2019/12/11 追記
日本語環境でも Desktop UI フローのレコーダーが起動できるようになったようです。
最新版の UI フローのアプリケーション (私が試した時には 0.3.40.19331) であれば、日本語設定の Windows でも起動できました。
Power Automate UI Flows December 2019 update is now available によると直近で、更新があったみたいなので、このタイミングで日本語環境でも動作するようになったのでしょうかね。
追記 ここまで
Ignite で発表された RPA 機能を提供する UI フローですが、Web UI フローとデスクトップ UI フローの 2 種類があります。
UI フローの動作要件については、UI フローの設定 に記載されています。
Chromium Edge または、 Google Chrome をブラウザとして使用し、次の 2 種類をインストールすることでレコーディング環境を構築することができるかと。
(Selenium IDE は Web UI フローのレコーディングをする際に必要となります)
Web UI フローのレコーダー (Selenium IDE) は、日本語 OS でも起動できるのですが、デスクトップ UI フローについては、UIフローでデスクトップアプリの操作記録中にエラーが発生した件について で紹介されているように、システムロケールを「英語 (米国)」に変更しないと、「記録中にエラーが発生しました。もう一度お試しください。」のエラーが発生して、レコーダーを起動することができません。
UI フローのログについては「C:\ProgramData\Microsoft\UI flows\Logs」に出力されているのですが、「RpaWebServer.log」を確認すると次のような Exception が出力されています。
Microsoft.Flow.RPA.Common.ErrorResponses.ErrorResponseMessageException: Unsupported content encoding type ‘System.Text.DBCSCodePageEncoding’. Only ‘utf-8, utf-16’ are supported.
日本語環境で動作させた場合 CP932 (Shift-JIS) あたりで動作してしまっているため、このようなエラーが発生して起動できないないのかと。
システムロケールを変更すると、PC 全体に変更が波及しますので、Windows 10 Pro 上でもう少しカジュアルに、軽い検証ができないかなと考えていたところ Hyper-V の「クイック作成」により作成できる VM の存在を思い出しました。
クイック作成は Hyper-V による仮想マシンの作成 で開設されている機能となりますが、Windows 10 Fall Createors Update (1709) 以降の Windows 10 では、数種類の OS が選択できるようになっており、この中に「Windows 10 開発環境」という評価版の Windows 10 の環境を作成することができるようになっています。
この環境ですが「英語版 Windows 10」が起動する環境となっていますので、この環境を使用することで デスクトップ UI フローを起動することができます。
「Windows 10 開発環境」ですが、起動後に一度再起動をし、そのあとにブラウザと UI フローアプリをインストールした方が世かもしれません。
再起動せずにレコーダーを起動しようとすると、起動がうまくできないケースが多々発生していました。
再起動後の方がレコーダーの起動は安定しているように感じました。
Windows 10 1903 では Windows Sandbox という機能が付いていますので、こちらでも試してみたのですが、Sandboxではレコーダーを起動することができませんでした。
(Sandbox の言語設定のベースは、Sandbox を起動した OS になっているようなので、ホスト OS 上で起動したときと同じエラーになりそうですが)
UI フローの設定 には、次のように記載されています。
UI フロー (プレビュー) は英語でご利用いただけます。
の「英語」が、OS のどの範囲の設定まで指しているのかは不明ですが、2019/11/16 時点では英語 OS を使用した方が検証は進めやすいのではないでしょうか。
「クイック作成」で起動した英語版の Windows 10 については、Enterprise Evaluation となっており、30日程度の期間の利用となりそうですが、英語版の Windows 10 をローカルで起動sるう方法として覚えておいても良いのではないでしょうか。