/10/10 の更新) 以降をインストールした環境では Azure Arc Setup Optional Component が追加され、OS から Arc のセットアップを行うための GUI がシステムトレイに追加されます。
これは、Windows Server 2025 でも同様となるようで、OS のセットアップを行うとシステムトレイにこのツールが起動されるのですが、2025 では項目が追加されています。
左が Windows Server 2022 / 右が Windows Server 2025 の Azure Arc Setup Optional Component の GUI となるのですが「Windows ライセンス」という文言が追加されており「アクティブ化の方法」という設定項目も追加されています。
以下の画像がアクティブ化の方法の項目となるのですが、「従量課金制で Azure を利用」という設定を行うことができるようになり、これにより PAYG で OS を利用することができるようになります。
詳細情報は https://www.microsoft.com/en-us/windows-server/pricing に対してのリンクとなっていますが、現時点では PAYG についての記載はなさそうでした。
現状は、Azure Arc の情報としてライセンスは表示されていませんが、Ignite 2023 で公開された情報では Arc の設定項目としてライセンスが追加され管理できるようです。
PAYG のコストは CPU コア単位で実施されますので、次の OS のライセンスコストの考え方が参考になるのではないでしょうか。
- Azure VM で Windows Server を使用した場合のコスト
- 料金計算ツール を使用することでコンピューティングと OS のライセンスコストを分けて確認できます
- Azure Stack HCI の Windows Server サブスクリプション