Windows Server 2008 以降の Windows 展開サービス (WDS) ではダウンレベルイメージ (Windows XP 等) を展開することも可能なのですが、GUI で設定ができる応答ファイルに関しては Vista 以降の Unattend.xml の形式のファイルしか選択することができず、XP 等のダウンレベルイメージの応答ファイル (Sysprep.inf) を選択することはできません。
XP の展開をしようとしたときには、応答ファイルは WDS から配布ではなく、Sysprep 時に組み込んでおかないかというとそういうこともなく、ダウンレベル用のファイルの配置をしておくことで応答ファイルを WDS から展開することが可能ですので、今回はこの配置方法についてまとめてみたいと思います。
応答ファイルの配置に関しては TechNet の以下のフォーラムの回答を参考にさせていただいています。
WDS deploy XP with sysprep.inf as the answer file and what is the WDSSysprepTemplate.inf doing?
以下の情報も参考になります。
Windows 展開サービスの更新のステップバイステップ ガイド
配布共有と構成セットとは
Automating Setup
■ダウンレベルイメージ用の応答ファイルの配置
今回は 2008 R2 の WDS を使用しています。
# 2008 の WDS も基本は一緒かと。
2008 R2 の WDS では、展開するイメージに対して無人セットアップファイル (応答ファイル) を設定することができるのですが、ファイルは .xml の Vista 以降の形式しか選択することができません。
XP 等で使用されていた Sysprep.inf を使用する場合は手動でディレクトリを作成し、Sysprep.inf を格納する必要があります。
作成するディレクトリは以下の形式になります。
# TechNet フォーラムの回答内容に記載されている形式になります。
- <リモートインストールに使用するフォルダ名>Images<イメージグループ名><イメージ名>$OEM$$1sysprep
イメージグループ名やイメージ名対象のイメージのプロパティから確認できます。
上記のディレクトリに Sysprep.inf を配置することで、ダウンレベルイメージでも応答ファイルを WDS から配布することが可能となります。
$OEM$ フォルダを使用した展開 (配布共有と構成セットとは) でいろいろと応用ができるのかもしれないですね。