先日投稿した SQL Server / SQL Database Update (2024/10/11~2025/04/23) をまとめる中で知ったのですが、Azure SQL Database で 互換性レベル 170 の一般提供が開始されました。
これに伴い、新規に作成したデータベースについては、互換性レベルが 170 が設定された状態となります。(既存のデータベースの互換性レベルが変更されることはありません)
SSMS 21 Preview で表示すると、170 は SQL Server 2025 の互換性レベルとして表示されるため、この互換性レベルは SQL Server 2025 相当となるようです。
互換性レベル 170 の提供に伴い、データベースエンジンのバージョンも 17.x に変更されたようです。
データベースエンジンのバージョンを取得する際には、取得されている情報量にもよるのですがクエリストアの情報を活用することができます。
SELECT engine_version, min(initial_compile_start_time) AS initial_compile_start_time, min(last_compile_start_time) AS last_compile_start_time FROM sys.query_store_plan GROUP BY engine_version ORDER BY engine_version ASC
initial_compile_start_time と last_compile_start_time の最小値でエンジンのバージョンを確認すると、last_compile_start_time のほうが妥当なタイミングとなっていそうな感じですね。
私の環境では 2025/04/11 付近で 17.x にバージョンアップされたようです。
現時点では 互換性レベルの相違点 に 160 と 170 の違いが記載されていないため、どのような変化点があるかは明確になっていないのですが、正規表現関数 のREGEXP_LIKE については 互換性レベル 170 が必要となるようです。
あいまい文字列一致の関数 もエンジンバージョン 17 で追加された関数ですが、こちらについては、互換性レベルの制約はないようですね。
最新の互換性レベルをサポートする SqlPackage も提供が開始されています。